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「道の駅」が「第7回日本マーケティング大賞」を受賞──。5月26日、全国「道の駅」連絡会会長の本田敏秋・岩手県遠野市長が表彰式から直ちにそのトロフィーを持って、国土交通大臣室に報告に駆けつけてくれました。


日本マーケティング大賞はマーケティングの視点から最も優れたヒット商品を表彰するもの。第1回はユニクロのヒートテック、第2回はサントリーの角ハイボールなど、これまでは民間の商品が受賞してきました。公共の取り組みが受賞したのは今回の「道の駅」が初めてのことです。


「道の駅」は今では全国1059か所まで広がり、年間売り上げは2100億円。私は「地方創生の手段は、右手に観光、左手に道の駅だ」と言っていますが、今回の受賞はその注目の高さの現われです。


本田市長からは、「道の駅で地方の意識を変え、資源を活かしていきたい」「全国の道の駅で取り組みを広げて頑張っていきたい」と意欲的な発言がありました。これからも「道の駅」がますます盛り上がっていくようしっかり支援していきます。



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全盛を誇った日本マクドナルドが苦戦していることを分析・レポートしている。マクドナルドを日本化しようとした藤田田氏(1971年~2003年)と、米国式経営を志向した原田泳幸氏の経営(2004年)だが、不思議にもほぼ同じような結果、一致をもたらしている――それを分析している。


1993年、バブル崩壊後の消費低迷で売り上げが急減したことに対し、ディスカウント路線と店舗拡大戦略で対応した藤田氏。ブランドイメージが低下したところにBSE問題(2001年)が追い討ちをかけた。米国式経営を持ち込み新商品をヒットさせた原田氏だが、商品の値頃感の失墜やほかの外食チェーンやコンビニに顧客を奪われていく。マクドナルドの経営理念(QSC+V)(品質Q、サービスS、清潔度C+お値打ち感V)、サービスのトライアングル(企業・従業員・顧客の満足、感動と満足の三角形)は現場の人間の努力があって成立するものだが、それが崩れてきた。また、イノベーションの不足もめだつと指摘する。


欧米人が19世紀から20世紀にかけて発明した最強の3つのビジネスモデル。百貨店、食品スーパー、FCシステムはいずれも、苦戦を強いられている。変化激しい社会、構造的な変化のなかで、定見を保持、鍛えつつ、短期的収益だけにとらわれない経営は至難のことだと思われるが、あらゆる組織が問われていることだ。真正面から問いかけられた思いだ。


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好天に恵まれた5月23日、24日の土日。地域では小学校の運動会、防災訓練、バーベキュー大会など、多くの行事が行われました。


運動会は、秋よりも初夏のこの時期の方が最近は多くなっています。秋は区民祭りなど地域行事が多く、また気候も、初夏の方が良いというのが理由のようです。徒競走は勿論ですが、騎馬戦の復活が印象的でした。何ヵ所も回りましたが、元気な声のなか、地域の方々と懇談できました。


防災訓練も地域の意識の高まり、公園も防災倉庫、防災トイレ、防災かまどなどが備えられ、消火訓練や起震車体験など考えた訓練となっていました。

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21世紀の全体主義――問題意識は同じだ。「思考停止」が「凡庸」な人々を生み出し、巨大な悪魔「全体主義」を生む。1951年、ハンナ・アーレントの「全体主義の起原」は「反ユダヤ主義」「帝国主義」「全体主義」の三部から成る。そして大衆の出現なくして全体主義は成立することはなかったと指摘する。フランクフルト学派、ホイジンガ、フロム、オルテガ等々、私の20代は大衆社会化状況のなかで全体の中への個の埋没現象、ファシズム論を学び、書き、語ったが、今はない。事態は逆にそこまで進んでいるといってよい。


藤井さんは、21世紀の「凡庸」という大罪、思考停止の病理を具体的に示す。「いじめ」「リセット願望」「俗情に結びつく構造改革」「米経済界を席巻した新自由主義」「グローバリズム全体主義」「大衆迎合的プロパガンダの横行」「全体主義的テロル」・・・・・・。そして、人間は人間である以上、思考停止してはならない責務があるという。


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5月20日、都内で開催された国際的な不動産見本市「MIPIM JAPAN」に出席し、挨拶しました。

MIPIMは、都市・地域開発や不動産投資に関連する世界最大のフォーラム。デベロッパーやメーカー、投資家、地方自治体などが一堂に会して、商談や不動産市場の発掘、シティーセールスなどを行うものです。日本での開催は今回が初めて。国内の企業や自治体のほか、世界約30の国と地域から2000人を超える人が参加し、盛大に開催されました。

会場では出展各社が設置したブースを視察しました。東京都市圏の大模型や、渋谷開発、虎ノ門ヒルズ、柏の葉スマートシティー、名古屋市の都市開発プロジェクトの模型などが圧倒的迫力で展示。また、アメリカやオーストラリアのデザイン豊かな都市開発など日本企業が手がけたプロジェクトも紹介されていました。

オープニング式典で私は、「海外から来た人も暮らしやすい生活環境整備を進め、日本の都市を世界の交流の舞台にしていく」「日本ではスマートシティも次々と完成している。日本の都市開発技術やノウハウで、世界の都市をより良いものにしていくことができる」と挨拶しました。

また式典の前には、スリランカのマドゥマバンダーラ国内交通大臣、アメリカの全米リアルター協会のポリクロン会長と、個別に会談もしました。

我が国の都市に世界の投資を呼び込むとともに、我が国の都市開発技術を世界にアピールするため、有意義なイベントとなりました。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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