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6月3日、愛知県新城市で行われた「衆議院議員 今枝宗一郎後援会総会」に出席し、挨拶をしました。これには、今枝宗一郎・衆院議員、安江のぶお・参院選愛知選挙区予定候補(自民党推薦)、穂積亮次・新城市長、伊藤渉・衆院議員、自民党の愛知県議・市議、新城市の有力者らが出席しました。

私は「日本のほぼ中心地に位置する三河地方、とりわけ新城市は、三遠南信道路、新東名高速道路など、道路インフラが整備され、農業・林業など従来の中心産業と一体となって、益々発展していくことが期待されている。私自身も尽力していく決意だ」「不安定化する国際情勢のもと、各国が自国優先主義に傾くなか、自公政権による政治の舵取りにより、日本を世界的に重要なポジションに押し上げている」「全世代型社会保障が今や国政の柱になっており、なかでも、幼児教育・高校授業料・高等教育の無償化が実現。さらに、最低賃金を上げるなど、給料がいい、休暇がある、希望がある、の新しい3Kの職場社会をつくっていくことが大事」などと訴えました。

安江のぶお候補は「これまでも弁護士として取り組んできた経験を、今度は政治家として、生活者、中小企業に寄り添った政策を、愛知県のために実現していきたい」と決意を述べました。


岸信介 上.jpg岸信介 下.jpg一高の紋章・橄欖と柏。橄欖は文の神・ミネルヴァで、柏が武の神・マルスで「文武両道を修めよ」との意味をもつ。岸は「やはり武よりは文、マルスよりはミネルヴァこそが先導しなけりゃならん」と椎名悦三郎にいう。「椎名は省内一仕事ができると見なされ、花道を歩いている岸をうらやんでいた。男の嫉妬ほど厄介なものはない――」「人にとって一番大事なのは、『人に遭う』ということなのかもしれんな」と先輩は椎名にいう。

しかし、"花道を歩む"といっても一生は波瀾万丈。関東軍が支配する満洲に赴任、"二キ三スケ"と呼ばれるが、「岸は、清廉潔白だが仕事ができない者より、叩けば埃が出る身ながら天下国家のためになる仕事をする者の方が偉いのではないかと思っていた」。戦争は泥沼化し、昭和14年10月、日本に帰り、政変に次ぐ政変、激震のなか政治家として立つ。国家の死命を決する岐路。"喧嘩師"岸は激しくぶつかりながら闘いの日々、東條内閣が成立し、44歳の岸は商工大臣となる。激しい権力闘争、19年7月東條内閣総辞職。敗戦。巣鴨プリズン、A級戦犯、幽囚の日々。GHQ、憲法制定過程、吉田茂、朝鮮戦争、サンフランシスコ平和条約と欠陥多き日米安保条約。そして激しい政争と離合集散、保守合同。鳩山内閣の"北方領土問題"と米国・ダレス、訪米する岸。そして岸内閣、安保改定。池田内閣、佐藤内閣、田中内閣に対しての岸の思い。30年代初頭からは私の記憶に鮮明にあり、エピソードも聞いているものもあり、生々しい。

超絶の歴史大変動のなかで、「日本を背負う」政治リーダーが、心身ともに切り刻まれるなか何を思い、どう決断し行動したか――。さまざまな思いが交差し、乱反射する。


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6月1日(土)、地元では「北区総合水防訓練」や、「小学校の運動会」が多数行われ回りました。

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2日(日)は、「豊島区レディース・スポーツ・レクリエーション大会総会開会式」「王子消防団操法大会」「西新井消防団操法大会」「足立住宅デー」等に参加し懇談しました。消防団の皆様には地域の防災・減災・防火・防犯など大変尽力いただいて心から感謝です。

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日本進化論.jpg令和の時代をどう切り開くか。ポリテック(政治+テクノロジー)で「失われた20年」は取り戻せる。ポリテックの実現と推進のために、テクノロジーを政治に実装せよ、という。数ある社会問題の根本原因が人口減少・少子高齢化にあるなら、「省人化」と「自動化」に沿ってテクノロジーを導入せよ、と具体的に示している。

