太田あきひろです。
昨日5月1日、東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市、岩手県陸前高田市を調査し、関係者から要望を聞きました。
気仙沼市は水産都市。また石油タンクが破損して炎上、津波と火災で大被害となった所です。「津波のうえ、油の炎上はすさまじかった」「6月にカツオの水揚げができれば気仙沼は一気に生き返る。日本のカツオやサメのほとんどが気仙沼に水揚げされる。加工工場もある。大量の氷と油・燃料とエサ(エサで釣る)がいる。応援してほしい。とにかくスピードだ」「現場の声を親身に聞いてほしい」との漁業組合の切実な声。市長さん、副市長さんとも打ち合わせをしました。なかでも地盤沈下は大問題です。
陸前高田市はきわめて広範囲にわたって津波で破壊され、海岸近くの野球場は今も水につかり、あたかも海中のようです。避難所でも「早く仮設住宅をつくってほしい。つくるのが遅いし、2年でそれを出ていってもらうといわれても・・・」と深刻な声。とにかく、スピードある決断と実行が不可欠。多くの要望を一刻も早く実現する決意です。
頑張ります。
お嬢様刑事が担当する難事件を、頭脳明晰、毒舌家の執事がいとも簡単に解決してしまうユーモアミステリーの短編集。第8回本屋大賞のベストセラー。
昨日28日、公明党足立区議員団、近藤やよい足立区長とともに、大畠章宏国交大臣に会い、「首都直下型地震、東海・東南海・南海地震―津波等の安全対策についての申し入れ」を行いました。
東日本大震災を受け、首都圏では避難場所は本当に大丈夫か。液状化の地域が広がるのではないか。河口の石油タンク等の破損による火災が河川をさかのぼるのではないか。公共の建物、家庭の防災対策など、新たな基準に基づく防災都市への備えが迫られています。
とくに「想定マグニチュードの規模を再検討し、対策を行うこと」「津波を想定した対策をたてるため、基礎的データの蓄積につとめること」「石油タンク等の破損による火災への対応、また、河川を遡ることによる火災範囲の拡大への備えに力を注ぐこと」「堤防・水門、橋の強化策を改めて検討すること」「液状化の危険を防災計画において常に付加すること」「避難場所について、住民の十分な安全を確保できるよう再検討すること」「情報提供が的確になされ、避難経路の確保をはじめとして、住民の命を守る行動ができるよう工夫を凝らすこと」「備蓄倉庫が軟弱地盤・津波被害が想定される地域に集中していることに鑑み、安全を確保する措置を講ずること」などを求めました。
大畠大臣からは、「真剣な取り組みを開始する」との答弁がありました。
しっかり頑張ります。
高橋源一郎さんの「さようなら、ギャングたち」は1981年だというから、もう30年。注目していた。内田樹さんは、「下流志向」「街場の教育論」「日本辺境論」から「街場のメディア論」まで、かなり読んできた。
し かし、「縮んでいく日本」「静かな日本」「人口の減る日本」「縮みながらも文化的に暮らせて、自尊感情が維持できて、国際社会の中でできる範囲で立派な役 割を果たせる国になれれば、それで上等じゃない? なのに、相変わらず"右肩上がり"だ」――世界に先駆けて、日本が示せるものを、情理を尽くして熱く語る政治家が望まれている、と言う。
昨年12月発刊の書。河田さんは復興構想会議のメンバー。活躍が更に期待されるが、京大土木の1学年後輩にあたるようだ。東日本大震災に襲われ、首都直下、東海・東南海・南海地震に備えなければならない今、「津波」を余すところなく語る本書は必読。
「減災社会を築く」「避難すれば助かる」「それには津波の知識の絶対量を増やす」という河田さんの思いが伝わってくる。