とんやの郷171217.jpg17日、降りしきる雪の中、福島県川俣町を訪問し、「とんやの郷」を視察しました。これには、真山祐一前衆院議員、甚野源次郎前福島県会議員、 菅野意美子町会議員らが参加しました。

福島第一原発事故に伴う避難指示が今年3月に解除された福島県川俣町山木屋地区。そこに7月1日にオープンした「とんやの郷」は、避難から帰還した住民の生活支援を行い、にぎわいを生み出す復興拠点として整備された商業施設です。私は施設内の店舗を視察後、多くの地元の方々と懇談し、要望を受けました。

復興の拠点となるこの場所に多くの人々が集い、復興の力となっていることを実感しました。

福島水力発電 171217.jpgまた、福島市内で行われた「第2回福島水力発電推進会議」(共同代表:望木昌彦、佐藤勝三、甚野源次郎)に出席し、挨拶。「水力発電が日本を救う」の著者、竹村公太郎氏が参加し、水力発電推進の議論がなされました。再生エネルギーの導入拡大が急務であり、その中で水力発電は大きな可能性を秘めています。さらに力を入れていきます。


騙し絵の牙.jpg激変する社会のなかで変化を迫られる出版業界。しかし、編集作業、編集する頭脳は人間のなかでも根源的ともいえる最重要のものだ――。「自分は何のために編集者になったのか」「昨今の出版業界の移り変わりを前に『このまま何もせずにいていいのだろうか』『現在この業界に本当に必要な存在とは何か』との問い」「思考を続ける人間には、真贋を見極める目が備わっている。本物を、上質を選ぶ慧眼を身につけることが、情報の波にさらわれない唯一の対抗策だ。思考の源は言語だ。言葉を探し、文化を育み続けることこそ、出版人の使命だ」――。

読者の活字離れ、激震の出版業界のなかで生き抜くことを迫られる雑誌の編集長・速水輝也。軽妙な会話、人を惹きつける力、心を通わせての信頼の獲得、好感度抜群、やり手の速水は、懸命に雑誌を守ろうと奔走する。しかし、社内の軋轢も加わって社を去ってゆくことになる。

しかし、やられっ放しと思いきや大逆転が待っていた。はたして速水の本性はどこにあり、その牙ともいえる執念は何によって築かれてきたのか。情報社会の急進展、変化を余儀なくされ、もがく出版業界のなかで、出版や編集の意味や人間の文化を問いかける。そのなか人間の泥臭さを交えて描く傑作。大泉洋を写真で使い、小説に映像を組み込んだ新しい試みまである。


おもかげ.jpg商社のエリート社員・竹脇正一。定年となったその日に、地下鉄で倒れ意識を失う。65歳。彼をこの世に生み出した母親と思しき人、彼を支えた家族・友人が次々に「おもかげ」として出てくる。彼は親を知らない、孤児となったいきさつも知らない。残酷な真実を胸の奥に蔵(しま)い続けて生きてきた。真っ白な戸籍。被い隠した劣等感の源でもあった。周りも同じような境遇の人が集う。親子の絆が切られていた妻・節子。両親が交通事故死して同じ養護施設で育った幼なじみの永山徹(親方)、両親の愛を全身に受けて育った娘・竹脇茜、その結婚相手で保護観察付きで親方に拾われた大野武志、そして集中治療室の隣のベッドの榊原勝男(戦災孤児)とそのマドンナ的存在であった峰子・・・・・・。

「無言の人生が詰まっている」静寂の集中治療室の中での回想は、「親を知らない」「子を棄てる」という究極の闇の深さを突きつける。「孤児にとって最大のハンディキャップは、愛の欠落ではない。むしろ、自分の人生の芯や核になりうるもの、あらゆる行為や道徳の基準となるものの欠如が問題だった」・・・・・・。それらをきわめて透明感をもった人間愛の世界に誘い描き切る。重苦しさがないのは「皆、貧しかったから」、そして右肩上がりの昭和の時代を生きたから、そして「あんたの人生、できすぎだぜ」との思いからだろう。深い感動作。


佐藤英道①.JPG12月8、9日と北海道に行き、札幌で行われた衆議院議員「佐藤英道さんと語る会」に出席、これには、高橋はるみ北海道知事、吉川貴盛衆議院議員、秋元克広札幌市長選など多くの来賓が出席しました。また、当別町にある道の駅を地元の公明党議員と視察しました。また両日に渡り、建設、運輸など多くの企業関係者と懇談をしました。

「佐藤英道さんと語る会」では、佐藤さんは、北海道全体のことを誰よりも考え実行してきた政治家であり、これまで自分と二人三脚で北海道の多くの課題に取り組んできており、力あるリーダーとしてさらに期待されていること。また今後日本は、10年先、20年先、50年先を見据えた時間軸を持った政治が不可欠であることを訴えました。

当別町の道の駅「北欧の風 道の駅とうべつ」では、宮司正毅・当別町長から説明を受けました。この道の駅は、北海道視察①.JPG私が国交大臣時代に建設を決定したもの。全体が北欧風のデザインで設計されており、他の道の駅にはない異国の趣を放っていました。9月にオープンして以来、すでに来場者が3万人を超えて、早くも駐車場が足らなくなる程の盛況ぶりで、産業や観光といった地域の拠点としての役割がさらに期待されます。

このほか、建設・運輸をはじめ北海道を支える多くの企業関係者等とも懇談をし、働き手不足、人材育成など、北海道経済の現場が抱える問題点を伺いました。

明年2018年に北海道は、命名から150年となり、大きな歴史の転換点を迎えます。北海道の未来のために私もさらに全力で取り組んでまいります。


軍人が政治家になってはいけない本当の理由.jpg「政軍関係を考える」がメーンテーマ。何度も繰り返し述べられているのは、「政軍関係の概念」は「専門家集団である軍隊の国家機構の中における明確な位置付け、専門職としての軍隊と軍隊が守るべき国民との一体感、政治指導者と軍隊の指揮官の間の相互理解、政策決定過程における政治指導者と軍隊の指揮官の率直な意見交換、政治指導者による最終的な政策決定に対する軍隊の指揮官の徹底的な服従及び政策決定の過程と結果についての国民に対する説明責任――その全てを包含するダイナミックな相互関係」であり、「我が国においては、政治、自衛隊及び国民の三者の間で、この政軍関係の理解は著しく遅れている」ということだ。また民主主義国家における軍隊の在り方に関する4つの原則として「軍事専門性の追求」「政治目的と作戦目的の合致(そのための真摯な努力)」「政治決定に対する軍隊の絶対的な服従」「軍隊の政治的な中立性」をあげている。

こうしたテーマを米英、とくに米国の現在までの適切な政軍関係への葛藤と模索と構築課程を探り開示する。「何故、ジョージ・マーシャル元帥が米軍人から最も尊敬されているのか」「何故、ダグラス・マッカーサー元帥は米軍人から尊敬されていないのか」「湾岸戦争におけるコリン・パウエル統合参謀本部議長の判断は果たして正しかったか」「苦悩し続けたマイケル・マレン統合参謀本部議長は、何故、尊敬されているのか」を政軍関係から剔抉する。そして、民主主義国家日本が取り組むべき政軍関係の課題を提起している。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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