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佐治敬三(1919~1999)――稀代の経営者であるサントリー二代目社長、生産量世界一のウイスキーをつくり、"大阪最後の大旦那"といわれた存在感と人間味あふれる経営者。一方の開高健(1930~1989)――貧困のどん底から佐治敬三に活躍の場を与えられ、コピーライターとして才能を開花、芥川賞受賞、破天荒の世界基準の無類派作家。


戦後の荒廃から高度成長期の日本。その先頭をかきわけ、ぶつかりながら走った佐治敬三と開高健、そしてその仲間たちのエネルギーはすごい。「身体が大きくて声がでかい。底抜けに明るく豪快で無神経な言動も多いが、実はシャイで傷つきやすく繊細な神経の持ち主。そして心の奥に、触れたくない心の傷を抱えている。それが二人の共通点だった」「彼らは互いの中に似たものを感じ、惹かれあい、刺激しあって人生をより豊饒なものとしていった」と北さんはいう。佐治の父親・鳥井信治郎、そして「マッサン」の竹鶴政孝・・・・・・谷沢永一など。その友情と絆は、不運と幸運を超えた激情、豪流の人生を形づくる。北さんが時折りはさむ珠玉の言葉がとてもいい。


つれづれ「0704②.jpg   つれづれ0704①.jpg

今日7月4日、日本と成長著しいメコン川流域のカンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムの首脳が一同に会し、第7回日本・メコン地域諸国首脳会議が開催されます。今回の会議は、今後3年間の日本とメコン地域の協力について、新たな戦略を策定する重要な会議です。会議ではインフラ整備、防災など国土交通省関係の事項が取り上げられ予定であり、国交省が今後の協力関係強化に大きな役割を担います。


このような大きな流れのなか、首脳会議に先立ち、3日、会議に出席するため来日したミャンマーのチョウ・ルイン建設大臣、フラ・ミン ヤンゴン市長、ベトナムのグエン・テー・タオ ハノイ市人民委員長と連続して会談しました。


まずミャンマー。チョウ・ルイン建設大臣とは今回が3回目の会談となります。今回の会談では、特に今後のミャンマーの発展を支える建設分野などでの人材の育成、ヤンゴンなど人口が急増する都市部での安価で良質な住宅の供給などについて意見交換し、一層の協力強化で一致しました。大臣はテイン・セイン大統領とともに、4日の午後、私の地元、赤羽台のUR団地などを訪問する予定です。また、フラ・ミン市長ともヤンゴン市内の渋滞問題や水の供給などについて意見交換をしました。


ベトナムのグエン・テー・タオ ハノイ市人民委員長とは、本年1月にハノイで行われたノイバイ空港第二ターミナル、ニャッタン橋の完成式典以来となります。会談では、ハノイ市内の都市鉄道の整備や運営、ニャッタン橋北岸にある北ハノイ地区の開発について意見交換しました。特に、我が国企業が高い関心を有している北ハノイ地区の開発について、両国企業による共同開発に向けて、じっくりと打ち合わせを行いました。


メコン地域との関係強化に向け、意義深い会談ができました。


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昨年9月の御嶽山噴火から浅間山、桜島、口永良部島、そして大涌谷(箱根山)や蔵王山・・・・・・。日本には活火山だけで110、陸上の火山の7分の1が日本にあり、常時観測しているのは50火山に及ぶ。


「日本誕生から破局噴火まで」と副題にあるように、「プレートの動きが地震も火山も生み出してきたこと」「地震と火山噴火の関係とメカニズムの違い」「火山災害の歴史」「噴火の5つのタイプ」「どんな大噴火がこれから日本を襲うのか」「危ない火山は意外に近くにある」など、解説する。そして「予知は一筋縄ではいかない。それは噴火予知にとって肝心な、地下でなにが起きているかということが、わかっていないからだ」「マグマがどう動いて、どう噴火に至るかというそれぞれの段階での学問的な解明がまだできていない」「有珠山の2000年噴火で直前予知に成功したのは、350年前から正確な記録が残る7回の噴火を繰り返してきた、世界の火山では例外的な好条件に恵まれたためだ」という。


そのうえで、私たちは被害最小化のための観測体制、人材確保に努めることだ。最後に「火山国日本に住む覚悟を日本人は持っているべきだろう」と結んでいる。


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6月30日、走行中の東海道新幹線内で火災が発生し、新幹線の乗客に死者、負傷者が発生する痛ましい事故が起きました。被害に遭われ、亡くなられた方のご冥福を心からお祈りするとともに負傷された方々にお見舞い申し上げます。


7月1日、新幹線を運行しているJR東海、JR東日本、JR西日本、JR九州、JR北海道や、警察庁が参加する検討会議を開催し、本事件を踏まえ、新幹線の火災対策を打合せしました。


会議で、私は、JR各社に対し、①気密性や不燃性などに関する車両の安全性の確保②警備体制の強化③危険物の持ち込み規制④火災にとどまらずテロ対策も視野に入れた幅広い安全対策――などについて検討を深めるとともに、できることは直ちに実施してほしいと指摘しました。


新幹線は、我が国の大動脈を担う大変重要かつ安全な交通機関。国民の方々が安心して利用いただけるよう、しっかり対策をしていきます。


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「物事をわかりやすくする論理は、因数分解なんですね。括弧の中の話をすると凄くわかりやすくなる」「伝える情報を減らすことで、わかりやすく説明できる。複雑なニュースでも、いろんな要素の中からそぎ落として、これだけは知っておいてほしい、というものを選別して、情報量を減らして伝えている」「ニュースの内容を逐一追うのではなく、基礎基本から解説する」「世界は目まぐるしく変化している。変化に対応するには、変化の底流を知らなければなりません。そのための情報収集と整理」・・・・・・。


「組織拡大術――イスラム国が急成長したわけ」に始まり、「トラブル解決法」「ホンネを見抜く」「歴史の勉強法」「究極のリーダー術」「お金、マネー、資本を知ろう」「交渉術、プレゼンテーションを磨け」「ビジネスのカギは科学にあり」「インタビュー術」・・・・・・。本当にわかり易く解説してくれている。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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