20111014-book.png  1850年以降の歴史を俯瞰している。しかも世界と日本、そして経済と文化と官僚という視点が常にある。「東日本大震災は"戦後日本"の"終わり"を告げ る大災害である。・・・・・・まさしく戦後日本の敗戦だ」という。たんなる敗戦ではない。明治維新の時も、あの昭和の戦争の時も、20年にわたる「下り 坂」、低落と言う足掻きと苦闘の果てのもの。今度も20年にわたる下り坂の末の大震災、つまり「戦後日本の終わり」を告げる第三の敗戦だと指摘する。

  大事なのは歴史を顧みると「古い日本」を戻そうとしてはならないということ。今度も「古い日本」、官僚主導・業界協調体制で規格大量生産型の工業社会を実 現した「戦後日本」を再建しないこと。武士の文化を捨て、身分制度を廃止し、徳川「安定」の正義概念を明治「進歩」の概念に変えた明治維新のように、陸海 軍を廃止し、内務省を解体して帝国主義の政策を捨てた「忠勇と勤勉」から「安全と平等と効率」に変えた昭和の戦争・戦後のように。今、それを変える時だ。 弱い政治と頑強な官僚機構を変え、「省資源」「多様なコミュニティ」「好き好き開国の知価社会」「好老文化」の新しい日本の幕を開けという。


大人の流儀.jpg この本は読んで楽しい。伊集院さんが、涙も喜びもやさしさもいっぱいため込んで、自分の気持ちのまま生きているからだろう。粋で他者にやさしい。言葉はビシッと厳しい。たとえば新成人の若者への「大人の仲間入りをする君たちへ」で8つ言っている。兄貴が愛情こめて言っているようでいい。「妻と死別した日のこと」が出てくる。生老病死の極みでとったとっさの行動、そして「人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている」と結んでいる



太田あきひろです。
大変、素晴らしくて感動しました。昨日8日より、王子駅近くの「北とぴあ」において、石井美千子人形展「昭和のこどもたち」が開催されています。これは北区リサイクラー活動機構がNPO法人設立10周年記念事業として主催したもので、昨日がオープニング、出席しました。(16日まで開催)
 
昭和の20年、30年代の日本――。「何もなかったが、何かがあった」時代でもあり、貧しさのなかにも飢えを知らず開放的で、自然豊かな大人たちのおおらかな愛に育まれた生活。それが大きなスケールで、紙芝居の光景、嫁ぐ日の風景などが描かれています。子どもの頃を思い出し、東日本大震災などの国難のなか、大事な「何か」を考えさせてくれるものでした。
  昭和のこどもたち公式HP


無縁社会.jpg 「"無縁死"3万2千人の衝撃」を追ったNHKスペシャルをはじめとした取材の集大成。

 深刻な現実が水面下で進行している。社会が変質している。他人に興味を持たない社会。血縁が希薄化し、家族・親族という社会の最小単位、絆が崩れる。地域のつながりも喪失し、孤独と不安が深くしのび寄る社会。

 「無 縁死=行旅死亡人」「広がる直葬」「急増する遺体の"引き取り拒否"」「単身化の時代」「都会に移る高齢者」「共同墓」――それらは借金の連帯保証人、離 婚、病気、生涯未婚、雇用の悪化など多くのきっかけがあるし、誰にでもあることだ。もっというと「誰にも迷惑をかけたくない」という日本人の心がある。

 「つながりをつくろう」「迷惑なんかじゃない」「頼って頼られて、それでいいじゃないか」と行動を起こすなかで、「他人に興味を持たない社会」を「人、そして、"いのち"を思いやれる社会」に変えようと取材班は呼びかけている。


余震.jpg 「暴走する資本主義」(2008年)のあのロバート・ライシュの最新作。ハーバード大教授やクリントン政権の労働長官をはじめ3つの政権に仕え、現在、カリフォルニア大学バークレー校教授。オバマ大統領のアドバイザーでもある。

 近代米国資本主義の第一期(1870年?1929年)は、所得と富の集中が高まった時代であり、第二期(1947年?75年)は繁栄を広くみなで共有した時代、第三期(1980年?2010年) は、繁栄がまた富裕層に集中した時代。リーマン・ショックの激震をしのいだ今、その余震が始まったばかりである現実を直視し、第四期として、繁栄を幅広い 層で共有する時代をつくることだ。資本主義は富が集中する仕組まれたゲームであり、その暴走を止めなければならない。問題は、富裕層に富が集中している状 況を変え、中間層の購買力を増すことによって経済の好況を維持すること(米国人が自分の資力以上の生活をして不況がもたらされたのではない)。本書は大恐 慌に対してマリナー・エクルズがとった洞察に始まり、現在は中間層のための新しいニューディール政策が重要だとし、「給付つき税額控除(負の所得税)」 「炭素税」「富裕層の最高税率の引上げ」「失業対策よりも再雇用制度を」「教育バウチャーの発行」「メディアケア」などを提起する。あわせて、オバマ政権 とウォール街。政治とカネ、民衆の政治への怒り、などについて、現在のアメリカ政治と経済について率直な提言をしている。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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