活動ニュースNEWS
犬猫の健康守ろう!

一部業者「56日規制」逃れ/販売急ぎ、出生日を改ざん
きょう3月20日は「動物愛護デー」とされる。犬や猫の国内飼育数は推計1595万匹に上り、多くの家庭で大切な"家族"として迎えられている。だが、その健康を守るため、生後56日までの販売を禁止した法律が守られていない。現状と背景について紹介するとともに、公益財団法人「動物環境・福祉協会 Eva」の杉本彩代表理事に話を聞いた。
■心身への悪影響、問題行動も
「かわいい~! ぬいぐるみみたい」
ペットショップのショーケースには、たくさんの子犬や子猫たちが並んでいる。つぶらな瞳に短い手足。生後間もないほど、その愛くるしさは増す。
しかし、早い時期に親やきょうだいから引き離すと、子犬や子猫の心身の健康に悪影響を及ぼす。じゃれ合いを通して社会性を身に付ける機会が減り、かみ癖やほえ癖などの問題行動が多くなるとされている。そのため欧米などでは、生後8週(56日)齢まで子犬や子猫の販売を禁じており、日本でも同様の「56日規制」が、2019年の動物愛護管理法改正を受けて21年から施行されている。
ところが、このルールが守られていないことが判明した。犬猫の主な流通経路は、ブリーダーが繁殖→ペットオークションに出品→ペットショップで販売→飼い主へ――だ。そこで環境省は56日規制の順守状況を確認するため、自治体に依頼し、23年11月から12月にかけて、ペットオークション運営業者やブリーダーを対象とした初めての全国一斉調査を行った。
すると全国のペットオークション会場では、取引開催日に、ちょうど生後57日となる犬猫の割合が極端に多く、体重を調べると大半が平均値を下回っていた。56日規制を書類上クリアするため、出生日を偽っていることが強く疑われる状況だった。
■ブリーダー違反半数
ブリーダーへの立ち入り検査では、調査した約1400事業所のうち、出生日を記録した帳簿がないなどの法令違反が約700事業所で確認された。うち約50事業所は、自ら出生日の改ざんを認めた。
環境省の担当者は「一番の責任は出生日を改ざんしたブリーダーにあるが、ペットオークション運営業者やペットショップにも、56日規制が守られているか確認の義務がある」と話し、流通経路上の各事業者に責任があることを指摘する。
ただ、こうした問題の背景には、より幼く小さな子犬や子猫を強く求める買い手側のニーズもある。同省では、犬猫の56日規制について広く知ってもらおうと、今年1月末に特設ホームページを開設。ユーチューブなどのSNS広告に啓発動画を出す試みも始めた。
■超党派議連、法改正めざす
出生日改ざんを防ぐ法改正も検討されている。5年ごとの見直しを定めた動物愛護管理法は、今年で前回改正から6年が経過する。公明党も含めた超党派でつくる「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」では、その他の課題も含めて改正への議論を加速させている。
党動物愛護管理推進委員長の山崎正恭衆院議員は「人と動物が幸せに暮らせる社会の実現へ、関係者の声を広く伺いながら実効性のある改正となるよう全力で取り組む」と語っている。
■人間と同様に感受性持つ命
ペット流通へ消費者が関心持って
公益財団法人「動物環境・福祉協会 Eva」 杉本彩代表理事
――日本の動物愛護の状況をどう見るか。
動物愛護管理法は、およそ5年ごとに改正され、少しずつ前進していますが、「56日規制」のように実効性がなかったり、抜け道があります。生年月日の改ざんが常態化している中、もっと抜本的な規制が必要です。
――動物愛護管理法改正について。
「動物虐待罪」のさらなる厳罰化を求めています。獣医師無免許で何匹もの犬のお腹を無麻酔で割き、帝王切開していた長野県松本市の業者が2021年に立件されましたが、わずか懲役1年、執行猶予3年、罰金10万円という判決でした。このままでは、同じような虐待が起こりかねません。併せて、悪徳業者が所有する動物を緊急一時保護できる仕組みなども必要です。
前回の改正時、公明党は困難といわれていた「動物殺傷罪」の厳罰化を実現してくれ、感謝の思いでいっぱいです。当時、元代表の太田昭宏さん(現・常任顧問)が「一歩も引かない」と決断され、その魂のこもった言葉に感動しました。今度の改正でも、公明党が先頭に立っていただきたいです。
――読者にメッセージを。
動物も人間と同様に感受性のある命です。子犬や子猫が並ぶペットショップのショーケースは華やかですが、裏側には劣悪な環境で乱繁殖させられる親犬や親猫がいたことも、これまでの事件で明らかになりました。ペット流通の実態に関心を持ち、消費者の意識や行動が変わっていくことが、動物の命と健康を守ることにつながると思います。