「21世紀、世界経済は工業ではなく、情報産業を中心に回るようになった」「"限界費用ゼロ化"がビジネスを変えている」「テクノロジーによる"ダイバシティの実現"(人間の身体機能を補うテクノロジーは社会の多様性を促進する)」「『AI+BI(ベーシックインカム)』的な働き方と『AI+VC(ベンチャーキャピタル)』的な働き方に分かれていく」・・・・・・。

そして、高齢者ドライバー問題を具体的に分析する。「高齢者の中でも能力をお互いに出し合って支え合う、免許証を取り上げなくて済む社会のために、医療のリテラシーをより高め、地域社会でフォローする」ことを提唱する。「ドライバー監視技術」「自動運転技術」「コンパクトシティ化」の3つのアプローチだ。認知症についても食事・運動・社会参加が大事だが、社会参加にもiPadの利用(英国)などを紹介する。

「子育て親(母)の責任論、孤立化した子育てから脱却するために、手が空いている人材に子どもの面倒をみてもらえる仕組みをつくる。シェアリングエコノミーは、ネット社会で生まれるが、評判が可視化されることによって新しい信頼感が育まれてきている」「教育は"標準化"から"多様化"へ」「テクノロジーによって社会保障費を抑える(本当に日本の財源は足りないのか)」「人生100年時代のスポーツの役割とは」・・・・・・。

AI・IoT・ロボット等々のテクノロジーが急進展していることをポリテックで実装せよ。若い世代の実感だと思う。


美しいひと.jpg「父と子」「美しいひと」「増殖」「春の雪」「放熱」「御札」など17の掌篇集。生老病死の経験を、思考し続け内面で格闘しながら積み重ねた人でないと描けない重厚かつ繊細な著作。私自身、同時代を生きてきたこともあるかもしれない。心に浸み込んでくる。「老いと死」――老いるにつれ自身の世界が大きくなり、一人で死んでいく人生。その死を前にして人生をそれぞれが生き、それぞれが表現しようとする。壮絶な修羅をくぐり、宿業ともいえる生き様の総決算の日々。短篇だがじっくり味あわせてくれる。とてもいい。

「思わぬ強欲の世界で出くわす父と子」「ただでは終わりはせぬ。歳老いても美しい老女の婉然とした微笑(美しいひと)」「死に何度も直面したあと、醜い汚い辛いこの世が、鮮やかに清々しく美しく反転し、許せるようになる(夕映え)」「昔の友人が突然現われてのイヤな思い(月影)」「汚辱や下賤が尊いものをけ散らし、強欲小欲が際限もなく連なって肥大を重ねる騒々しい世界に生きる。微笑を顔にはりつかせて(増殖)」「夫婦。雑踏の中の孤独は妻に許される密かな自由なひととき(薔薇)」「東京、京都、長野。昔の学生の恋と理屈(春の雪)」「どのように生きたかったのか、どうしてそのように生きられなかったのか、言うに言われぬ思いを残している無念を語り尽くしたいのだ(放熱)」「これがわたくしか。地球上に唯一の。宇宙に唯一の。どういうわけか永遠の時の中の一瞬に在る確かな存在の一つの。世の中の誰とも何とも違う唯一無二の。そして唯一度だけの。そして、そして、わたくしだけの。(御札)」「何処も彼処もが死者たちの影のそよそよと重なり合い擦れ合う気配で満ちているのだ。死者たちがひそひそと呟き呻き叫んでいる。乾いた哄笑がカンラカラと響き渡る(御札)」・・・・・・。

老いて死へと向かうなか、人と人との間としての人間の世界から、唯一人の世界に入り、「ただひたすら存在することを主張して呼吸を求めている」。そして存在証明・承認欲求が噴き出してくるのか。それもまた一人一人違いを持って。人生100年時代とは大変な世界に入ろうとしているということだ。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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