20120814草原の風_上.jpg後漢王朝(25~220年)を開いた劉秀・光武帝の若き日から建国までの物語。最も平凡に見えて最も非凡。徳があり、敵をも許す寛容と包容力によって諸将がつき、民は安心して支える。ひとたび戦に臨めば、100万の大軍にも寡兵をもってひるまず、機は逃がさない。歴史(書)を血肉とした深い洞察と無限の温かさがにじみ出る劉秀。

「後漢書」「史記」「資治通鑑」そして「論語」をはじめとして、膨大な歴史と哲学と人間学が本書から発せられる。「疾風にして勁草を知る」――後漢書にある劉秀の言葉。それをはじめとして、「赤心を推して人の腹中に置く」「人民とともにあり、人民に支えられるのが王者であり、人民を支配するのが覇者」「社稷(しゃしょく)をもって計と為し、万姓を心と為す」「常識とは大いなる虚である。虚を衝けば活路が開ける」「君子は固(もと)より窮す。小人は窮すれば斯に濫(みだ)る」・・・・・・。

「草原の風」――草は民。風を見る視座、風を感ずる心、風にゆれつつ風をも起こす民、勝機や時代の風等々、多くを感じさせる小説。


トレセン.JPGのサムネイル画像ロンドンオリンピックが終わりました。感動がヤマほどありました。

日本の獲得メダル総数は38個。2004年のアテネオリンピック37個を超え、史上最多となりました。うれしいことです。しかも今回、メダルが多くの競技、種目に広がったことが、大きな特徴だと思います。「ナショナルトレーニングセンター」の貢献は大きい。私の正直な感想です。

「国立スポーツ科学センター」「ナショナルトレーニングセンター」が北区西が丘にできたのが2001年と2008年。何度も訪問して、体操、卓球、柔道、重量挙げ、水泳やシンクロ、レスリング、フェンシング・・・・・・。本当に懸命に練習している選手の姿を感動のなか見てきました。先月訪れた時も「三連覇をかけた選手もいるし、ボクシングも期待してください」(福田富昭JOC副会長・センター長)と言われていただけに、本当に実現してうれしくなりました。

「国の支援 メダルに結実」「最多メダル、トレセン効果」との報道がありますが、まだまだハード面でも、ソフト面でも支援すべきものがいっぱいあります。日本選手団の上村春樹団長は12日の記者会見で「素直に喜びたい。選手はよく頑張ってくれた。・・・・・・トレセンをフルに使うことができて成果が表れた」と述べています。

本日13日、ナショナルトレーニングセンターを訪れましたが、ジュニアの強化合宿等が行われていました。更なる充実に頑張りたいと思っています。


20120810転ばぬ先のツイ.jpg転ばぬ先のツイッターということ。

東日本大震災、原発事故、TPP、日米同盟、尖閣諸島、北方領土・・・・・・。外交と安全保障、国家と国民とメディアなどを、文献を踏まえて発言している孫崎さんだが、これはツイッターだけに過激になる。

これまでの著書も見ながら読んだ。もっというと「情報を鵜呑みにするな」「戦略的思考をもて」「外交交渉力をもて」「自らが考えることだ」という。

日本人の思考は情緒的に、イデオロギー的になりがちだが、それは思考の停止。落ち着いて自ら考え続けることが大事だと思う。


20120807にんげん住所録.jpg「にんげん蚤の市」(清流出版)、「にんげん住所録」(文藝春秋)、「わたしの渡世日記」(文春文庫)を読んだ。無類の読書家、エッセイストとして名高い高峰さん。どれも面白い。一流の人物、一流の世界との交流が、率直に素のまま、こんなこといってしまっていいのかと思う部分もあるほど平気で語られる。興味本位とは全く対極。出てくる人が全てが素顔。"虚像"ともいわれがちな芸能界のなかで、普通でいられる、私は私でいられる強さをもっているから人も素顔で接したのだろう。きわめて奥深い人間の世界の素晴らしさをみせてくれ、心持よい。

「ええカッコシイはやめて、私の恥のありったけをブチまけようと覚悟。思い出すまま、筆の走るままに書き散らした」というが、「私の歩んできた渡世の道は、もっと恥多く、貧しく、そしてみじめだった」という心の沈潜が、それが踏むべき大地となって、自己肯定、いつも肩ひじはらない精一杯さ、前向き、好奇心、温かさ、仕方がないよやることはやらなきゃ――という高峰さんの人格をつくったのだろうか。

人に尽くせば、人に恵まれるよ――人に恵まれるというのは人生で最高なことだと思う。


太田あきひろです。

 「言うまいと思えど今日の暑さかな」――カッと照りつける陽光の下、8月3、4、5の週末3日。納涼祭、祭礼、伝統の催し、盆踊り、どじょうつかみ大会、商店街の活気あるイベント、シニア野球......。多くの行事が行われました。

20120806-1.JPG 地域に元気を吹き込み、地域の交流、子どもたちとの交流など大きな意義をもつもので、本当によく御尽力いただいて、感謝です。

20120806-2.JPG ロンドン・オリンピックも熱戦が伝えられるなか、汗びっしょりの土・日でした。有難うございます。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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