新横綱・豊昇龍に福島米
初場所優勝、「天のつぶ」1トン贈呈
太田常任顧問ら同席
福島米を食べて"負けない"相撲を!――JA福島五連の管野啓二会長は11日、東京都台東区の立浪部屋を訪れ、1月の大相撲初場所で優勝を果たした、新横綱・豊昇龍に福島県知事賞の副賞として県産米「天のつぶ」1トンなどを贈呈した。2013年の同賞創設に尽力した公明党の太田昭宏常任顧問、甚野源次郎福島県本部顧問が同席した。
管野会長は「天のつぶ」の稲は天に向かって真っすぐ伸び、倒れにくい品種であることを紹介し、さらなる活躍に期待を表明。太田常任顧問も「横綱にふさわしいコメを食べて来場所も優勝を」と激励した。
豊昇龍は「しっかり力を付けて精進していく」と決意を述べた。
東京から日本を元気に/都議選、参院選へ決意

国民生活向上へ役割果たす
党都本部の会合で斉藤代表
公明党の斉藤鉄夫代表は10日午前、都内で行われた党東京都本部(代表=岡本三成政務調査会長)の新春賀詞交歓会であいさつし、東京が日本の未来を開くため「12年に一度、東京都議選と参院選が重なる政治決戦の年を何としても勝ち抜いていく」と強調した。太田昭宏常任顧問も参加した。
斉藤代表は、激動する国際情勢を踏まえ「東京が世界の中で秀でる都市になっていかなければ、日本の将来はない」と力説。「東京の競争力強化と地方創生は一対のものであり、東京が競争力を増して、地方も元気になる。その両輪が動くように公明党は全力を挙げる」と訴えた。
また、少数与党での国会運営を巡り、政策テーマごとに与野党の協議を進めていることを報告。「公明党が合意形成の要になって、国民生活向上のために一つ一つ決断していく」と述べた。
岡本都代表は「経済が良くなり、賃金も上がり、一人一人の生活が良くなる日本をつくり出すために公明党がリードしていく」と力説した。
竹谷とし子代表代行は、公明党から今夏の参院選に挑戦する川村ゆうだい党青年局次長(東京選挙区)と塩田ひろあき参院議員(比例区)、都議選に挑む予定候補22人を紹介。「党が一丸となって戦い、断じて勝利する」と訴えた。
会合に来賓として出席した小池百合子都知事は、防災対策を推進する方針を示し「確実に前へ進めていくため公明党と連携したい」と表明した。
日本商工会議所の小林健会頭は、地方創生と中小企業の発展に向け「政権与党の一端として公明党の役割は極めて大きく、大いに期待している」とあいさつ。連合東京の斉藤千秋会長は、従業員に対する顧客からの迷惑行為「カスタマーハラスメント」を防止する都の条例について「公明党が尽力しスピード感を持って制定してくれた」と謝意を述べた。
各種団体会合に公明議員が出席

都内で開かれた新年賀詞交歓会で斉藤鉄夫代表があいさつし、都市開発などに取り組む不動産業界の活躍に謝意を述べるとともに、日本経済の好循環実現に向けて全力を挙げると語った。太田昭宏常任顧問が参加した。