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緑が鮮やかで、青空が広がった5日(日)、地域では文化・芸術・スポーツの緒行事が行われました。

飛鳥山公園では、「津軽すこっぷ三味線演奏会」が開催され、多くの家族連れの方が集いました。私は「飛鳥山公園の一角に渋沢栄一が長年住んだ住居があり、渋沢栄一資料館もある。歴史や文化の豊富な王子。観光にも恵まれている」と挨拶。庶民の元気が広がりました。

また、6日(月)には「北都民踊舞踊大会」が開催され、芸術の素晴らしさを噛み締めました。

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役に立たない人生相談(1).jpg役に立たない人生相談2.jpg「役に立たない人生相談」「好きなようにやればいい」――。94歳現役作家の佐藤愛子さんに、夫婦のこと、仕事のこと、腹の立つ友人・知人のこと、恋の悩みなどを相談する。「何を寝ぼけたこと、いってるの!」「『やーめた!』と叫べばいいんです」「よくよくヒマなんだねぇ、あなたは」「しっかりせえ!それでも男か!」「何もする必要なし!ほっときなさい」「人を変えるなんて無理な話。自分を変われば!」・・・・・・。ズバッと歯に衣着せぬ回答で気持ちがよい。まさに目の前(面の前)がパッと晴れて面白い。

若い頃は「こうなったらどうしよう」「真っ暗。絶望」などと思うが、年齢、苦労を重ねてくると、「何であんなことを悩んでいたんだろう」と思うものだ。ましてや波瀾万丈、苦労も経験も、人間洞察、教養も重ねてきた佐藤愛子さんの答えは凄い。それにしても、困っているだけで本当に悩まない。自分で考えない。周りばかり気にしてグズグズしている人のなんと多いことか。「生ぬるいこといっていないで、喧嘩してごらん!」といわれても、「それができないから悩んでいる」とグズグズ言う。「なに?それが出来ないから相談(母親の干渉から逃れたい)してるんだって? そんならお母さんのいいなりになって、そのうちに老衰して何もいわなくなる日を待つんだわね」と答えている。


政治を再建する、いくつかの方法  大山礼子著.jpg「政治制度から考える」が副題。「財政赤字が拡大している」「増税が必要でも政治家は先送りしている」「日本人の時間当たりの労働生産性は低い」「最低賃金の上昇は鈍い」「深刻化する人口減少・少子高齢化に手が打てていない(人災)」「賃金体系や税制が男性稼ぎ主世帯優遇のシステムになっている」――。日本の政治で問題視されることは多岐にわたるが、政治制度から改革の方途を考えようとしている。

権力分立の大統領制と権力融合の議院内閣制――。大統領制は決して強くなく「政策決定は立法府の議会」「立ちはだかる議会」となり、日本では連立が安定していることもあり、議院内閣制による政権の安定が確立しているが、首相一強体制の死角もある。とりわけ強いリーダーとみなされてきたのが英首相だが今・・・・・・。仏の半大統領制。国会審議において「もっと議員立法を」「法案修正がほとんどないのは、与党の事前審査」「質疑と質問は違う」「衆議院解散の頻度が高く、落ち着きのない政治を生む」等が語られる。

第3章は「無能な議員が多すぎる?」だ。「投票率が低すぎる」「ネガティブ報道にさらされる議員」「世襲だらけ」「女性議員比率は世界最低レベル」などを指摘しているが、選挙制度自体の問題も大きい。第4章は「選挙が政治をダメにする?」だが、変える難しさはこの20数年、本当に味わい尽くしてきたことだ。

情報社会のなかでのメディア政治をどう生き抜くか。「政治は人が成すもの」であり、どう人間力を鍛えていくか。複雑化する社会、世界のなかで、どう識見・洞察力を磨くか。現場感覚、官僚とは別のリーダーシップをどう確立するか。「未来に責任」――どう時間軸をもった政治を築くか。政治制度ではないことに、課題はとてつもなく重く大きい。


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令和の時代が始まりました。2日、72年目を迎えた憲法記念日の公明党街頭演説会を都内で開催。山口代表、高木(陽)国対委員長、高木(美)衆院議員、竹谷参院議員らとともに出席しました。

私は、「歴史の節目の時には、人は長期的視野に立つものだ。2000年を迎えた年には、衆参で憲法調査会が始まり、21世紀の国の形を議論する未来志向の憲法論議を開始した」「今、令和の時代が始まった時に、10年後、20年後の日本を考え、やるべきことをやるということが大事である。特に人口減少・少子高齢社会、AI・IoT・ロボットの急進展、レベルが格段に上がった災害という3つの構造変化に鋭くダッシュすることが重要だ」「人口減少・少子高齢社会を迎えるには、全世代型社会保障が重要である。それは子育て支援、教育支援、働き方への支援とともに、人生100年時代への備えが大事であるということだ。そのためには、健康寿命(男性71.2歳、女性74.7歳)を延ばすことが大事であり、がん対策、認知症対策、フレイル予防に力を入れることだ。公明党はその先頭に立ちたい」「AI・IoT・ロボットの急進展は、社会全体を激変させる。それは成長と利便性を促すとともに、情報の争奪戦やサイバーテロというデリケートな社会を招くことでもある。その備えが重要だ」「防災・減災では、頻発する風水害対策とともに、大地震なかでも首都直下地震や東海・東南海・南海地震への備えが重要である。防災・減災に全力を挙げる時が今だ」などと話しました。


本と鍵の季節.jpgふと遭遇した出来事に、「なぜ」と問いかけることが、問題の深淵を覗くことになる。高校2年生の図書委員仲間の松倉詩門と僕(堀川次郎)。二人には、いつも奇妙な謎めいた相談事が持ち込まれる。快活だが裏を疑い策略的思考をもつ松倉、性善説的な真に受けたまま思考を掘り下げていく堀川は、互いを刺激し合いつつも信頼のなかで問題を解決していく。全6編。

「913」――。「金庫をあけるのを手伝ってほしい」と浦上麻里先輩に依頼を受け意外な結末に。「ロックオンロッカー」――。二人である美容院に行くことになったが、ふとした店長の一言が引っかかる。「貴重品は、"必ず"、お手元にお持ち下さいね」・・・・・・。そこから事件がひも解かれてゆく。「金曜に彼は何をしたのか」――。金曜日の夜、学校の職員室の前の窓が割られた。犯人に仕立て上げられた男のアリバイはあるのか、何をしていたのか。

「ない本」――。3年生の香田が自殺した。彼から遺書を預かっていたのに止められなかった男の苦悩から発せられた行動は・・・・・・。「昔話を聞かせておくれよ」――。6年前に死んだという親父の残した宝物を探す。さわやかさを感ずる結果と思わせるが、次の「友よ知るなかれ」で、松倉の家庭の秘密が明らかにされる。

二人の距離感をもった心の交い合いは、大人のもの。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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