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9月22日からインドを訪問し、25日早朝帰国しました。


日印関係は、今月初めのモディ首相(5月に誕生)の訪日、日印首脳会談を機に、協力関係を飛躍的に拡大していく新たな機運(特別戦略的グローバル・パートナーシップ)が生まれています。インフラ整備はその重要な柱です。私も今月1日にモディ首相と都内で直接会談し、高速鉄道、道路をはじめとするインフラ整備や双方向の観光交流の拡大について意見が一致したところです。


今回の私のインド訪問は、モディ首相の訪日から間を置かず、さらに関係大臣との間で具体の案件について詰める議論を行うことが目的。3日間にわたってゴウダ鉄道大臣、ナイドゥ都市開発大臣、ナイク観光大臣、ガドカリ道路交通・海運大臣と会談しました。インドの大臣は45人もいるなか、いずれも重要閣僚です。


インドは国土が広く人口も12億人。100万人を超える都市が57もあり、ムンバイ・アーメダバード間などのダイヤモンド四辺形高速鉄道計画、高速道路、100のスマートシティ構想、ガンジス川浄化、港湾、観光などモディ首相の肝いり施策でスケールの大きさはケタ違いです。インド側の各大臣は「プロジェクトを何としても早く進めたい」「日本企業がもっともっと進出してほしい」「できるだけ早く訪日して日本の技術を見たい」――協力に対して大変な期待をしています。


会談では各案件についてスケジュールや協力方法を具体的に話し合い、熱心で活発な議論となりました。私からも日本の技術水準の高さや安全性などを説明するとともに、高速道路やメトロ、道路、観光、橋梁の老朽化対策、建物の耐震化、河川水運のテーマについて、合意文書への署名、実務者レベルの会議の設置など多くの合意が形成されました。また、インドに進出している日本企業の支社長の方々からも、実情や要望を聞きました。


大臣間で具体の案件について今後の協力に向けた道筋をつけることができ、有意義な訪問ができました。

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銀翼のイカロス.jpg半沢直樹シリーズの最新作。経営危機に瀕する帝国航空をどう再建するか。劇的な政権交代で国交大臣となった若き白井亜希子は、前政権の有識者会議の出した再建案を覆し、突如、タスクフォースを立ち上げる。そして、巨額な債権放棄を銀行に迫る。半沢のいる東京中央銀行も500億円という巨額になる。旧産業中央銀行と旧東京第一銀行の合併した東京中央銀行は、いまだに様々な場面で旧行の鍔迫りあいがあるうえ、過去の隠蔽してきた乱脈融資・問題融資が隠されていた。



帝国航空タスクフォースは、白井の辞任、その後ろ立ての進政党重鎮の箕部啓治の失脚によって空中分解する。いかにも巨悪と戦う半沢直樹で、現実とは当然違うが、物語としては面白い。


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「この秋からは地方創生が重要テーマ」――9月17日に国交省の「まち・ひと・しごと創生対策本部」を立ち上げ、19日には政府の「まち・ひと・しごと創生会議」の第1回会議が開かれ、各分野の有識者も交えて本格的議論がスタートしました。


地方創生を具体化していく上で私が特に強く打ち出しているのが、国交省が7月4日に発表した「国土のグランドデザイン2050~対流促進型国土の形成~」です。これは2050年という長期を見据えて我が国の国土や地方、都市のあり方を明らかにしたもの。政府の基本方針でも、このグランドデザインの考えが中心を成しており、位置付けは極めて重要です。


我が国は今、大きな変化、危機に直面しています。急激な人口減少、少子化により、2050年には人口が1億人を切るとの推計もあります。また国土を1㎞メッシュで区切ると、2050年には現在の居住地域の63%で人口が半分以下に減少、うち20%は無居住地化するという試算もあります。さらに首都直下地震や南海トラフ地震は、30年以内の発生確率が70%。2050年までにはどちらかが起こっていることも十分考えられます。


このような危機に対し、創生会議の有識者の一人である増田寛也さんは「地方消滅」という言葉で人口減少や少子化の問題を大胆に提起しました。私は「今ならまだ間に合う」「今が最後のチャンス」という考えで、長期的な視点に立って構造的な問題として取り組むことが必要だと考えています。その基軸を成すのがこのグランドデザインです。


グランドデザインの基本的コンセプトは「コンパクト + ネットワーク」。それぞれの地域が個性に磨きをかけ、異なる個性を持った地域が連携することが重要です。地域間で個性の違いがあるからこそ対流が起き、人や物の動きが起きるという「対流促進型国土」が実現できます。その個性を創り出すためには、それぞれの地域がどう生き抜くかという知恵を自ら生み出すことがまず何よりも大事です。


グランドデザインの考えを軸に何としても地方創生をやり抜く覚悟です。


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世界は今、どうなっているか。どう動いているか。その裏には何があるのか。そして今後、どうなるのか。日本はどうすべきか。副題には「これは単なる予測ではない、すでに見えている現実だ!」とある。主題は「いま日本が直面しているのは、東アジアでの"冷戦"が終結するプロセスにある流れが生んだ状況なのだ」と指摘する。


「着実な日本経済とアメリカ経済」「シェールガス革命のインパクト」「中国経済とシャドーバンキング」「北朝鮮、韓国の直面する問題」「EU、ロシア、中東の状況」「2015年、日本の課題」などについて、直言している。政治的な分析以上に、背後にあるエネルギー、ものづくり現場など生のデータと、生の情報から、その構造を剔抉している。


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温かさがにじみ出る。庭の広い古い家に住む夫を若くして亡くしたテツコとギフ(義父)の暮らし。お人好しの面があるギフや彼氏。悲しみも静かに時間の経過とともに変化していく。「本当にあったことでも、いずれそれは記憶の中で、曖昧になってゆくだろう。本当かどうかなんて、どうでもいい気がした。そういう記憶をまといながら、どこへ行くのかわからないけど、オレはゆるやかに変化していくんだ。・・・・・・」「人は変わってゆくんだよ。それは、とても過酷なことだと思う。でもね、でも同時に、そのことだけが人を救ってくれるのよ」・・・・・・。


「動くことは生きること。生きることは動くこと。・・・・・・この世に、損も得もありません」「でも、たぶん、自分はおめおめと生きているのだ、と思った」「オレ、くたくたになるまで生きるわ」「オレたちってさ、生死を共にしてんだよなぁ」――。悲しみや深刻な場面にも、日常を非日常によって越えていく「親父の背中」「おじさんの哲学」のよう。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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