3日、東京北区の荒川堤防橋梁部の強化対策を視察。さらに荒川第二、第三調節地事業の現状説明を受けました。これには、平木大作参院議員(参院選予定候補=比例区)、うすい浩一都議、北区・足立区・板橋区の各区議が参加しました。
まず、東京北区赤羽の荒川に架かるJR東北本線の堤防橋梁部に直行。橋梁部の堤防が低くなっており、荒川下流域の堤防でも数少ない弱点とされている個所です。今年度から強化対策事業が始まり、3年以内に完成予定です。これにより弱点が克服され、越水を防ぎ、東京全域を守ることができます。
続いて、今年度より事業が始まった荒川第二、第三調節地の整備事業(貯水量は彩湖の約1.4倍の5100万㎥)について現状説明を受けました。この事業は、荒川第一調節地(彩湖:埼玉県さいたま市・戸田市)の上流域に、13年後の完成をめざしています。これにより荒川下流域の氾濫の危険性が大幅に低くなります。いずれも荒川の下流域を守るきわめて大事な事業です。
私はこれまでも、この荒川の調節地整備事業、荒川の堤防の上部・天端や法尻の強化、岩淵水門、芝川水門の耐震化などを推進。また、ソフト面では、2015年6月に、私が国土交通大臣の時に、初めて荒川で「タイムライン」を策定。行政や企業、地域の団体などが取り組んでいます。今後は、「マイタイムライン」(個人でそれぞれ策定する)の取り組みが重要です。
今年は気象変化が激しく、様相が全く異なった巨大災害が起こっています。「ステージは変わった」と、腹の決まった防災・減災、「命を守るインフラ整備」に力を入れていきます。
清冽な余韻が残る。葉室麟、最後の長編小説ということもあろう。他の小説まで思い出し、生老病死の人生の生き方に思いが及ぶ。
舞台は激しい政争の江戸幕府。5代将軍綱吉、6代将軍家宣、7代将軍家綱の元禄、宝永、正徳の時代。権勢を振るった柳沢吉保、それを退け「正徳の治」を推し進める新井白石ら、そしてその背景として松之廊下の刃傷事件・赤穂浪士討ち入り事件と怨讐が描かれる。赤穂浪士を賞讃する世間の空気、「前の将軍家(綱吉)は御台所の信子様に殺され、御台所はすぐに自害した」との江戸の噂、刃傷事件の背後にある政争、討ち入り後の吉良家への厳しい仕打ち・・・・・・。そうした濁流に巻き込まれて生きる元小城藩士・雨宮蔵人、妻・咲弥、娘・香也、吉良家の家人・冬木清四郎、蔵人の従兄弟・清厳、越智右近(家宣の弟、松平清武)、刺客となる隠密等々。生死をかけた攻防は、息苦しいほどだ。
「色も香も昔の濃さに匂へども植ゑけむ人の影ぞ恋しき」「春ごとに花のさかりはありなめどあひ見むことはいのちなりけり」「君にいかで月にあらそふほどばかりめぐり逢ひつつ影を並べん」――蔵人と咲弥の交した歌に、思いの深さ、堅固さ、絆が表われる。「おのれが大切に思うもののために身を捧げる覚悟」「ひとは皆、おのれにとっていとしき者のために生きている」「わが剣はひとの思いを守るためにある」「勝てぬとわかっていても、臨まねばならぬ戦いがひとにはある」「勝つとわかっている戦いしかしない者は、武士ではない」・・・・・・。
幕府の暗闇のなかで、清冽な精神と絆、生きざまを描いたいかにも葉室麟の本領を感じさせる長編。
「人生50年」「60歳還暦」「人生70古来稀なり」――。それらを前提につくられてきた人類の価値観やシステム。それが今、ひっくり返って突然のように「人生100年時代」がやってきた。ここで意識を変えよう、恐れるに足らず、備えを共に考えてみよう。「百歳人生を生きるヒント」を85歳の五木さんが"つぶやき"、提示している。これまでの人生観や死生観の転換。新しい生き方、新しい哲学を打ち立てることだ。
「さあ準備をはじめよう」「"人生50年"から"人生100年"への大変換」「後半の人生は"下山"の思想」として50歳から10歳ごとに人生を見直す。「50代の事はじめ――長い下り坂を歩く覚悟、寄りかからない覚悟」「60代の再起動――群れから離れる覚悟、孤独の中で見えてくるもの、諦める(明らかに究める)」「70代の黄金期――60代にも増して生命の躍動感を覚える、学びの楽しさに目覚める、年代にあわせた食養生、幸せの期待値を下げる」「80代の自分ファースト――嫌われる勇気をもつ、周囲や群れの掟に迎合しないで自分に忠実に生きる、死の影を恐れない覚悟、明日のことを思い煩うな」「90代の妄想のすすめ――回想世界・郷愁世界に遊ぶ、見える世界から見えない世界の住人に」――。そして「この取るに足らない一日が百年つづいて、私たちの命を、次の次元にはこんでくれるかもしれないと思うと、この世もなかなか味わい深いものだと感じることができる」と語る。