11月13、14日の両日、兵庫県に行き、公明党の講演会や淡路島―明石の就航・港湾施設の整備、観光振興の取り組み等の視察を行いました。井戸敏三兵庫県知事、久元喜造神戸市長、門康彦淡路市長、竹内通弘洲本市長等と懇談・要請を受けました。
13日、神戸市で行われた「赤羽かずよし衆院議員を励ます会」では、来年の参議院兵庫選挙区の予定候補者・伊藤たかえさんも決意を表明。私は「今は、日本の未来への確たるスタートを切る時。一億総活躍は、1人1人が輝く社会をつくること。外国人観光客も急増している。人流・物流の変化を直視して全力投球する」など、講演を行いました。
14日は、淡路島や明石で市長と行政関係者、地元の公明党議員等と打ち合わせ・懇談をしました。
外国人観光客が急増している。うれしいことだ。「2000万人になったら日本の景色が変わる」と私は言ってきたが、それはもう目前だ。一昨年、前年の837万人からついに1000万人を突破。さらに昨年は1341万人と飛躍した。そして今年は、1900万人を超える勢いとなっている。観光庁を管轄した私としては在任中に、じつに1000万人増ということになる。
2020年に2000万人達成を目標にしてきたが、今やるべきは「3000万人時代に備える」ことだ。本書では、その動向を把握し、ホテル不足、CIQや多言語対応、無線LANの整備、ムスリム対応、MICEやIRなどにもふれている。急速に動いている時の出版だけに、どの時点のデータかは苦労された点だと思う。観光は日本経済にも、地方創生にも劇的な好影響を与える。影響は多方面にわたる。本書に示された課題と展望をしっかり踏まえて進みたい。
「下町ロケット」の続編。佃製作所が、心臓弁膜症などで苦しむ多くの患者たちの命を救う人工弁開発、「ガウディ計画」に挑戦する。立ちはだかる欲と野心にとりつかれた傲慢な男たち。小さき者を踏みつぶそうとする正気を失った者たち。
開発をめざすのは、人工心臓と人工弁の2つ。焦点は人工弁となるが、血栓を取り除く難題に、佃製作所のロケットエンジン内の異物を粉砕するシュレッダー技術の応用に気付く。佃航平の「スマートにやろうと思うなよ。泥臭くやれ。頭のいい奴ってのは、手を汚さず、綺麗にやろうとしすぎるキライがあるが、それじゃ、ダメだ」という声が響く。帝国重工の石坂一派、サヤマ製作所の椎名社長ら、日本クラインの久坂製造部長ら、アジア医科大の貴船外科部長らの邪智・策謀に、佃製作所、北陸医科大学の一村教授、福井市の零細企業サクラダ等が挑む。
「これが日本の生きる道」「技術では負けていない!という思い込みを捨てよ」「自信が脳天気さにつながる」「品質幻想が日本をダメにする」・・・・・・。
品質幻想とは、「日本人がつくるものが優れているという幻想」「職人の技幻想」「品質とは、あくまで消費者の要求に応えているかで決まってくるものであり、品質の良いものをつくれば売れるという幻想」だ。世界は大きく変化している。世界各国の消費者が何を求めているか、現場を歩き、危機感をもって技術を磨きあげよ。「人々の欲しがる"価値"を突き詰めよ」、そこに競争力が生まれる、という。「価値を新しく産み出す」「価値について考えよ」ということだ。
そのうえで日本は「思考停止、考えの硬直化を排して、"考え方を変えること"」「人口減少、高齢化、少子化等の変化のなか、"社会のからくりを変えること"」「状況を把握し、自分で考え、自分で行動する人を育成するため"教育を変えること"」が大事であることを指摘している。
