734a2e25.jpg徒手空拳。持てる物は夢と5尺6寸の体躯のみ。働いて、働いて、働いて。暴れて、暴れて、暴れて。血と暴力だが、平気で嘘をつく人間は赦さない。18才で海峡を渡り、己の力のみを信じて戦中、戦後の日本を、用心棒や荒くれ金融業者として突っ切ってきた菊山尚泰の無限のエネルギー。その菊山流の強引な愛を一身に受けて育った息子・翔太との衝撃的な父子の絆。

無期懲役刑で服役中の著者が、父を主人公にして描く。2011年の著作「夢の国」を大幅に加筆訂正し、改題したすさまじい作品。


未成年 イアン・マキューアン著.png自らの責任で難問に断を下す裁判官の苦悩は、社会が複雑化してさらに深まる。「自らの夫婦関係にも悩む女性裁判官のもとに、信仰から輸血を拒む少年の審判が持ち込まれる」というテーマを、英国を代表する作家・マキューアンが描く。時間が切迫し、人命を急ぎ救えと主張する病院側。信仰で救われた家族はそれを拒む。少年は自らの判断をはたして持ち得るのか。裁判官は何に基づいて断を下せるのか。

生命、倫理、社会条理、幸福、法、成年・未成年とは、生きる意味とは・・・・・・。人類永遠の課題にも、一瞬の結論を下さねばならない裁判官。緊迫した状況を深く抉りながら精緻に描き出す。煩悶の結果として、裁判の結論も物語の終結も予想どおりだが、生きたときに「信仰をなくしたとき、世界はどんなひらかれた、美しい、恐ろしい場所に見えたことだろう」「アダムは彼女に期待して来たが、彼女は宗教に代わるなにひとつ、なんの保障もあたえなかった」という更なる深渕に引き込まれる。


北区 大松 170503.jpg 豊島 長橋170503.jpg

3日からのゴールデンウィーク後半――。東京各区で行われた公明党街頭演説会に参加、党の実績、政策を訴えました。北区の大松あきら都議、豊島区の長橋けい一都議、足立区のうすい浩一区議(都議選予定候補)、荒川区のけいの信一都本部青年局次長(都議選予定候補)等、いずれも力強く訴えをしました。

「政治は結果、庶民の心を受けて仕事をすることが大事」「東京都政を前へ。都政の頭脳、都政のエンジン役が公明党だ」と私は訴えました。

荒川 慶野 170505.jpg 足立 薄井 170505.jpg


辻原登の「カラマーゾフ」新論.jpg我々の若い頃、難しいドストエフスキーの高い山に登攀することは誇りある挑戦だった。辻原登さんも同年代。しかも辻原さんは"ドストエフスキー嫌い"を公言し、あの「大審問官」にしても「いろいろな哲学者や批評家たちが、この大審問官の話というのを大袈裟に論じていますが、実はそんなに深い話ではないし、福音書を深く読んだ方がよほどいいと思う」という。ドストエフスキーの世界観、人物、作風、クセ、時代性等を含め、小説の中身を徹底的に読み込み、解き明かしているからこそ言える言葉だ。

難解であり、場面を心理も含めて立体的に建ち上げて詳細に語り、しかも未完であるがゆえに「カラマーゾフの兄弟」は重苦しいが、本書で暗雲を払うように解読してくれてきわめて面白い。「『カラマーゾフの兄弟』を『要約』する」「『カラマーゾフの兄弟』を深める」「亀山郁夫×辻原登 文学の『時代』と『時間』」「ドストエフスキーを貫く『斜めの光』」――。朝日カルチャーセンターでの「連続講義」。まさに「面白い(目の前がパッと開ける)」思いがした。


公明党憲法記念日街頭演説会 170502.jpg

5月2日、都内で公明党憲法記念日街頭演説会を開催、山口代表、高木(陽)衆院議員、高木(美)衆院議員、竹谷参院議員らとともに出席しました。

今年は日本国憲法が施行されて70年ということもあり、多くの記念式典や集会が行われています。

この日も私は、公明党は「加憲」という立場である。それは、「現憲法はきわめて優れており、国民に定着していることを認識し、憲法3原理を堅持し、時代の進展とともに提起されてきた環境権等を現憲法に付け加えて補強する」という考えだ、と強調。

また、時代・社会は今、急速に変化をしている。急激な人口減少・少子化、異次元の高齢化の進展、グローバリゼーションや都市間競争の激化、エネルギーと地球環境問題、IoT・ICT・BT(バイオテクノロジー)・AI(人工知能)等の急速度の技術革新、世界の安全保障環境の大変化など、21世紀日本の国の形は、きわめて広範かつ深い洞察力を必要としている。だからこそ私は、現在の憲法論議は"ここが不都合"などという次元ではない、"重厚な憲法論議が不可欠"だと主張しました。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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