「DNA全解析とクリスパーの衝撃」が副題。ゲノムとは「DNAに記された全遺伝情報」を意味し、遺伝子はその重要な一部を成す。今、DTCと呼ばれる一般消費者向け遺伝子検査(DNA検査)が急速に普及しているというが、それは、「がん等をどう発見し、どう治療するか」「自分とは一体何なのか(ルーツ探し)(自分の外見や才能、性質や病気)」などに多くのユーザーが惹き付けられているからだ。そして、遺伝子操作の基礎研究や技術基盤はかなり確立され、実社会に応用されるのを待つばかりとなっている。ゲノム編集「クリスパー」と呼ばれる超先端バイオ技術だ。遺伝子検査サービスDTC、がんゲノム医療、知らぬ間に食卓に上るゲノム編集食品、生殖医療、刑事事件の科学捜査、生態系を改変する遺伝子ドライブ・・・・・・。各分野にゲノム編集技術が浸透しているが、光もあれば影もある。その実態と課題を解説する。
とくに医療と農業、生態系との関連だ。1970年代に始まった「遺伝子組み替え」の時代と違っているのは、特定の遺伝子を狙って操作できるクリスパーの時代となっていることだ。奇跡の世界に突入するとともに、根本的な懸念が出されるのはそのためだ。また米国、欧州、日本、中国などの対処方針の違いが浮き彫りにされる。「ゲノムから私たちの何が分かるのか?――遺伝子検査ビジネスの現状と課題」「ゲノム編集とは何か?――生物の遺伝情報を自在に書き換える技術の登場」「見えないゲノム編集食品」「科学捜査と遺伝子ドライブ、そして不老長寿――ゲノム技術は私たちの社会と生態系をどう変えるか」の各章がある。
ゲノム革命がひたひたと浸透している。進行途上であるだけに課題は重い。
暖かな日となった2日、党新春街頭演説会を新宿で、また地元でも北総支部街頭演説会を赤羽と王子で行いました。多くの方が戸外に出ているのが印象的でした。
私は「東京オリンピック・パラリンピックの成功は大事だが、今年は2020年代のスタートという重要な年だ」「東京オリ・パラ後、日本の経済は大丈夫か、仕事はあるのか、とよく聞かれるが、まさに東京オリ・パラ後の経済・社会に大きくダッシュするのが今年である」
「2020年代は、人口減少・少子高齢社会、AI・ロボットの急進展、頻発・激甚化する大災害などの構造変化がヤマ場にさしかかる。2025年には団塊の世代が75歳以上になり、空き家が1000万戸、認知症が700万人。大変な日本になる」「この急な坂道を登るため『勢いのある日本』をつくることができるかどうか、これこそ最重要の仕事である」「安全・安心の勢いのある国づくり――安全では防災・減災、安心では全世代型社会保障。そのためにも経済・社会で勢いのある日本をつくることだ」などと述べました。
「安全・安心の勢いのある国づくり」「未来に責任」――「太陽の党・公明党」「庶民の党・公明党」「仕事をする行動の党・公明党」として全力で頑張ります。
16世紀末、九州のキリシタン大名の名代としてローマに派遣され、ローマ教皇に謁見した少年たち、いわゆる天正遣欧使節団。イエズス会の巡察師、アレッサンドロ・ヴァリニャーノに導かれ、はるばる海を渡った4人のキリシタンの少年たち。伊東マンショ、千々石ミゲル、中浦ジュリマン、そして原マルティノの他にもう一人、俵屋宗達がいたというアート・フィクション。スケール、テンポ、冒険心、ダイナミック。抜群に面白い。
「風神雷神図屏風」で名高い琳派の祖・俵屋宗達は卓越した技術と新しい視野をもち独特の様式を確立したが、いまだ生没年すら確定せず、謎多き存在だ。それが、狩野永徳とともに宗達が仕上げた「洛中洛外図屏風」を、キリシタンの王たる教皇に届けるためにローマに行ってこい、そしてローマの"洛中洛外図"を描いて見せてくれ――これが織田信長の直々の命であった。天正十年の本能寺の変の直前だ。宗達たちはついにローマにたどり着く。そこで、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロの絵画に驚愕、衝撃を受け感動し涙する。バロックの巨匠となる少年・カラヴァッジョとも出会う。出会いの奇跡、東と西、芸術家たちの魂が時空を超えて邂逅する。「風神と雷神」「アイオロスとエピテル」の異形のダイナミックさが物語となって躍動する。
新しい年を迎えました。昨年は皆様から一方ならぬ御支援を賜り、心より感謝申し上げます。
今年は東京オリンピック・パラリンピックを成功させること。更により重要なのはポスト東京オリ・パラの経済・社会へのダッシュです。全力で頑張ります。
いよいよ2020年代――。人口減少・少子高齢社会、AI・ロボットの急進展、頻発・激甚化する大災害などの構造変化がヤマ場にさしかかります。今後10年の日本を直視し、これらの課題に真正面から取り組みます。景気・経済、中小企業支援、人生百年時代に対する全世代型社会保障の確立、脆弱国土日本を災害に強いまちにすべく、ハード・ソフト両面から防災・減災対策に力を注ぎます。
「安全・安心の勢いのある国づくり」――。安全への防災・減災、安心への全世代型社会保障。そのためにも「勢いのある国づくり」が重要です。「太陽の党・公明党」として「午前8時の太陽のごとき生命力」をもって2020年代に進みます。
本年が良き一年でありますよう心よりお祈り申し上げます。