戦争を知っている最後の政治家 中曽根康弘の言葉.jpg「私の体の中には国家がある」「政治家は歴史の法廷に立つ。その決断の重さの自覚なくして国家の指導者たりえない」「政治家は、寝ても覚めても、この国をどうするかという課題を、いつも胸に抱いていないといけない立場である」――。まさに中曽根元総理を語ることが、そのまま戦後の日本の政治を語ることになっている。若い時も総理の時も、その後も今もだ。まず本書で感じたことはその凄さだ。

「中曽根は、総理大臣には『経済重視型』(吉田茂、池田勇人、佐藤栄作・・・・・・)と、『政治重視型(思想重視型)』(岸信介、三木武夫、中曽根・・・・・・)がいて、代わり代わり出てくると政治はうまくいく、という」「かくして中曽根は、『反吉田茂勢力』『反共産勢力』『自主憲法制定』『再軍備』を訴えて選挙を戦ったのである(1947年4月)」「"大局さえ失わないなら大いに妥協しなさい"・・・・・・この言葉ほど私の人生観を左右したものはない」「マッカーサー総司令部は、軍国主義復活の芽を徹底的につぶそうとし、その中核を形成した過激な国家主義に対する警戒心を緩めませんでした。しかし、私は健全なナショナリズム、その基盤となる愛国心こそ戦後の復興に不可欠なものと考えていました」「・・・・・・その間、現憲法も国民の間に受け入れられ、自由や民主主義、平等という考えも定着し、今日の日本の繁栄を支える大きな基礎となったことは否定できない。ただ、その過程で見失ったことも多い。やはり歴史や伝統、文化といった日本固有の価値をうたわぬことは、その国の憲法にとって大きな欠落と言うべきだろう」「我々の手による堂々たる憲法を作らなければならない」「政治家は、結果責任で仕事をしなければ失格である」・・・・・・。

戦後日本の政治史を語るには、本書は短い。だが、中曽根元総理の言葉を掘り起こすことによって、戦後の政治史・事件・抗争がありありと見えてくる。


防災訓練①.jpg 浮間防災訓練①.jpg

9月1日防災の日を前にして、各町会・自治会では防災訓練が始まりました。

27日(日)、滝野川や浮間の連合防災訓練が行われました。暑いなか多くの方が参加し、初期消火訓練、煙の対応、AEDの使い方、救護活動、炊き出し、地元消防団との一体的な活動など、さまざまな場面を想定した訓練が実施されました。私は「自助・共助・公助に加えて近助が大事。近所の繋がりが防災の砦となる。よろしくお願いいたします」と挨拶しました。

この土日、納涼盆踊りや子ども花火大会など多くの行事が行われ、子供たちにとっても夏休み最後の土日、楽しい時間となりました。役員の皆様に感謝いたします。

花火大会①.jpg 駒込②.jpg


大塚阿波踊り①.jpg  ②東京大塚阿波おどり.jpg

26日、第45回東京大塚阿波おどりが大塚駅南口で盛大に開催されました。

昭和46年に南大塚でスタートして以来、今年で45年。毎年1000名を超える踊り手で賑わいを見せています。今日27日も行われます。

この阿波おどりは、チャリティーを募り、被災地で経済的に就学・進学が難しくなった子供たちのために「ユネスコ就学支援奨学金」への協賛もしております。

この日も会場には多くの方が集い、懇談をしました。

暑いなか、街を元気に、商店街に活気をと、運営をしてくださる役員の皆さまに本当に感謝です。

東京大塚阿波おどり③.jpg


91E21H6yNnL.jpg幼子を事故で亡くし、自責の念を拭い切れず自棄になった男・凸貝二美男。縁あって姪の汐子と東京・下町の小さなアパートで暮らすことになる。そのアパートの住民や近くの剣道教室の人々は、いずれも庶民的な好人物でそれぞれ心に傷をもっている。そこで事件が発生――。剣道の嶺岡家の騒動、池で見つかった頭蓋骨、汐子と実母・・・・・・。

ウソや思い込みや勘違いが、背負った人生の底から噴き出し、喜劇的にもなる。コメディ風のミステリーだが、今なくなりつつある東京・下町の人情ものでもある。だからこそ、汐子の率直な関西弁が、物語りに心持ちよいリズムをつくっている。


未来の年表  河合雅司著.jpg人口減少、少子高齢社会の日本は、時系列的にどういう姿となっていくのか。それを明確にし危機感をもたなければ、今、行うべき対策が見えてこない。「日本の難しさは、人口減少をもたらす出生数の減少、高齢者数の増加、そして社会の支え手である勤労世代の減少という、それぞれの要因の異なる3つの課題に同時に立ち向かわなければならないところにある」と具体的に指摘し、「日本を救う10の処方箋」として「戦略的に縮む」「豊かさを維持する」「脱・東京一極集中」「少子化対策」を提示する。

例えば、「2017年、『おばあちゃん大国』に変化(ひとり暮らしをする女性高齢者の増大)(貧しいおばあちゃんの激増)」「2018年、国立大学が倒産の危機へ(より深刻なのは地方大学)」「2021年、介護離職が大量発生する」「2024年、3人に1人が65歳以上の超・高齢者大国へ(老老介護がのしかかる)」「2026年、認知症患者が700万人規模に("認認介護" が急増)」「2030年、百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える」「2033年、全国の住宅の3戸に1戸が空き家となる(空き家が2000万戸を超える)」「2040年、自治体の半数が消滅の危機に」「2042年、高齢者人口が約4000万人とピークに」「2050年、世界的な食料争奪戦に巻き込まれる」「2065年~、外国人が無人の国土を占拠する」・・・・・・。

人口減少日本は現実だ。それを予見して今、やるべきことをやる。時間軸をもった政治が大切だ。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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