太田あきひろです。
鳩山首相が辞任しました。難題に直面している日本のカジとりに、責任を持って格闘していたのかどうか。私にはこの政権から危機感や責任感が伝わってきませんでした。
大事なのは空想ではなく責任です。政治は現実の徹底したリアリズムのなかで、合意の光を見出さんと強き意思をもって成すものです。
グローバリゼーション、少子高齢社会、環境の制約という劇的な構造変化、あわせて家族形態・雇用形態の激変のなかにある日本をどう持ちこたえ、切り開くか――深刻な状況です。全く、そうした問題意識と格闘が見えません。哲学がないのです。
だから直面している5K問題といわれる
【1】基地(普天間)
【2】献金(国民への説明がない)
【3】景気・経済(逆噴射の誤った経済政策)
【4】口蹄疫(初動の遅れ等)
【5】強行採決(かつてない暴走国会)
――など、退陣しても全く解決していません。
これは、鳩山問題というより、政権与党全体の問題です。日本の深刻な現状をさらに深刻化させていることをもっと真剣に考えないと、日本は危ない。
太田あきひろです。
29、30の土日、東京や埼玉を離れ、徳島、栃木の時局講演会等に出席しました。
どの地でも鳩山政権のあまりのひどさ、深刻な雇用問題への対応等、厳しい批判が相次ぎましたが、口蹄疫についても常に話題に上りました。
福田栃木県知事からは「公明党が口蹄疫の特措法をリードしてくれた」との謝辞があり、私も両県での演説で政府の初動の遅れ等について指摘しました。
肝心なゴールデンウィークの時(4月30日~5月8日)、赤松農水相が長期にわたってメキシコ、キューバ、コロンビアを外遊したことなどは、あまりの危機感のなさに目を覆うばかりですが、現地からはビルコンなどの消毒剤が確保されなかったなどの悲鳴が聞こえてきます。
基地、献金(カネ)、景気・経済を年初から3K問題と鳩山政権は批判されていましたが、今はそれに口蹄疫、強行採決の2Kが加わっています。
こんなひどい政治は変えなければなりません。
新しい福祉を考える時、ベーシック・インカムや負の所得税、給付型税額控除などを本格的に考えないと、社会保障の制度間の矛盾などが解決しないのではないか。
本書が書かれた当時の定額給付金については、「定率減税より定額減税が低所得者にはいい」とし、給付付き税額控除の意味をもつと私は言った。
本書は、じつに200年以上も前から、著名な経済学者・哲学者がベーシック・インカムを主張し、今でもガルブレイスやフリードマンをはじめとして、常に議論されてきたことを示している。エーリッヒ・フロムもだ。
つまり、福祉国家の理念は、
(1)完全雇用
(2)社会保障
(3)公的扶助(生活保護など審査が必要)
――の3つで構成されている(保険・保護モデル)が、ベーシック・インカムはそれを越えるだけでなく、労働(働かざる者、食うべからずの思考)や、ジェンダー、グローバリゼーション、所有(何が自分の持ち分か)など、根源的問題を考えて提起されてきたものであることが分かる。
「労働価値(家事は労働か)」「市民権(生きる価値、権利、生存)」という根源的問題から提起されてきているわけだ。本書はその長い論争をたどってくれている。
太田あきひろです。
今日(23日)は雨。地元では運動会は中止となりましたが、赤羽消防団消防操法大会など多くの行事が行われました。
新撰組まつりが近藤勇の墓所のある滝野川で、商店街の方々の力を得て行われました。
近藤勇は板橋・滝野川のあたりで処刑され、首は京都でさらされました。毅然たる姿勢は感動的であったと伝えられています。後に永倉新八がこの地(板橋駅の滝野川口)に墓所をつくり、あわせて新撰組の同志を墓碑横に刻んでいるという貴重な地です。
新しい国を築かんとした幕末の若者の心意気に思いをいたす時、「内向き、下向き、後ろ向き」の日本の政治を変えなければなりません。
グローバリゼーション、少子高齢化、環境制約の3つの構造変化に対する鋭角的な対応が不可欠です。