「介護が必要になった人が行き場を失い、さまよいたどり着く"家"がある。介護事業者が介護報酬をあてこみ、賃貸住宅に集めて囲い込んでいるのだ」――これが冒頭の一節だ。それを支えるヘルパーの過重労働。そして認知症の「駆け込み寺」となった介護老人保健施設(老健)。さらに精神科病院に入院する認知症の高齢者がふえていること。認知症行方不明問題とこの連載によって身元が判明することとなったことから見えてくる課題。大牟田市の掲げる「安心して徘徊できる町」への画期的挑戦。認知症の人が鉄道事故にあう悲劇と損害賠償。
高齢者の4人に1人が認知症とその予備軍になる日本社会。「社会全体が自らの将来として認知症とその介護を考える時期を迎えている」という。全くその通りだ。
18日、穏やかな晴天のなか、安倍晋三首相主催の「桜を見る会」が新宿御苑で行われました。
八重桜がまさに満開。各界から招待された約1万5千人の方が集まり、歓談をしました。安倍首相も「景気回復のあたたかい風を全国津々浦々に届けていくことが私たちの使命であり、地方創生を力強く進めていきたい」と決意を述べました。
参加者の明るい姿が印象的で「太田さん、頑張って下さい」「事故が続いて大変ですね」などの多くの声をいただきました。
芸能界からは8.6秒バズーカー、由紀さおりさん、爆笑問題などの方々も参加しました。
その後、POINT&K.O.全日本空手道選手権大会や足立区の社会福祉協議会60周年記念式典などにも参加しました。
「日本とは何であったか」「日本らしさとは何か」「日本とはどんな国であり、どんな国でありうるのか」「日本という国の不思議なあり方を浮彫りにする」・・・・・・。そこで天皇制というもっともユニークな日本の特色を語りながら、日本の国の形と文化を考える対談集。昭和49年の対談、しかも山崎正和さんはその時30代末。
その相手が「古代帝王 天智天皇(井上光貞)」「聖のみかど宇多天皇(竹内理三)」「猿楽を愛した後白河法皇(小西甚一)」「怨念の人 後醍醐天皇(芳賀幸四郎)」「東山文化の祖 後小松天皇(林屋辰三郎)」「乱世の調停者 正親町天皇(桑田忠親)」「学問専一 後水尾天皇(奈良本辰也)」「近代化の推進者 明治天皇(司馬遼太郎)」「激動に生きた 昭和天皇(高坂正堯)」「天皇及び天皇制の謎(小松左京)」という"目の眩む"ような10人。全て今は故人だが、対談はかみ合い、30代の山崎さんが時代の良識を結集する軸・要となっている。驚嘆する。
権力と権威との二元性。政治的権力とは別の文化的、宗教的権威としての天皇。各時代に距離の違いはあれ、その構造は貫かれ、今日に至っている。戦後70年の今、国の形と文化を考える必読の書だと思う。
4月12日夜、日中韓観光大臣会合を終えて韓国の慶州に行き、13日に「第7回世界水フォーラム」と「第2回日中韓水担当大臣会合」に参加しました。
世界水フォーラムは、3年に一度開催され3万人以上が参加する水関係では世界最大の会議。今回のテーマは「将来の水(WATER FOR OUR FUTURE)」です。58か国から閣僚級が参加し、国際社会が直面している水問題の解決と対策の実施に向けて、議論が行われました。
13日午前、私は開会式に出席した後、「統合的水資源管理」をテーマとした閣僚円卓会議の共同議長を務め、スピーチを行いました。もう一人の共同議長であるナイジェリアのハブ統合水資源管理委員会長官のほか、フィリピン、イラン、ロシア、ブラジル、サモア、カタールなど17か国の大臣・代表者が参加し、3時間以上にわたって活発に議論。世界各国で頻発する洪水や渇水のほか、食糧、エネルギー、国境を超えて流れる河川の管理などの課題について有意義な議論ができました。
午後は3年ぶりの開催となる日中韓の水担当大臣会合を開催。韓国のユ・イルホ国土交通部長官、中国の矯勇・水利部副部長と、水分野で3か国が協力を進めていくための共同宣言に署名しました。
さらに韓国のユ長官とは、個別に会談し、交通、住宅、都市、国土計画やインフラの老朽化対策など幅広い分野で交流を一層深めていくことを確認しました。
洪水、干ばつ、渇水、国境問題、海水の淡水化など世界各国の水状況は大きく異なりますが、いずれにせよ健全な水循環は人間にとって重要・不可欠。いい会議となりました。