新型コロナウィルスの感染拡大が続き、拡大阻止の重要な局面です。
コロナ禍で、「企業・事業主への支援」「家計支援」策として、雇用調整助成金の引き上げなどを行ってきましたが、9月30日までが対象期間となっている制度があり、延長が必要です。
具体的には、①雇用調整助成金の特例(休業手当を支給した企業への1日最大1万5千円の支援金)②休業支援金(休業手当が支給されない中小企業労働者への支援金)③緊急小口資金(生計維持のための生活費として、20万円無利子貸付、返済2年)④総合支援資金(失業等により日常生活全般に困難を抱えている方を対象。最大60万円無利子貸付、返済10年)――などです。
これらについて党としても、31日、厚生労働部会(部会長=高木美智代衆院議員)が加藤勝信厚労相に申し入れを行うなど、働きかけを行っています。
東日本大震災で生き残ったシェパードの雑種犬・多聞と人との交流を描いた6つの短編集。宮城で「家族思いで犯罪に手を染めた『男と犬』」、福島・新潟で「窃盗団の男が故国へ逃亡しようとする『泥棒と犬』」、富山で「気持ちがスレ違う夫婦の間をとりもつ犬『夫婦と犬』」、滋賀で「体を売って男に貢ぐ女の怒り『娼婦と犬』」、島根で「老いた猟師の死期に付き添った『老人と犬』」、そして熊本で「東日本大震災のショックで言葉を失った少年と奇跡的に再会する『少年と犬』」――。いずれも多聞という賢い犬がそこにいた。
多聞は、難問を抱えて逡巡する人たちの心を融かし、救ってくれるのだ。そしてしみじみ思うのだ。「人にとって犬は特別な存在なのだ。人という愚かな種のために、神様だか仏様だかが遣わしてくれた生き物なのだ。人の心を理解し、人に寄り添ってくれる。こんな動物は他にはない」・・・・・・。多聞が、「南へ、西へ西へ」と向かった意味が最後に明かされる。不思議な絆というものは、生命論的に全てにあると思う。会話ができない言語外世界だけに、より一層、魂の交流が浮き彫りにされる。犬の方が常住の哲学者で、人間の方がバタバタで、無常に翻弄されている存在のように思えてくる。
豪雨が続き、29日には山形県の最上川で4か所で氾濫。200棟以上が浸水、濁流が川岸を削り、県道が大きく崩落しました。先の九州を中心として「令和2年7月豪雨」は熊本県をはじめとして死者82名、行方不明4名という大災害となりました。今、大事なのは何よりも救援・復旧です。全力をあげます。
河川についていえば、重要なのは流域全体で、ハード・ソフト両面にわたっての「流域治水」です。治水は「堤防を整備する」「川底を掘る」「川幅を広げる」「放水路をつくる」「調節池・遊水池をつくる」「ダムをつくる」という6つの方法を組み合わせて行います。それを河川ごとに、流域全体から総合的に行うのが流域治水です。7月6日、国交省は全国の主要109河川で「流域治水」を徹底することを打ち出しました。雨の降り方が3年前から尋常ではなく、激甚化・広域化しており、中長期にわたる安全対策が不可欠です。防災・減災・国土強靭化にさらに力をいれます。
これは読んでおいた方がいいし、面白い。「言葉を使う」職業でもある政治家にとって、「間違った言葉」は命取りになる。また、意図を伝える、簡潔で適切な言葉遣いをすることは必須だ。「文字を大切にしないと、文字に報復される」「言葉を大切にしないと、報復される」のだ。
誤った言葉遣いが、あふれている。国会の論戦でも、集会の挨拶等でも、日常の会話でも。「慎んで哀悼(本当は謹んで哀悼、慎んでは『控えめに』)」「ご静聴(ご清聴)」「○○国、御遺族の皆様に対し、ご冥福(国民皆が亡くなったことになる)」「集まっていただいた皆さん(集まってくださった)、御利用いただく(御利用くださる、利用するのは相手側や第三者だから尊敬語のくださる)→尊敬語と謙譲語と丁寧語の使い分けが大切」「いただくの氾濫」「てんで異なる鍛治と鍛冶、太田と大田、斉藤と斎藤、常盤と常磐、蜜と密(蜜柑、壇蜜)」「いわゆる差別表現(・・・・・・ら、・・・・・・難民の乱用、未亡人、なんか、くんだり)」・・・・・・。
若者言葉や間違い・・・・・・。「ちがくない」「すごい多い」「温めますか? 結構です(断りの言葉)」「ビシッと、ドキッと(ボーっと生きてんじゃねーよ!は、本当はボウッと)」「人間ドック(グではない)、バドミントン(トではない)など、正しくはアタッシェケース、アボカド、ギプス、キューピッド、デッドヒート、犠牲バント」「味わわせる(味わうが基本形だから味あわせるではない)」「『ら抜き』の見れた、出れる、食べれない、来れますか(本来は見られた、出られる、食べられない、来られますか)」「一同が集まる、一堂に集まる、活を入れる(喝ではない)、肝に銘じる(命ではない)」・・・・・・。
最後に誤解必至の失礼ワード20選が解説される。「当たり年」「いさめる」「いやが上にも」「汚名挽回?」「枯れ木も山のにぎわい」「棹さす」「さわり」「進言」「世間ずれ」「壮絶」「他山の石」「追撃」「煮詰まる」「抜け目がない」「破天荒」「はなむけ」「ひそみに倣う」「妙齢」「役不足」「やぶさかでない」。いい時に使う言葉、褒めるときの言葉と、そうでない時の言葉など、また尊敬語と謙譲語の難しさなどを踏まえて言葉を正確、適切に使う大切さが伝わってくる。岩佐義樹さんは毎日新聞社校閲センター前部長。