伊達の企て.jpg伊達政宗――。永禄十年(1567)8月、出羽の米沢城で生まれ、寛永13年(1636)5月、70歳で亡くなった。「政宗は死に至るまで天下を夢見ての往生であった」「政宗の五度目(の挑戦)もあと一歩届かなかった」「儂は天下を狙っておる」「豊臣を討つ戦いになるか。家康を討つ戦いになるか。四度目は明確にしたいものじゃ。(大坂冬の陣の参陣)」・・・・・・。

しかし、世に出る時が遅かった。「20年、いやあと数年早く生まれておれば、太閤に頭を下げることもなかったがのう。思い出すと腸(はらわた)が煮え繰り返る」。天正13年(1585)に秀吉は天下を掌握するための領地拡大阻止・私戦禁止の惣無事令を出した。奥州の大半を手にしながらも天正18年(1590)の小田原での死装束を纏っての秀吉下での屈辱に始まり、常に秀吉に押さえられ、その死後は家康に抗いながらも下らざるを得ず、大坂冬の陣、夏の陣に至る。その怒り、苦衷、天下取りの野望が描かれるが、終章「新たな企て」において、腹臣片倉景綱の死、家康の死、乱世の終止符への志、北上川改修、新田開発、そして家光の後見役の姿が、短く描かれる。


再生エネルギー 281014.jpg

「再生エネルギーの推進に水力発電が大きな力」「水力発電が日本のエネルギーを救う」――。14日、公明党総合エネルギー対策本部(顧問=斉藤鉄夫衆院議員、本部長=江田康幸衆院議員)が会議を開き、「水力発電が日本を救う」の著者、竹村公太郎氏(財団法人リバーフロント整備センター理事長)から話を聞き、議論を行いました。出席した公明党の衆参の議員からは、"目から鱗"の声が上がりました。

竹村氏の主張はきわめて明確。①河川法や多目的ダム法を改正してダムの運用を変えれば、多目的ダムの空き容量を活用して発電できる ②既存ダムを嵩上げすることで、新規ダム建設の3分の1以下のコストで、発電能力を倍近くにできる ③現在発電に使われていない砂防ダム等に発電させる ④逆調整値ダム建設でピーク電力需要への対応ができる ⑤小水力発電を増やすために水源地域を支援する――です。

「パリ協定」が11月4日に発効となり、国連気候変動枠組条約締約国すべての国で、2020年以降の国際的な地球温暖化対策の枠組みがスタートします。日本の目標は、2014年に策定した「第4次エネルギー基本計画」の中で、2030年に13年比でCO2などの地球温暖化ガスを26%削減、13年に11%だった再生エネルギーを22~24%まで増やすとしています。太陽光発電の導入は若干進んでいますが、目標達成へのハードルはまだまだ高い状況です。そのなかで水力発電は大きな可能性を秘めています。さらに研究を進めます。


J.エルデネバト首相②.jpg

13日、今年7月に就任後初来日となるジャルガルトルガ・エルデネバト・モンゴル国首相の歓迎会が日本モンゴル友好7団体共催で行われ、出席しました。

モンゴル国は今、躍進をしている国。2年前、私は国交大臣としてモンゴル国を訪問、新空港の整備や道路などのインフラ整備を日本として支援してきました。その空港は来年には完成となります。鉄道建設などの要望もあり、人口急増の前に都市インフラの整備が急ぎ必要となっています。

日本との友好関係は強く、民間交流も活発で、さらなる関係強化が必要です。今回のJ・エルデナバト首相の訪日はきわめて重要です。協力強化に力を注ぎます。


2025年、高齢者が難民になる日.jpg2025年まで――時間はそうない。団塊の世代が後期高齢者となる2025年には、要介護や認知症の人の割合が高い75歳以上が約2200万人となる。高齢化率は30%を超える。2012年に約462万人といわれる認知症患者は2025年には約700万人(高齢者の5人に1人)と見込まれている。介護給付費は発足時(2000年度)の3.6兆円が15年には10.1兆円、25年には約20兆円に到達するという。急性期医療とその後の社会復帰のための効率的なこれまでの医療体制は、完治が難しい慢性疾患を複数抱えた高齢者への対応にシフトせざるを得ない。そこで、「地域包括ケアシステム」と「コンパクト+ネットワーク(国土のグランドデザイン2050)」を含めた「ケア・コンパクトシティ」という選択をする以外ない、という。それなしに、「2025年、高齢者が医療・介護難民」という惨状を脱することができない。

これからの日本は「都市部で急増する後期高齢者と介護難民」「社会保障費の膨張に伴う財政危機」「人口減少に伴う地方消滅」という3つの問題に直面する。人口減少、少子高齢社会が加速する今、「空間選択や時間軸を重視した政策に切り替え、スマートシュリンクの時代に向けて舵を切れ」「"まちづくり"や"エリアマネジメント"の視点を盛り込みつつ、医療・介護など必要なサービスをコンパクトシティという地域の空間の中で効率的・効果的に提供すること」「"まちづくり"はヒューマンスケールで」「地域の共同体マインドを共有することが大事で、規範的統合が重要だ」・・・・・・。

全国の市町村での先駆的取り組みを紹介しつつ、数々の具体的提言を行っている。私も同じ問題意識をもって「コンパクトシティ+ネットワーク」「対流促進型国土の形成」を進めている。「ケア・コンパクトシティ」――同感。実行の時だ。


豪栄道 281011.jpgのサムネイル画像

10月11日、東京足立区の境川部屋において、秋場所で全勝優勝した豪栄道に対する福島県からの米「天のつぶ」1トンの贈呈式が行われました。これには、大橋信夫JA福島五連会長、甚野源次郎(公明党福島県本部議長)が出席しました。

福島県知事賞は、県とJA福島中央会が協力し、平成25年一月場所から幕内優勝力士に県産米を贈っているものです。この企画は県産農産物の「風評被害払しょく」と「安全性」を全国に訴えようと福島県議会公明党が提案したもの。大変良い企画で私も推進しました。巡業の合い間をぬっての贈呈式でしたが、豪栄道も次の場所への決意を語っていました。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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