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「自分の身を守り、地域で支え合う」――。9月4日、地域では各町会・自治会や連合町会単位で防災訓練が行われました。行政側や消防・消防団、学校関係者等、多くの方々の協力を得て、地域の実情に合わせての訓練となりました。私も早朝より回りました。

昨今の台風被害を見ても「異常気象」「突然の増水」「避難指示等の遅れ」「中山間地での増水と流木等の被害増」「早めの避難の必要性」「防災意識を常時高めること」など、多くの教訓があります。ハード対策の大事さとともに、地勢に応じてのソフト対策が大事です。タイムラインや行政連携の体制も急がねばなりません。

大事な防災訓練が行われたと思います。

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陸王.jpg

埼玉県行田市にある100年続く老舗・足袋業者の「こはぜ屋」。足袋業がジリ貧であることは明白。社長の宮沢は、足袋作りのノウハウを生かしたランニング・シューズの開発に乗り出す。

中小企業の脆弱性、資金難、妨害・・・・・・。苦難の連続だが、仲間の強い結び付きで乗り越えていく。

社長の宮沢を支える社員の安田、あけみ、富久子。新しいソールのシルクレイ製造に人生をかけたシルクール元社長の飯山、シューズマイスターの村野、銀行の融資担当であった坂本。抵抗する経理担当の富島玄三もいい。長男の宮沢大地、長距離選手・茂木裕人も真っすぐ。「企業は人」「人は覚悟」「企業はチームワーク」が貫徹されて心持よい。

「茂木にはわかったことがある。自分は人気取りや世の中からの賞賛を得るために走っているのではないということだ。自分が走るのは、自分にとってそれが人生そのものだからだ。そして何より、――走るのが好きだから」「勝つために走る」――。苦難を乗り越え登場人物が皆強くなっていく。苦難にあうごとに覚悟が堅固になる。「波浪は障害に遭うごとにその頑固の度を増す」――。


倒れるときは前のめり.jpg有川浩さんの2003年以来のエッセイ集。率直で、理屈っぽくなく、ストレート。目線が現場にあり、興味が広範で躍動感があり、「お天道さまの下」で生きる明るさがある。それぞれに「振り返って一言」が付いて肉声が聞こえる。面白い。

「倒れるときは前のめり(竜馬の言葉とも司馬遼太郎とも)」「心に太陽が照っていなければ創作活動はできません・・・・・・」「読書は遊びだ(本好きは楽しむために本を読む)」「言葉は利器にもなるし凶器にもなる。インターネットによって言葉の行使が簡単になったからこそ、使い方には気をつけたい」「ネガティブな言葉は、他人に放ったつもりでも、自分の魂にダメージが蓄積していく。ポジティブな言葉は自分にパワーを蓄積してくれる」「『ゆるい共感』を呼ぶすさまじい本能(秋月りす「OL進化論」)」「宇宙開発に失敗はない・・・・・・宇宙開発は歩みを止めたら最後である」・・・・・・。

文庫と単行本、創作の裏側、映像化と作家の気持ち・・・・・・。あまり聞いたことのない世界にふれることができた。「木綿のハンカチーフ」を読んで、改めて太田裕美メドレーを聴いた。「三匹のおっさん」もいいが、児玉清さんは「とびきり素敵なおじさん」だったろうと私も思う。


木材関係11団体 280825.jpg木材利用をさらに進めよう――。25日、衆院第2議員会館で、住宅・林業・木材関係11団体からなる木材産業要望活動団体から政策提言と要望を受けました。公明党から石田祝稔政調会長らも同席しました。

私は、木材利用を大きく進め、木材関係の11団体等とも、この10年以上連携を取ってきました。その努力が実り、このところ木材利用が大きく進み始めました。今年、足立区で日本初めての木造5階建ての老人ホームが完成、国交大臣時代には、CLT(直交集成板)を活用する法律や学校の木造3階建てを可能にする法律も成立させました。また木造5階建て視察 2802.jpg耐火実験や高層木造住宅への補助も進めてきました。2020年東京オリンピック・パラリンピックめざして、あらゆる点でできるだけ木材利用を進めています。

この日は、要望を受けるとともに、国交省、農水省、経産省、文科省、内閣府の五輪担当等とも打ち合わせをしました。


「核なき世界」の終着点.jpg2009年4月、プラハで「核兵器なき世界」演説をしたオバマ大統領は、その年の11月に初の訪日。「在任中に(被爆地を)訪れることができたら光栄だ。私にとって非常に意味がある」と会見で語った。今年5月の広島訪問の始まりだ。

本書は、歴史的なオバマ大統領の広島訪問の経緯をきわめてクリアに描き出す。まず、オバマの思想・哲学・理念だ。それは思想性に満ちたプラハ演説、広島での17分間に及んだ演説に明らかであるとともに、ジョン・F・ケネディ大統領が掲げた核軍縮というレガシーがオバマに引き継がれている。

そして人だ。くしくもキャロライン・ケネディが駐日米大使であり、積極的に行動したということ、2010年8月6日に米国の代表として初めて広島の平和式典に参列したルース前駐日大使。地ならしとなったケリー国務長官の広島平和記念公園訪問。そして国務省とホワイトハウスの人物の温度差。推進する大統領副補佐官ローズ。

さらに国際情勢等の環境。何よりも日米関係の好転。ウクライナ危機、G8崩壊、オバマ訪日、キューバとの国交回復、イラン核合意、米大統領選挙へのクリントンとトランプ、謝罪ではない広島訪問歓迎の世論と米有力紙の支持・・・・・・。

「点」から「線」へ、「線」から「面」へ――吉野さんは、「オバマの広島訪問」を立体的に時間軸のなかで、くっきりと浮き彫りにしている。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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