世界の大激震のなか、日本の安定性は"特異"だが、妙な一服感に浸ってはならない。2020年、東京五輪は復活に大きな力となる。「竹中教授の2020年・日本大転換プラン」が副題だ。
成長戦略として「特区とコンセッションを大胆活用する(規制に埋めつくされている日本)」「東大民営化は教育改革の目玉となる(教育は経済の基盤)(英語力で日本の趨勢は決まる)」「ゲストワーカーで労働人口減に対処する(働く人のパワーをもっと生かす)(同一労働同一賃金で格差解消)(男女雇用格差をなくす)」「負の所得税は画期的なセーフティネット(インクルーシブ・グロース)(中間所得者の税率引き上げを)」などを具体的に提示している。
イノベーション、生産性革命、働き方改革にアグレッシブに挑まないと、日本の未来は縮む。
連日、多くの新年賀詞交歓会に出席しています。16日は地元北区の浴場組合の新年会、千葉市で行われた公明党千葉県本部の新年の集い、都内で開かれた全国宅地建物取引業協会連合会の新年賀詞交歓会等に出席しました。
千葉県本部の新春の集いには、森田健作県知事、石井俊昭商工会議所連合会会長、自民党の多くの国会・県会議員や市町村長等が出席、勢いのある会合となりました。
私は「世界政治の激震のなか、日本は振り回されないこと。自らの成長と分配の好循環を成し遂げることが大事だ」「2月26日には圏央道が埼玉、神奈川へと開通する。外環道も来年3月までに三郷、松戸、市川へと開通する。訪日外国人客が2400万人を越え、さらに増加する。成田空港はますます重要となるし、千葉への誘客のチャンス到来。活性化につなげよう」「公明党は太陽の党で、旭日千葉もそうだ。庶民の心に太陽を昇らせるよう、弱い立場にある人の力になる庶民の党だ」などと挨拶をしました。
副題は「全国『官能都市』ランキング」だ。「住みたい街」とか「住みやすい街」というランキングはあるが、本当に豊かに楽しく生きられる魅力的な街というのには新しい物差しがいるのではないか。それは「感覚を楽しませる」「五感に訴えかける」という官能都市(センシュアス・シティ)だという。
広い真っすぐな道路に沿って公園や超高層ビルを建てる「輝く未来都市」は、ル・コルビュジエの発想だが、アメリカの女性ノンフィクション作家、ジェイン・ジェイコブスは「アメリカ大都市の死と生」(1961)で、コルビュジエにルーツをもつ自動車中心の近代都市計画を痛烈に批判した。センシュアス・シティは「ジェイコブスの4原則」と共通項をもつ。即ち「住宅、オフィス、商店、飲食店が狭いエリアに混在している」「入り組んだ小さな路地が多い」「古い建物と新しい建物が混在している」「いつも人通りが絶えることがない」の4原則だ。そして、「共同体がありつつ、匿名性もあり、ロマンチックで、刺激的な出来事に出会うチャンスもある。食文化が豊かで、歩いて楽しくまちも自然も身近に感じられる。その都市に住めばなんだか毎日が楽しそうだ。私たちは、そんな人間らしい動機をまず構想すべきではないでしょうか」といい、日本の各都市・区のセンシュアス・シティ・レーダーチャートを示す。