すごいし、すさまじい。「安藤というやつは、抜き身で走ってきたおもしろいやつや。近寄らん方がいい」「一人、裸で刀持って走っているようなやつや、危ない」と言われたという。気迫、気力、集中力、目的意識、強い思いを持つことが、自らに課したハードルを越えさせる。エネルギッシュな、野生をもった、知的好奇心の旺盛な若者達よ出でよ。それが日本を元気にする。
「甘え」などは勿論のこと、「ゆとり」などというのではない。不安と隣り合せ、緊張感に包まれた世界に突き放す。外国でも、仕事でも、一人で突き放す。その体験が、社会を生きていく上で大きな糧となり、人間を強くするという。
やり遂げた仕事も素晴らしいが、人生に迫る創造の迫力は異次元だ。
土木工学は安全、堅固を追求する。建築工学の美、文化、躍動、アートのための空間、美しい風景、街づくり、デザインの世界に触れることができた。
2月22日、福島県に行き、常磐自動車道の広野・常磐富岡間(約16.4km)再開通式に出席しました。
常磐自動車道は、福島県の浜通りを通って首都圏と仙台を結ぶ東北の重要ルート。今回の区間は、東日本大震災で路面に深さ2~3mの大規模な亀裂ができたり、路肩が崩れるなど大きな被害を受けました。しかも福島第一原子力発電所から20km圏内にあるため、復旧工事の着手が遅れ、長い間通行止めとされてきました。このたび復旧工事と除染作業を行い、当初の予定を1か月前倒しして、震災から3年目を前に再開通することができました。
開通式で私は、「常磐道は、福島県はもとより東北の復興に欠くことのできない道路。未開通の区間についても、一日も早い全線開通に向けて全力で取り組みます」と挨拶。さらに、原発事故による避難者の高速道路無料措置について、今年3月31日が期限となっていますが、これを1年間延長する方針をこの場で初めて明らかにしました。開通式の直前にも地元の佐藤雄平知事、遠藤智広野町長、松本幸英楢葉町長、宮本皓一富岡町長から強い延長要望があっただけに、地元の皆さんに喜びの反応が広がりました。
この再開通と無料措置の延長により、福島の復興に弾みがつくことが期待されます。東北の復興加速の実感に向けて、さらに取り組みます。
「国民に媚びることなく、国家を真の独立へと導こうとした岸信介。彼が思い描いた理想に、この国はまだ遠い」と本書は結ばれている。昭和2年3月の昭和恐慌(岸31歳)から昭和30年の保守合同(自由民主党結成)(岸59歳)、そして60年安保改定。まさに激動の日本。北さんは岸が戦い続けた吉田茂を「吉田茂 ポピュリズムに背を向けて」の名著を出しているが、国を背負った「自ら反(かえ)りみて縮(なお)くんば、千万人といえども吾往かん(孟子)」を貫いた叛骨の宰相として岸信介を描いている。そして「歴代総理のなかで、辞任後もっとも評価が高くなったのは岸信介ではあるまいか」という。あの昭和の戦争、そして占領下の日本、そして保守合同への"自民党戦国史"――そのなかで、日本を背負うとはどういうことか。保守政治とは何か。そのなかで突き上げる情念とは何かを、描き出してくれている。
2月に入り連日、補正予算の審議があり、今は衆議院で来年度予算の審議が続いています。豪雪、災害、建設業の執行状況、若い人の担い手確保の取組み、観光や東京オリンピック・パラリンピックへの備えなど、国土交通省の所管する分野は幅広いだけに、答弁する機会が多くあります。
本日19日、衆議院国土交通委員会が今年初めて行われ、国土交通行政についての所信表明を行いました。また、ラオスのソマート・ポンセナー公共事業・運輸大臣と会談しました。会談では、インフラ整備、建築技術、航空、観光、技術交流や人材育成等について意見交換を行い、2間関係を一層緊密化していくことを確認しました。
これから予算委員会や国土交通委員会が連日のように行われますが、しっかり答え、国民の皆様の理解が得られるようにしたいと思います。
頑張ります。
「21世紀の対話」(池田大作・トインビー対談)が刊行されて約40年。世界で28言語に翻訳出版されたこの対談を、佐藤優さんが今こそ必要な哲学として鮮やかに解き明かす。本書にあるのは生命の尊厳の人間哲学だ。
佐藤さんは現代社会の迷妄はリーダーたちの「思想の欠如」にあると見る。現代社会の浅薄さは「哲学の不在」にあることは間違いないが、その哲学は現実に根ざし、行動を伴なって初めて意味をもつ。本書は「価値を創り出す理性的直観の力」「宗教と科学」「ニヒリズムの超克」「正義について」「労働の哲学」「一神教と汎神教への考察」「愛と慈悲」「生命の尊厳」など、佐藤さんが対談のなかから抽出して、21世紀の今こそ、この対談がその光を放つと解説する。