「出水期に向けて万全の備えを」──。5月16日早朝、群馬県伊勢崎市に行き、「利根川水系連合・総合水防演習」に参加しました。
この訓練は、毎年梅雨に入る前に国交省が実施しており、今年で64回目。今年はもう、台風6号が日本列島に接近して大雨となりましたが、本格的な出水期に備えて万全の体制をとらなければなりません。
今回の訓練は、国土交通省のほか、群馬県、伊勢崎市の警察、消防団・水防団、自衛隊など関係機関や地域の団体など約1000人が参加。見学者も多数集まった大規模なものです。
利根川の河川敷で、決壊しそうな堤防を守るための水防工法、土のうづくりなど、洪水を防ぐためのさまざまな訓練を実施。地元の消防団・水防団や住民も真剣で、緊張感のある実践的な訓練となりました。
我が国は災害が多い脆弱国土。さらに近年、雨の降り方が局地化、集中化、激甚化しており、いざというときには地域の力で生命・財産を守り抜いていかなければなりません。
5月13日には国会で、都市の水害対策、内水や地下街対策などを定める水防法改正が成立しました。ハードとソフトの対策を総動員して、今年の出水期にも万全の心構え、体制で臨みます。
昼からは、足立区議選・区長選を応援。「公明党は発展している足立の推進力となっている。さらに頑張ります」と街頭などで公明党への支援を訴えました。
日本を愛したスパイ、ドクター・ハックことフリードリッヒ・ハック。副題には「日本の運命を二度にぎった男」とあるが、ひとつは日本を悲惨な戦争に導いた日独伊三国同盟(1940年4月27日)に至る契機となった1936年(昭和11年)11月25日締結の日独防共協定にかかわったこと。ヒトラーのファシズム国家ドイツと軍国主義の日本が協力してソビエトの共産主義の進出に対抗しようとした条約だ。そしてもうひとつは、「日本を戦争から救い出す」ための和平工作(藤村・ダレス工作とヤコブソン工作)だ。
ヒトラー側近のリッベントロップ、日本陸軍駐独武官・大島浩、リヒャルト・ゾルゲ、酒井直衛、藤村義郎、アレン・ダレス、ゲーロー・フォン・ゲヴェールニッツ、そしてアーノルド・ファンク監督と原節子・・・・・・。緊迫した世界のなかで、日本とナチスを結び付けた十字架を背負いつつ、反ナチに立ち上がり「日米開戦不可を警告」日本に早期の和平を説いたドクター・ハックの人間像と時代の舞台裏が浮き彫りにされる。より鮮明にされるのは戦争末期の軍人・官僚の世界からの孤立と、情報遮断、そして思考停止だ。本書が今、出版されたということはそれは過去の話ではないという指摘だ。
13日、4月25日にネパール中部で発生した大地震での被災者救助のため、日本の国際緊急援助隊員として現地に派遣された海上保安官から帰国の報告を受けました。
日本政府は地震発生後、直ちに国際緊急援助隊救助チームの派遣を決定。総勢70名の隊員のうち、海上保安庁からは高い救助能力を持ち、海猿として有名な特殊救難隊を中心とした精鋭14名が参加しました。
救助チームは地震翌日の26日午後にはネパールへ向け、日本を出発。現地での救助活動は、30度を超える暑さのなか、世界遺産の保護や、入り組んだ地形から当初重機が使えず、手作業でのがれきの撤去となるなど厳しいものとなりました。12日には、マグネチュード7.3の大規模な余震が発生するなど、現地は引き続き予断のできない状況が続いています。
12日には67回目の「海上保安の日」祝賀会に参加しました。今年も各国大使館、国会議員など多くの関係者が参加して盛大に開催されました。私は「海上保安庁の役割はますます重要になっている。現場の保安官の士気の高さは頼もしいばかり。体制強化に努めたい」と挨拶しました。
人気お笑いコンビ「ピース」の又吉さんの話題の純文学作品。主人公の「僕」・徳永は熱海の花火大会で、天才肌の先輩芸人・神谷に会い、師弟関係を結ぶ。同世代の芸人が売れていっても、なかなか芽が出ない。
「漫才師である以上・・・・・・あらゆる日常の行動は全て漫才のためにあんねん。だからお前の行動の全ては既に漫才の一部やねん。・・・・・・漫才は、偽りのない純正の人間の姿を晒すもんやねん」・・・・・・。神谷の日常は、それゆえ真っすぐで、ハチャメチャ、破滅的でもある。都会とメディアの喧騒のなかで、笑い、面白さを追い求める二人の日常は、常軌を逸する脱輪状況のまま無常世界を往復し、泣き、笑い、もの悲しさを伴なう時間を刻む。
笑いと逸脱、敗れもする人生、青春の直球・・・・・・。今もこうした世界と若者が残っていることを感じながら読んだ。