米共和党・民主党を代表する知日派二大巨頭が日米同盟について、驚くほどはっきりと語り合う。とにかく率直だ。「米国の安全保障政策にとって、日本との同
盟関係は死活的に重要である」という認識。民主・共和両党の理論的軸の2人はほとんど一致する。幾度か日米同盟は漂流し、岐路に立っている。とくに鳩山民
主党政権以降はその点、最悪の状況を自らつくり出し、今日に至っている。「抑止力」の何たるかもわからぬと自ら語るほどひどいものだ。そんななかでのナ
イ・アーミテージ対談。春原さんの聞き方も率直で多彩、きわめていい。本書が「アーミテージ・ナイ緊急提言」と副題が付されているように意味は大きい。
90 年代半ば以降、「座標軸を失い、漂流した」といわれた日米同盟体制を21世紀にかけて再活性化(世界を視野)することで超党派でつくり上げた2000年 11月の「アーミテージ・ナイ報告書」。そして2007年2月の第2作。両氏から見れば激流のなかで"たたずむ日本"だろうが、2人はそんないらだつ感情 を平気で見せつつ、米国の考えを縦横に語っている。
現在に生きる不登校の小学生・村田理沙と昭和19年の戦時下に生きる中森雪子が、時代を超えてケイタイでつながる。不思議な2人の心温かな友情。わくわくするような奇想天外の夢と現実の世界を、林真理子が描いた児童文学。
太田あきひろです。
8日、中国の北京で「日中映画・テレビ・アニメ週間」の開幕式があり、訪中しました。
中国側からは温家宝総理が出席、日本からは麻生元首相、日本の映像関係者などが参加しました。温家宝総理との会見でも、映画・テレビ・アニメの日中交流の重要性が語られ、「先日、震災で訪日した際も日本文化にふれることができた。SMAPにも会った。"おくりびと"を観たが、日本への理解が深まったように思う」(温家宝総理)、「日中両国政府がこうして映画・アニメに力を入れてくれてうれしい。継続してほしい」(山田洋次監督)など、いつもの政治会談とは異なり自由な語らいとなりました。中国では今、若い人たちは好日感情を持ち、特に日本映画や「ドラえもん」などのアニメは大人気。日本を知る大きな力となっています。秋には日本で中国の映画・アニメ週間が行われます。文化芸術は「反日や嫌中感情」を変える大きな力です。これまでにこうしたことにも私は力を注いできましたが、更に頑張ります。
式典に前後して、蔡武文化大臣、楊外相、李肇星前外相等、多くの要人と有意義な会談を行いました。
本の表題自体がこの書の深さと丹念さを表わしている。「過ぎし時代の思い出」ではない。「過ぎ」ではなくて「逝きし」であり、「時代」ではなくて「生活や習慣や思考を含む世の中」であり、「思い出」ではなく、「滅びた、とはいえ残っている面影」だ。
「幕 末に異邦人たちが目撃した徳川後期文明は、ひとつの完成の域に達した文明だった。それは成員の親和と幸福感、あたえられた生を無欲に楽しむ気楽さと諦念、 自然環境と日月の運行を年中行事として生活化する仕組みにおいて、異邦人を讃嘆へと誘わずにはいない文明であった。しかしそれは滅びなければならぬ文明で あった」
すでに現世の物質的目的、実利主義的産業社会に突入していた欧米人が、近代以前の、しかも完成された文明をもつ日本をどう見たか。「陽気 な人びと」「簡素とゆたかさ」「親和と礼節」「雑多と充溢」「勤勉と忍耐と安易な生活」「専制主義と身分と自由」「混浴・行水、裸体と性」「子どもの楽 園」「女と家」「風景とコスモス(私の地元、王子の風景が出てくる)」「生類とコスモス」「心の垣根(休息と安寧と平和)」など、すさまじいほどの文献か ら、日本と日本人を根底から問いかけている。ただし、イデオロギーでもないし、復古でもない。渡辺さん自ら、関心は自分の「祖国」を誇ることにはないと 言っているが、だからこそ日本と日本人が照らし出されている。
災害時の人間心理に焦点をあて、避難行動の重要性・仕組み・影響を与えるヒューマン・ファクターなどを示す。そして、災害の衝撃から回復までを実例をあげ
て分析し、生きのびるための条件を提示してくれる。今回の東日本大震災においても災害心理学・広瀬教授のテレビ等を通しての解説はきわめて明解。現場の実
情を踏まえてすごく納得した。
「どんな人が生きのびるか」――洞 爺丸海難事故の押沢・渕上両先生や、被爆者の北山上葉さんの母としての生きる執念は、感動的だ。また大災害は行政だけでないマンパワー、ボランティアや NPOなしには乗り越えられないこと、災害復興といっても、災害は被災社会の効率化をもたらし、元には戻らないこと・・・・・・。示唆に富む書。
