知識中心、知識偏重の日本の教育と社会。「学校は、知識の伝授に多忙で、生活が大切であることを忘れたか、それを考えようとしてこなかった」「知識、情報のあふれる現代では、健康的生活習慣だけでは不充分である。・・・・・・よい知的生活習慣を身につければ精神的活力の源となって、人生を豊かにすることができる。知的生活習慣によって、人間は新しい人間になることができる」――。
日常の生活。「日記をつける」「仲間をつくる」「横になる」「声を出す」「朝、体を動かす」「風邪は万病のもと」「生活を大事にする」など、ごく普通の日常のなかでの「知的ひらめき」「なぜ、どうしてという問いかけ」がいかに人生を豊かにするかを語りかける。「たいていの人間は、毎日、雑然としたことをしている。ほうっておくと、編集のない雑誌のようになる。生活を編集すべきである。生活のエディターとして、整理を加えれば、人生は充実したものになる」「知識は貴重である。ただ、生のままでは、思考を封じるおそれがある。思考にとって役立つ知識は、善玉忘却をくぐってきたものである」「おしゃべりの仲間をもつ。おしゃべりクラブをつくる」「自分の生活を知的にする。そして知的なものを生活化する。さらに、知と生活の融合をさせられれば、人間としての価値は大きく高まる」「ここまでのべてきたことは、多くこの知的生活の発見、生活的知性の覚醒ということに収斂していくように考える」・・・・・・。
ある結婚披露宴――。新郎・伊勢田友之47歳、新婦・鈴本早紀29歳。家庭向け清掃会社の社長と社員だが、経歴も見た目もまるで釣り合わない。早紀には交通事故で両親を突然失うという過去があったし、友之には出生の秘密があった。そして披露宴の新婦のテーブルには親族は少なく、なじみではないメンバーが座っていた。確かに皆にはそれぞれの過去があり、思いがあった。
そのそれぞれの思いを「祝辞」「過去の人」「約束」「祈り」「愛でなくても」「愛のかたち」の6篇として描く。いずれも、心が通い合うことの込み上げる喜びが静かに伝わってくる。「ありがとう、結婚してくれて」「人生って悪いものではない。きっといいものだ」「いい人はいい人生の物語をつくる」――。しみじみとした感動が押し寄せてくる。とても良い作品。
28日、第198回通常国会が始まりました。会期は150日間、6月26日までとなります。今年前半は皇位継承、G20、そして統一地方選、参院選など重要行事があります。その中での通常国会となり、タイトな日程となります。まずは、18年度第2次補正予算案と19年度予算案の早期成立に全力を上げます。
補正予算案の中心は防災・減災、それもレベルの上がった災害に対しての抜本的対策に踏み込みます。来年度予算では景気・経済を上昇させる。10月からの消費税引き上げに対して反動減等のないように対処する。全世代型社会保障への取り組みでは幼児教育、大学などの高等教育、私立高校授業料の「3つの無償化」がついに実現します。統一地方選、参院選の勝利に向けて走ります。