考えるとはどういうことか.jpg「0歳から100歳までの哲学入門」が副題。哲学とは人生、世界を自分で考えることだ。生老病死――命の終わり、人生のはかなさ、四苦八苦を考えることだが、この情報社会、教育が浸透し、仕事を余儀なくされている喧噪の社会ではなかなか難しい。自由に考えているかといえば、世の常識や軌範、人間関係、社会の通念や仕組み、場の空気を読むことを求められているゆえに、思考も発言も無意識的に自己規制している。「考えること」とは「自由になること」、考えることによって自由になる。自己を縛りつける制約から自らを解き放つことだ、という。そして「対話が哲学的になった瞬間」には「体が軽くなってふっと浮く感覚。一気に、あるいはゆったりと広がるような感覚。目の前が開け、明るくなる感覚」を体全体で感ずる。自由と責任をいっしょに取り戻す。自分自身を生きることなのだという。

その哲学的対話の生きた場をどうつくるのか。哲学とは「問い、考え、悟り、聞くこと」だが、場をどうつくるか。座談会、修行の集いの場、対話と場づくりの重要性を考えさせられた。その意義とともに中身をもっと詰めなければと思う。「哲学対話」は最近とくに試みられているようだ。本書では、その「考える方法」が具体的に示される。


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19日、東京・丸の内に開設された「NIPPON GALLERY TABIDO MARUNOUCHI」を視察しました。

これは凸版印刷が、日本における文化・歴史・伝統や芸術などのコンテンツを最新技術で映像化し、VR(バーチャルリアリティ:仮想現実)や高精細プロジェクションマッピング(8K)で体感できる施設。さらに、「旅道(TABIDO)」により観光客が旅先で、スマホやタブレットで簡単にVRの映像を楽しめるようになっており、世界に向けて日本の魅力を発信、観光立国の実現に貢献するというものです。巨大な8Kスクリーンは超高精細で美しく、大変な迫力でした。

私は国交大臣時代に観光立国を推進。大臣になる前まで800万人台だった訪日外国人観光客が、昨年は3119万人までになりましたが、日本各地の魅力をスマホやタブレットなどで簡単に体験できる時代に突入していること、さらなる高みをめざすため総合戦略の大切さを実感しました。

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「考える力」を伸ばす.jpg「AI時代に活きる幼児教育」が副題。AI・IoT・ロボットの急進展するこれからの社会。仕事がそれらに取って代わられる社会。その真っ只中で人生を送ることになる今の子どもたち。それではどういう幼児教育が大切となるのか。いまや切実な重要問題だ。

日本の幼児教育は「遊び保育」が主流であった。またその対極の"お受験"のためのペーパー問題を解かせる「教え込み教育」も台頭した。しかし、AI時代では特に、「考える力」「管理されなくても与えられた問題を解決できる自律した人間」「柔軟性があり論理的な頭脳をつくり上げる就学前の"教科前基礎教育"」「IQに代表される認知能力だけでなく、忍耐力、協調性、計画力、表現力、意欲、発想力、自己制御力といった非認知能力が重要」だという。

そして「幼児期の早い段階から子どもが自分で本を読むことはお勧めしない」「幼児期は"聴く力"を育み、子どものもつ想像力を膨らませる時期」「読み・書き・計算は小学校に入ってからの課題。考える力・思考力を育てるのが幼児教育」「文章題ができない子が多い。論理的に意味を把握できないからだ」と言い、「モンテッソーリ教育」「課題を見つけて、夢中になって行う集中現象を起こして能力を獲得する」「遠山啓の"原数学"――数学的思考を育てる」「KUNOメソッド」「思考力をつけるために必要な10の力――ものごとの特徴をつかむ、比較する、順序づける、全体と部分の関係など」「"聴く・話す"をもっと大事に」などを紹介する。

「学力よりも意欲の時代へ」「認知能力を育てる過程で非認知能力も育てる」「幼児期の考える力は、主体的に参加し仲間と考えながら課題を解決する"アクティブ・ラーニング"でしか育たない」――。これまでの「教え込み教育」「知識の豊富さ、記憶の量獲得の教育」では、AI時代に通用しない。Educationとはラテン語で「引き出す」という意味だという。


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18日、中国帰国者・日中友好の会(池田澄江理事長)の新年会が北区・北とぴあで開催され、首都圏から多くの方々が集いました。残留孤児と言われた方々を支援する法律が10年前に成立。私もこの推進に努めました。交流・支援を行ってきましたが言葉の問題や高齢化など生活自体大変ご苦労されてきたと思います。

私はこの日、「日中関係は今確かなものになっているが皆さまにも大変努力をしていただき感謝をしている。さらに2世、3世も含め支援できるように頑張りたい」と挨拶しました。


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17日、梅が開花するなか、地元の町会・自治会、商店街、各団体では「観梅会」「もちつき大会」「新年会」「舞踊の新年会」「バラ協議会の新年会」など、さまざまな行事が行われました。

赤羽台団地で行われた観梅会には、多くの方々が参加。きれいに咲いた紅白の梅の花を観賞しながら、たくさんの方々と懇談しました。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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