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11月3日、富山県に行き、地元の野上国土交通副大臣とともに、砂防事業とコンパクトシティの取組みを現地で確認しました。

まず砂防事業。立山から一気に富山市に流れる常願寺川は、全国有数の勾配で流れ下る暴れ川。今も流域には石がゴロゴロしています。明治政府が招いたオランダ人技師ヨハネス・デ・レーケが「川というより滝である」と言ったほどです。水源の立山カルデラは昔から大規模な土砂崩壊を繰り返し、流出する大量の土砂を食い止めて富山平野を守るための砂防事業が明治時代から、実に100年以上も続けられています。

ヘリコプターで立山カルデラ上空から大規模な崩れの実態と砂防の施設群を確認。厳しい地形に対して様々な堰堤を連続的に築く事業が長年にわたり続けられています。スケールの大きさはすごいものです。我が国は自然条件が厳しい脆弱国土ですが、人の力、高い技術力で対応し、国土を守る防災・減災の取組みをさらに進めます。

途中、立山砂防の世界遺産登録に向けて活動する女性の会の方たちと懇談しました。

次に富山市でまちづくりを視察。石井隆一知事から、国土交通大臣表彰を受けた富岩運河環水公園と、平成27年春に北陸新幹線開業を控えた富山駅周辺のまちづくりの説明を聞き、意見交換しました。

富山市はコンパクトシティのトップランナー。「中心部の人口は5年前から転入超過」「路面電車を環状化した結果、中心部での買物や飲食の消費が増えて活気が出た」「中心部への集中投資は効果が出ており、ブレずに進めたい」――森雅志市長の説明は、具体の成果が出ているだけに説得力があります。公共交通を利用して高齢者もまちに出かける工夫、人が公共交通の周辺に住むよう誘導する工夫に知恵を感じます。私もLRT(次世代路面電車)に乗車し、バリアフリーが行き届いていることを実感しました。

国土を守る防災と、人口減少時代のまちづくり。ともにしっかり取り組みます。





北の街物語.JPG内田康夫さんの作品には地元の名を冠するものが多い。広島県三次市を中心とした地域を舞台にした「後鳥羽伝説殺人事件」に始まる浅見光彦シリーズ。それがついに、浅見家のある東京・北区を舞台とした初の作品となった。それがこの「北の街物語」だ。

浅見家は王子に近い西ヶ原。赤羽、志茂、岩渕水門、飛鳥山、中里、都電、平塚亭、霜降橋、田端文士村、滝野川......。私の住む北区が舞台のミステリーで、とても親しみがわく。しかも初の「人が死なないミステリー」でもある。

最後の最後まで、どういう結果になるか――細い糸がつながっていく、珍しいなぜかホッとするミステリー小説となっている。


トルコ レセプション.jpg  トルコ 展覧会.jpg

10月29日、トルコ共和国の建国記念式典が、東京神宮前の同国駐日大使公邸において開催されました。またエルトゥールル号の当時の記録についての展覧会のオープニング式典も行われ、私もテープカットに加わりました。今年は建国90周年の記念年。安倍総理夫人の昭恵さんを始め、閣僚、国会議員、和歌山県串本町長など多数の来賓が駆けつけ、式典は大変な賑わいでした。

トルコ、といえばイスタンブールが東京と2020年の夏季五輪の開催地を争ったことが記憶に新しいですが、日本との関係は123年前の1890年にさかのぼります。トルコ共和国の前身、オスマン帝国の使節団を乗せ、和歌山県串本町沖で遭難したエルトゥールル号。乗組員581人が死亡する大事故でしたが、串本町住民の必死の救助により、69人が救出されました。このときの献身的な支援がトルコ人の心を打ったと言われ、以来、友好関係が続いています。

また、トルコではこの日、安倍総理も出席し、ボスポラス海峡横断鉄道の開通式が行われました。アジアとヨーロッパがついに海底地下鉄(全長13.6km)で結ばれました。しかもこの大事業を担ったのが日本の建設会社。世界最深の海底60m、複雑な海流のなか、沈埋トンネルの難工事をやりとげ、日本の技術水準を世界に見せつけました。

昨日は、官邸で政府の経協インフラ輸出の会議も開催。成長戦略の柱でもあり、国交省が重要な役割を担います。




天が崩れ落ちても生き残れる穴はある.JPG高校の同級生の夫妻、奥さんの著作。韓国で、日本で、米国で生きてきた人生を語っている。波浪が何度も何度もぶつかってきても、砕けることなく生き抜いて来ていることに感動する。日本のなかだけでなく、韓国人のなかでも在日同胞がいかなる位置にあるのか。

夫妻にとって、その人生は常にアイデンティティを考え探し、踏み固める作業を余儀なくされたこと。「振り返ってみると、外国人として日本とこの国(米国)で人生のほとんどの時間を過ごしている。国籍、祖国、母国そして故郷という言葉が法的にも心情的に一致する多数の人々の間で、漂うように少数者として生きてきた歳月であったと言えようか。その社会の周辺にいる自分を、不運であると憐れんだことはなかったが、不条理であるとの思いはあった」と語っている。「選挙ができる。投票ができる」――このことが、いかに大きな喜びなのか。見事な文章。歩んできた人生の足跡の重みが、静かに語っているだけに迫ってくる。


つれづれ1028①.JPG
台風一過、雲一つない青空が広がった27日(日)、秋の地域行事がいっせいに行われました。

先週の雨で順延となった連合町会等の運動会、市場のオータムフェスティバル、区の文化祭・合唱祭や柔道大会、ボーイスカウトフェスタ、福祉施設のバザーや祭りなど・・・・・・。素晴らしい天候もあって、晴れやかに大いに盛り上がりました。

昨日までの台風のこと、気象情報や避難のこと、地域の課題、2020年東京オリンピック・パラリンピックやリニア新幹線のことなど、さまざまな声を聞きました。


つれづれ1028②.JPG

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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