20101210-book.JPG ウィルチェック氏は最先端の理論物理学者で2004年にノーベル物理学賞を受賞している。

 世界は何でできているのか、物質を細かく分けていくとその先は何になるのか、誰もが知りたいと思っている質問に最新の物理学はこう答えている。それは「物質のすべては光」と。
 ひと昔前まで、物質を構成する最小単位は「原子」と考えられてきたが、原子ももっとバラバラにすることができるとわかり、「素粒子」が発見された。
 問題はその素粒子のありようだ。素粒子は二つの性質をもち、粒(つぶ)であると同時に波であるという。物質は物質であると同時に波長(光)でもあるということらしい。


20101208-book.JPG  副題に「創業への極意を探る」とあり、創業者が語る成功の5つの条件が述べられている。これほどの経済の激震のなかで倒産も吸収合併もされないで、逆に大 きく伸びている7社(AOKIホールディングス、ニトリ、ファンケル、カプコン、スターツコーポレーション、ドトールコーヒー、富士ソフト)が紹介されて いる。

  堺屋さんは、(1)気質―好奇心旺盛と正義感とお金儲け(2)アイデア―ビジネスモデルにいたる構想(3)見通し―嗅覚と先見(4)勇気―覚悟と見切り(5)少しばかりの好運――の5つをあげる。
  いずれの会社もしっかりした理念、コンセプトがあり、常に勇気をもって前に進めている。似鳥さん、鳥羽さんなど7人はいずれもそれぞれすごい。

 


20101203-book.JPG  グローバリゼーションのなかで、21世紀の世界の安全保障をどう考えるか。ブレア政権の外交戦略、EUの安全保障戦略の基盤となる「新リベラル帝国主義」 を提唱したロバート・クーパーは、3つのカテゴリーに分類して考える。国家としての発展度・成熟度からいって「プレ近代(国家以前のカオス)」「近代(国 民国家)」そして「ポスト近代」だ。そしてEUが常に念頭にあると思うが、「近代」に属する国民国家群が、国境線を絶対視して内政と外交を峻別する「近 代」を脱却してポスト近代的関係を構築することだという。

  外交に関して5つの提言をしている。「外国の人間はわれわれとは違う(マスメディアが大衆文化を地球規模に広げても、その国の人々と生活を同じくし、同じ 空気を吸ってはじめてわかる)」「結局のところ、大事なのは内政である(外交政策は国内事項を外部へ投影、グローバル化は国内外の出来事の区別を溶解させ る)」「外国の人間に影響を与えるのは難しい」「外交政策は利益だけのために行うものではない(アイデンティティーが利益よりも優先される)」「解決でき ない問題が生じたら、状況を拡大せよ」――世界の歴史的事実にふれつつ、巨視的に外交の原理を示している。


20101131-book.JPG最近読まれているという。昨年までの数年間、こういう題名の本は「公共事業悪玉論」の大合唱にかき消され、全く見向きもされなかった。「ムダな公共事業は 削る。必要な公共事業はやる」「不況期であれば必要な公共事業を前倒ししてでもやる」「国土のグランドデザインを21世紀型に描き、空港・港湾・道路の ネットワーク、更に新しい時代の街づくりに努める」――そうしたことは当たり前の責務でもある。治山・治水・利水・耐震もだ。藤井さんは、公共事業に関わ る誤った風潮を論破している。

 景気経済の低迷、デフレ、財政の厳しさのなかで、冷静な論議がされないと、もうこの国はもたない。
 藤井さんは京大土木の教授だが、技術屋にとどまらず意欲的だ。


IMG_0496-2.JPG太田あきひろです。

 暑い暑いと思っていたのが、ついこの間のようですが、もう師走も目前。地域の行事も文化芸術・スポーツから変化をみせ、今日は地域の「もちつき」や年末の「イルミネーション点灯式」が行われました。

もちつき大会【写真】では、お米屋さん等からも「今年は猛暑だったのでモチ米もバラつきがある」「農家は米価下落で大変だ」「政府は強い農業にするためにもっと支援をしなくては」「TPPの論議の以前に、農業自体の強化策だ」――などの意見。

この農業であれ、医療や介護であれ、現場の生の声を日常生活のなかで聞いています。断固たる方向を示して進まないと、日本は沈みます。頑張ります。

 

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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