27日、さいたま市で開催された矢倉かつお参院議員(参院選予定候補=埼玉選挙区)の政経懇話会に出席、挨拶をしました。これには西田まこと参議院議員(=公明党埼玉県本部代表)、各界の代表をはじめとする来賓が出席。多くの方々と懇談しました。
矢倉さんは、「中小企業を全力で応援していき、埼玉、そして日本のために全力で働いていきます」と決意を述べました。私は、「防災・減災、そのためのインフラ整備に全力をあげる時だ」「公明党はどこまでも庶民大衆の側からものを考える」「公明党の主張で社会保障が本年度予算の柱になった」「どこまでも現場第一、行動第一で頑張るのが矢倉さんだ。国際的にも頑張れる力がある」と述べました。
「技術」ということから「現地・現物・現人」の「3現」で各地を歩くと、日本の現在が見えてくる。先人の知恵・努力、技術者の苦境と弱点、日本の未来に技術の果たすべき役割と方向性――。技術という角度で、日本を見つめることの重要さを感ずる。政府も企業も官僚も。「現在の日本の苦境は、出来上がったものを手に入れることに慣れてしまった技術者自身の弱さに発している」「日本の技術者たちよ、道なき道をゆけ」という。
「技術は経営と切り離しては成り立たない。日本の製造業は良い物を作ることに心血を注いできたが、"良い物"というだけでは価値は生まれない」「『田老は巨大な防潮堤を作って津波と戦ったがうまくいかなかった』などの見当違いの記事が書かれるが、防潮堤は侵入してくる水の量をできる限り少なくし、住民が避難する時間をかせぐための構造物なのである」「"水をいなす"信玄堤の知恵」「明和の巨大津波と石垣島の津波石」「知識と行動を結びつける"行動回路"ができていない。日常的な訓練で、実際に体を動かして、自分の頭と体に"行動回路"を作る必要がある」「ダムと有田焼(磁器)」「"動かす"ことと"止める"こと」「制御安全と本質安全」「GDPとオートバイ、イミテーションを抱き込むホンダ」「"良い物"とは、顧客が"欲しい物"と技術者が"作りたい物"の間の"どこか"にある。技術者はその"どこか"を見つける努力をしなければならない」「利益の源泉は"物の世界"から"価値の世界"に移っている」「考えを作る――思考展開法」・・・・・・。
技術者の声が日本では小さすぎる。もっと大きくなることだ。そして技術者の側も"作りたい物"の狭い枠や組織の駒から脱して、日本全体の問題を直視して進め。きわめて重要・重大な指摘を真正面から受け止めたい。
「公共事業悪玉論」「ダムはムダ」「人口減少社会で道路はこれ以上いらない」――。こうした声は日本がデフレに陥り、GDPがふえなくなったこの20年弱と見事に重なっている。そこには、インフラ整備が人間が生きていく不可欠な営為そのものであり、「災害列島日本であることに技術で挑戦」し、「国家と経済・社会を飛躍的に発展させてきたエンジンであった事実を忘却」し、「先人が国土に働きかけてきたゆえに現在の国土と生活があること」を見ない傲慢さがある。インフラは全ての基礎であり、土台である。これまでのインフラ整備を「フロー効果」ではなく、本来の「ストック効果」で見れば、歴史も経済も社会も文化も見えてくる。本書は本当のこと、当然のことを言っている。
「全ての道はローマに通ず」――。「ローマを都市国家から世界帝国へと押し上げたのは"道路"と"ローマ水道"」「千年の都・京都をつくった治水・利水」「農業土木が決した桶狭間、信長の天下統一を支えた道路政策」「家康の行なった"利根川の東遷""荒川の西遷"など、1600年代の日本全土の大河川改修時代――人口が1200万人から3000万人に急増」「幕府を倒した豪商の北前船、舟運の力と資金援助」「安政南海地震(1854年)の浜口梧陵の命と職を守った闘い」「江戸開府で危機の京都を救った角倉了以の大堰川開削と高瀬川開削」「明治初期第2の危機の京都を救った琵琶湖疎水事業」「富山を救った立山砂防」「明治、日本国民を統合した鉄道と通信」「戦後の復興――成長を支えた東名・名神高速道路」「世界に誇る新幹線ネットワーク」・・・・・・。日本の技術・インフラがいかに根底から土台から日本の歴史・文化・社会・経済を支え、時代を安定・発展させてきたかが明快だ。
しかし、先進国中、最もインフラ整備を軽視してきた日本。道路も防災・老朽化対策も含めた予算も、そしてインフラの地域格差も著しい。「インフラが文化・歴史・社会・経済を規定する」――全くその通りだ。
猛烈な暑さとなった、21、22日の土日、地元では夏の行事がいっせいに始まりました。
東京フラフェスタin池袋や町会・自治会の夏祭りや盆踊り、ヤングフェスティバル、子ども祭り、特養での納涼祭、舞踊のゆかた習いなど、北区、足立区、豊島区では多くの行事が行われ、参加しました。
「東京フラフェスタ in 池袋」は、池袋駅周辺と大塚駅前の全7会場で、181チーム(約5000人)の踊り手が参加する日本最大級のフラダンスのイベント。各チームがステージ上で、フラダンスを披露し、会場は大変な盛り上がりをみせました。
そのほか各会場には、夏休みに入った多くの子どもたちの姿もありました。私も多くの方々と挨拶・懇談をしました。