雫井 脩介.jpg最近もあった少年たちがリンチで殺害する事件――。その事件に突然、わが子が巻き込まれた時、父親は、母親は、娘は、関係のあった人々は、狼狽のなかで何を思い、考えたか。辛い。

サッカー少年であった石川規士が高校初の夏休み直後、2日も帰って来ず、父・一登と母・貴代美は胸騒ぎを覚える。そして息子の友人が遺体となって発見され、犯人と思われる少年2人の逃亡が目撃される。しかし、行方不明者は3人。息子は加害者か、被害者か。犯人であっても生きていてほしいと思う母・貴代美。加害者のはずがない、被害者であれと思う父・一登。無事であってほしい、いや無実であってほしい・・・・・・。

「望み」は絶望のなかのせめてもの望みでしかない。望みなき望みだ。父と母、男性と女性、親と子、現在と今をはらむ未来。日常と死。死の現実のなかに「怨」が消える。交錯し、相反する思いが、生死の現実のなかで融け、定置する。


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10日の「体育の日」――第64回北区民体育大会開会式、ナショナルトレーニングセンターにおける「スポーツ祭り2016」や「アスリートふれあいジョギング」、雨天順延になっていた各幼稚園の運動会などが盛大に行われました。

2020年の東京五輪。「山の高さは裾野の広がりで決まる」――まさに、スポーツ人口の広がりがあってこそ、トップアスリートが育ちます。日頃からの、子どもの頃からの運動が、あらゆる面で大切です。スポーツの推進に更に頑張ります。

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ことばのこころ中西進.jpg「心こそ大切なれ」という仏典にある心は生命のことである。森羅万象の生命・こころが滲み出て、日本語がいかに美しいか、味わい深いものか、生命の真髄に迫るものであるか。感動した。本書は本であって本ではない。境地の現われだ。

「はじめに」で「万象への深い認識を示す日本語に、わたしは脱帽しつづけている」という。「あとがき」で「動作とはすべてことばのこころを演じるものなのか。・・・・・・もうこうなると、ことばはほとんどこころにひとしい。こころは、言語となり動作ということばによって現されているのだった」と語る。本書の後ろから抜き書きすると「しかし当時の現実主義者・定家が主張する丈の高さを、丈の暗みに引きずり降ろした珠光の、冷えや痩せの心が滲み出た陰翳の美学は、大きく日本美を深化させる、勇敢な発言だったというべきだろう」「日本人はつねに常識、偽制、権威といったものの正体への絶望と、それへの断念を表明してきたように思える」「しかし、正反対に、古典人の山川草木は人間とあい融和し、ともども在る物であった。お互いに魂を持つ者としてまなざしを交わす物だったことを、古典は教えてくれる(自然と人間)」「あいまいさも、ごまかしも、すべてがそぎ落とされて、それこそ冴えざえとした物の輪郭を鏡として自分を発見できる季節が、冬であった。心の季節といったものを古典から汲みとることもまた、大事であろう」・・・・・・。うなってしまう。

日本の歴史と文化、ことばのこころを受けて、「丁寧に生きていこう」「いちだんと深い人生の味わいを尊重しよう」と思う。


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10月8日(土)、地元北区の第5回花火会、商店街連合会の秋祭り、足立区のA-Festa足立区民まつりが盛大に行われました。いずれも荒川河川敷等を使って大規模なもの。昼はあいにくの雨が降ったり、やんだりの空模様。夕方からは晴れ、花火会はいい催しとなりました。5回目の今年はとくに内容といい、7777発の数といい、素晴らしいものとなり、拍手・歓声が上がりました。

北区花火会②.jpg 北区花火会③.jpg

いずれも大きな行事、主催者・役員の皆様方に本当に感謝です。

商店街秋祭り①.jpg A-Festa 281008③.jpg


宮崎①281006.jpg 宮崎②281006.jpg

「スポーツランドみやざき」を築こう――10月6日、宮崎県の要請を受け、宮崎市のスポーツ施設や総合運動公園等を視察しました。宮崎県は、2020年の東京オリンピックに向けて、スポーツ立県・宮崎を大きなテーマとして掲げています。視察のほか、宮崎県経済団体協議会主催の会合に出席し「社会資本整備のストック効果と地方創生~スポーツランドみやざきの位置づけ」のテーマで講演を行いました。この視察には、河野哲也県議、新見昌安県議、重松幸次郎県議が同行しました。

宮崎県は、トップアスリートの競技力向上のために、屋外型ナショナルトレーニングセンターの整備・誘致を目指しており、私が今回訪れた「フェニックス・シーガイア・リゾート」は、その一大拠点になる所です。ここはすでに、ゴルフやトライアスロンなどの強化拠点施設になっていて、サーフィンの強化拠点としても有力です。

また宮崎県はとくに、プロ野球やJリーグ、ラグビーや陸上などのキャンプの受け入れ実績が豊富にあると同時に、すでに専用の施設があります。このメリットと経験を生かして、知事を筆頭に、市町村、経済界などが一体となって、スポーツ立県・宮崎を作り上げていこう、という熱意を感じました。

安倍内閣の「日本再興戦略」では、10本の成長戦略の柱の一つとして「スポーツの成長産業化」をあげており、私も強く進めています。全国の各県・市が「スポーツ立県(市)」をめざして手を上げるようになってきました。観光に続いて、スポーツ産業が経済けん引の1つの柱に育つことが望まれています。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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