57人のつづった後藤田正晴への感謝ともいえる言葉。まさに戦後史そのものだ。日本が国難ともいうべき時、判断の難しい時、即座の判断が求められる時、後藤田さんがいた。後藤田さんという座標軸をもっていたこと、鍛え抜かれた判断力と、それを実行する存在感をもつ人が権力の中枢にいたことは幸せだった。
日中友好会館、日中を中心にお話をさせていただいたが、もっとじっくり話したかったと今も思っている。
「政治は目的実現のために権力を使いこなす。しかし同時に大事なのは国家権力の怖さを知り、権力を細心にして丁寧に慎重に扱うことだ」
「権力者は謙虚であらねばならない。職権は行使するより話し合いを第一に考えることだ」
「国家の基本をゆるがせにするな」――後藤田さんの魅力を次々と本書は示しているが、その魅力を感じる57人もおやっと思う感性を見せてくれている。
昨今の日本の政治家に「政策通はいても政治通がいない」ことが問題だと指摘する人がいたが、「政治家とは」ということを考えさせる一書でもある。
政界は一寸先が闇といっても、これほどの激震はなかなかないと思います。9月12日には安倍総理の突然の辞任、そして11月4日は小沢民主党代表の辞任会見、この臨時国会は大変な様相を呈しつつ、最終の週に入りました。
しかし、こうした時は原点からモノを考えることが大切だと思います。それは参院選で示された「率直で透明性・公開性のある隠しごとのない政治」「生活や格差を直視した生活現場主義の政治」をもって、政策実現することだと思います。
日本は今、重要な局面、政策課題はヤマ場です。政治は仕事をする為にある。庶民の為にある。その意味で政治の停滞は許されません。
