20110210-book.JPG 「女性天皇論」を著した中野正志さんは「パンドラの箱をあけることになる」といったが、これは「天皇とは、天皇制とは、日本の文化とは、日本の伝統と は、神道とは」という根源的な問いを発することになる。また「女性天皇というみちを残しつつ、臣籍降下した旧皇族の復帰で、男系による万世一系をはかるべ きではないか」と主張する人もいる。

 小林よしのりさんは、皇統の危機に直面しているとし、「偉大なる女帝の歴史」「女帝・女系継承は京城京で花開いた」「男系固執は明治以降の男尊女卑感情」等を示しつつ「皇位は直系継承が望ましい」と魂こめて述べている。ゴーマニズム宣言。


20110208-book.JPG 2011年「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。いわゆるサスペンス、ミステリーというのとは違う。ミステリアスな小説だ。

 少年漫画家の 和淳美が、自殺未遂で意識不明の弟・浩市と最先端の科学装置「SCインターフェース」を使ってセンシリング、意思疎通を続ける。その周りを漫画のアシスタ ント、彼女を世に送り出してくれた編集者、女性医師、技師、そして突如現われる中年女性がかこみ、リアルに描かれる。時には、突然、浩市が現れたりして幻 影の世界が描かれる。そして最後のドンデン返し。
 繰り返し繰り返し見る夢が私にもあるが、夢のなかでこれは夢だと思いつつまたそれも夢の中とい うことがある。夢、幻か、トラウマか。何が幻で何が夢で、現実に対する夢と夢見る身体そのもの、生きているということと死ぬということの彷徨と境界、そし てその往復、そのはっきりした切断に拳銃をこめかみに当てるという自殺が位置づけられている。

【つれづれ所感】

無題

2011年2月 6日


20110206.bmp太田あきひろです。
 このところ寒さが少し和らいできました。地域での行事も冬と春の境目。もちつき大会あり、観梅会【写真】あり、そして日中の春節を祝うパーティー等、街に人が集い始めました。身体で季節を感じつつ懇談を重ねています。
 どこに行っても、政治のひどさと大相撲のひどさの声が溢れ、日本が沈没しないように頑張ってと声援をいただいてます。しっかり頑張ります。

 


 太田あきひろです。

 サッカーで日本中が大いに盛り上がっていたら、大相撲で八百長。スポーツ振興に力を入れている私として、また学生時代、相撲部にいた私としては残念を通り越えて、本当に情けない。徹底してウミを出し切ってもらいたいし、そうしない限り大相撲は終わってしまうと思います。
 強くなる、上に行きたいと死に物狂いでやらない限り、ダメになる。安住したらとことん堕落する。今回、十両力士が多いというのもそうしたことが現れています。友人の元関取と話をすると、「日頃の姿勢に修業、稽古、練習、サークルの4つがある。自分は師匠の下で修業として取り組んできた。それで小さい体のハンディも克服できたと思う。いまやサークルのようになっているのはないか。それでは絶対に強くなれないし、大相撲の激しい真剣勝負にならない」と語っていました。どの世界でも同じ。人間の基本、強さ・懸命さが大事だと思います。
 もう立春、頑張ります。


20110204-book.JPG メディアの影響力は大きい。本書冒頭の「ベトナム戦争とメディア――外信部長の追放劇」からグイッと引き込まれる。クロンカイトの「きちんとした情報を 持った国民がいて初めて民主主義は機能する」「ジャーナリズムの役割は事実に光をあたえることにある。われわれの民主主義は、二つの前提によって成り立っ ている。一つは人々が賢く、判断する力を持っているということ。もう一つは情報が行き届いていることだ。ジャーナリストの仕事は、人々が自分で道を見つけ られるように報道によって光をあたえることなのだ」――メディアのあり方を考えさせられる。

 北野さんはすごい。徹底して現場を見、その射程は深く、広い。安易なイズムに流されず、型から入ることもない。ジャーナリストかくあるべしとの研ぎすまされた、それでいて力むことのない揺るぎなき姿勢が迫ってくる。
 「ベトナム戦争」「大阪毎日新聞」「三等重役とその時代」「政治家のメディア感覚」など。――いずれもその時代を立体的に解き明かしてくれる。

<<前の5件

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

太田あきひろホームページへ

カテゴリ一覧

最新記事一覧

月別アーカイブ

上へ