6月27日、伊豆諸島の八丈島を訪問しました。当初予定していた飛行機が天候不良で欠航したため、約5時間半も遅れての到着となりましたが、山下奉也八丈町長、町議会議員全員をはじめ、島の皆さんに温かく歓迎していただき、要請・懇談を行いました。
私は防災も離島も観光も担当しており、八丈島の振興は極めて重要。町長・町議会議長からは、「島への観光客は減少傾向。離島にとって重要な航空路の運賃引き下げをぜひお願いしたい」「全国の離島で唯一の地熱発電や歴史民俗資料館、観光振興も見てほしい」と要請を受けました。それに対し私は、「東京都や航空事業者と連携して、引き下げの工夫ができないか働きかけたい」と今後の方針を示しました。
八丈島は本当にきれいな島――。山の緑も海の青さも美しく、ヤシの街路樹や海辺の公園、さらには野球やサッカーの競技場もきれいに整備されています。滞在型など観光面での素晴らしいポテンシャルを感じました。カツオやムロアジ、トビウオなどの漁業、観葉植物やアシタバなどの農業も盛んで、食べものも絶品。私も島の漁協女性部の方々に作っていただいたお弁当を美味しくいただきました。また、火山の地熱を利用して島の4分の1の電力をまかなう地熱発電所など、地域資源を活かした取り組みも進められています。
離島振興はこれからますます大事です。しっかり取り組みます。
「クイズは人生と同じ。そのときボタンを押せるか押せないか。人生とは勇気、と、毎回思う」――。人生とは勇気だという児玉さんの生き方、決断の背後には、「人生は祈りの旅路」「人間が生きるということは"祈り"なくしてはあり得ない」「亡き母が僕をどこからかいつも見守ってくれている」「娘の死は天から鉄槌を受けたような衝撃であった。僕は心の底からの笑いを失った」「雨降らば降れ、風吹かば吹け。花に嵐の譬えもあるぞ、さよならだけが人生だ。心の中でにわかに輝きを増した言葉だ」――こうした誠実に、武士のように一人歩んできた人生哲学がある。
亡くなってもう3年以上たつとのこと。子供の頃のこと、俳優の時のこと、テレビに出るようになってからのこと、そして読書。素晴らしい生きざま、人生哲学が、静かににじみ出ている。中江有里さんが解説を添えて(捧げて)いる。
「東北の観光をもっと盛り上げたい」──。6月24日、東北の旅館の4人の女将が国土交通大臣室に来られ、懇談、打ち合わせをしました。
日本を訪れる外国人観光客が急増しているなかで、東北を訪れる外国人はまだまだ少なく、回復が遅れています。私はこの状況を打ち破り、何としても東北へ多くの観光客を呼び込みたいと考え、取り組んできました。先月は宮城県南三陸町の南三陸ホテル観洋の女将、阿部憲子さんと対談。6月10日には観光庁長官が現地に行って意見交換。そして第3弾が今回の打ち合わせです。
「先日、全国7つの広域周遊観光ルートに東北を選んでいただいて本当にありがたい。今後に希望がもてる」「日本三景の松島や世界遺産の平泉など東北をじっくりと周遊してもらいたい。地元でももっと工夫していきたい」「東北は自然、温泉、果物など優れたものが多い。山も海も魅力的」「海から上る日の出は海外からのお客様に人気がある」「道の駅も東北で盛り上がっている」など、女将からは次々と前向きな発言が続きました。
東北の復興に向けてカギを握っているのは、人と人とを結ぶ観光の盛り上がりです。これから夏祭りの季節を迎えますが、ますます多くの観光客に東北を訪れてほしいと思います。魅力にあふれた「みちのく東北」の観光を引き上げていくよう、これからも力を入れていきます。
「古代駅路から高速道路へ」と副題にあるが、古代律令国家の駅路整備から、鎌倉幕府による「鎌倉街道」のネットワーク、織田信長の幅三間半の公道規格、江戸幕府の五街道整備など、道路は人間の歴史とともに歩み、造られてきた。
「道路を見れば日本の歴史がよく分かる」「国がしっかりしている時代は、道路網もまた強固である」「日本では昔から道はほとんどすべて公道であった。日本の道路総延長121万キロのうち、84パーセントの102万キロが市町村道である。市町村道100万キロは日本の誇りである」「日本は土地が少なく極限まで有効利用するから、そのために道路が必要なのである。日本は"道路王国"ではなく、"道路がなくては生きてゆけない国"であり、"道路を公のものとして大事にしてきた国"なのである」という。まさに今日に至るまでの「道路の日本史」を技術も含めてあますところなく詳述した著作だ。