相馬市の避難所で2-thumb-240x158-thumb-200x131.jpg  東日本大震災は緊迫した状況が続いています。昨日26日、地震・津波・原発の直撃を受けている南相馬市と相馬市に行きました。状況は深刻。とくに南相馬市は、原発の避難指示の20km圏内と自主避難の30km圏内とその外側がいずれも入っている地域。「政府から出される指示は中途半端」「残って頑張りたいが、安全なのか危険なのか、どうすればいいのかわからない」「ここのシーベルトは、関東のシーベルトより低いんです。危ないばかりいうから物資もトラックも来ない」「屋内退避といっていて、自主避難となったが、ますますどうすればいいかわからない」「90歳の病気の親は出たくないと言っているし、外の馴れない避難所に行く方が身体が心配」「新小学生の子供はどこに行ったらいいのか。4月はもうすぐだ」「牛を6頭飼っているが、置いていけない。俺にとっては家族だ」「危ないと言ってみたり、健康には大丈夫だと言ってみたり、方針もクルクル変わるし、住んでいる者は不安がつのるだけ」「避難所から家に戻ったら知らない人が3人住んでいた」「1か月後はどうなる。1年後はどうなる。もう不安ばかりで、手がつかない」――とにかく不安と不満と不信が一気に噴き出し、「何とかしてほしい」という涙ながらの訴えをずっと聞いてきました。とにかく現場と生活が大事中の大事。被災地をただ視察することなどでは全くダメ。本当の話を聞いて、バックアップにとにかく走る決意をさらに固めました。頑張ります。

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20110325デフレと超円高.JPG 「景気が悪いのになぜ円高か、それも超円高か」――誰しもそう思っている。それは日本のデフレによって生じたもの。デフレと超円高の負の効果が本格化 し、雇用を直撃し、国力を削ぎ落とす。日本はこれまで、こうした危機に原油価格が低落するなど、"神風"が吹いて救われた。しかし、今、新興国経済の好調 やエコカー、エコポイントなどが剥落すると、もうむき出しの危機だ。

「デフレを止めよ。円高は止まる」――それができるのは日銀だ。構造デフレ説 は誤りであり、単純な貨幣数量説でもない。デフレは貨幣的現象であり、「量的緩和」「マネタリー・ベースを増大させる」「インフレ目標レジームを採用させ る」――それによるおだやかなインフレ予想の形成こそ大事だ。インフレ予想引き上げ効果は流れを変え、デフレ不況・超円高からの脱出の号砲となる。たんな る宣言ではない。民間経済自体に信用を得られるだけの具体的、しかもブレなき政策遂行への信頼を政府・日銀が一丸となってやることだ。そのように岩田規久 男さんは、データを駆使し、繰り返し提示しているが、それはもう叫びだと感ずる。


 太田あきひろです。

 東日本大震災は、毎日、緊迫した状況が続いています。党として一丸となって状況掌握、政府への働きかけ、現場へのバックアップを更に強化することで動いています。

 

 今、最も重要なことは現場の必死の戦いへの全面的バックアップ。

(1)救命・救済を一刻も早く (2)福島第1原発をとにかく冷却(注水) (3)被災地の電気・水・燃料・医療・食料等の物資不足の解消――です。

 

 特にガソリン・油が現地で全く不足しているので動きが取れないこと。やるべきことは山ほどあり、政府の後手、動きの鈍さには怒りさえ覚えますが、まず「油」と「原発」です。
 一昨日、「ガソリンを運ぶタンクローリーは高速道の規制をはずせ」と公明党が強く求め、昨日からは高速道を走れるようになりました。原発の暴走を止めるのは3機能【(1)止める(2)閉じ込める(3)冷やす】です。発災時、制御棒を入れて「止める」ことはできましたが、何といっても今は「冷やす」ことの一点。自衛隊・消防・警察・全国からの電源車などの全面投入を私は政府に言い続けてきました。現場では今も必死の状況が続いています。

 

 党は今日も震災の対策本部、原発の対策本部を中心にして懸命に動いています。寄せられた声もしっかり反映できるよう頑張ります。
 未曾有の事態の今こそ、立党精神の「大衆とともに語り、大衆ととともに戦い、大衆の中に死んでいく」で頑張ります。

 


20110318-book.JPG 中野孝次さんの既刊4冊のなかから「老年の良識」として再構成したもの。高齢社会が本格化するなかで、こうした本は今、ブームでもあるが、人間・人生に対する中野さんの洞察は深い。「欲 望の充足が幸福ではない。欲望は充たせばますます渇(かつ)え、さらに肥大する病である。死を自覚し、死をすぐそこに控えて、今ここに自分が生きているこ とを掴むこと、それが幸福なのだ」「閑暇がたくさんあるというのは、老年の最高の贅沢、天の恵みだ。何をしてもよく、何をしなくともよいというくらい、人 間の生涯で恵まれた状態はあるまい」「身心永閑こそが老年の幸福だ」「人、死を憎まば、生を愛すべし。存命の喜び、日々に楽しまざらんや(徒然草)」「人 の命は我にあり、天にあらず(養生訓 貝原益軒)」


20110315-book.JPG 荀子は孟子の生きた比較的安定した時代よりも抗争厳しき戦国時代。儒家の伝統の中に位置するが、天を重視したり、依存する思想とは異なりをみせる。天を 思慕して手をこまねいているよりは、人間的な能力、集団的組織力の発揮をも重視し、それゆえに規律・秩序たる礼義を唱える。「天人分離」の思想だ。

  さらに「墨子は実用主義にとらわれて礼の装飾性を理解せず、宋子は寡欲主義にとらわれて獲得欲の効用を理解せず、慎子は法律万能主義にとらわれて賢者によ る徳化の効用を理解せず、申子は権勢中心主義にとらわれて個人的知能の効用を理解せず、恵子は名辞主義にとらわれてものの内実を理解せず、荘子は自然主義 にとらわれて人為の効用を理解しない」(第21解蔽篇)と各思想への批判は厳しい。道というものは恒常性を基本として事象の変化に対応せよという。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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