7日、海上保安庁の海上保安政策過程で学んだ、東アジア諸国の1期修了生と2期学生の表敬を受けました。これはアジア諸国の海洋の安全確保に向けた各国の連携、認識共有を図るため、私が国交大臣時代に新設した教育課程。海上保安政策に関する世 界初の修士レベルの教育を行うためにスタートしたものです。これには、日本を含む、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナムなどから訓練生が参加しています。
私は、各国のメンバーがこの日、集ったことをうれしく思い歓迎。緊迫の度を増しているアジア諸国の海洋、台風などの自然災害、また貴重な海洋資源の確保など、多くの点で、各国が危機感を分かち合い、お互いが連携することが重要であること。また、修了生がそれぞれ学んだことを教訓にして、各国のリーダーになって、安全保障に貢献することを期待している、とあいさつをしました。1年の充実した教育課程を誇りに思うとともに、「日本の食事は?」と聞くと「おいしい」「ラーメン、スシも大好き」と笑顔が返ってきました。いい表敬でした。
多くの人が100年ライフを生きる時代が来る。2050年までには、日本の100歳以上の人口は100万人を超え、2007年に日本で生まれた子どもの半分は、107年以上生きることが予想される。世界全体が長寿時代に進んでいく。過去のモデルは役に立たない。長寿化時代には人生の設計と時間の使い方を根本から見直す必要がある。長寿を厄災でなく恩恵にする人生戦略だ。
今までは「教育→仕事→引退」の3ステージの人生だ。年金・老後の蓄え・住宅ローンなどの有形の資産に議論が集中するが、余暇時間の使い方、パートナー同士の深い関わり合い、友人関係のネットワーク、学習とスキルアップなどの無形の資産が重要となる。変身できるマルチステージの人生だ。レクリエーション(娯楽)を労費するのではなく、自己のリ・クリエーション(再創造)に振り向けることだ。快適なぬるま湯の外に出て行き、未来につながる道を思考する「成長思考」の持ち主になることだ。教育機関も企業もその大きな動きを課題として受け止め、前に進める必要がある。企業は「仕事と家庭」との関係に留意し、「年齢を基準にする」ことをやめ、まさに「働き方改革」に力を注ぐことになる。政府が取り組む課題は複雑・多岐、既存の分類は成り立たなくなる。
人生に単線型ではない新しいステージが現われる。選択肢を狭めず幅広い針路を検討する「エクスプローラー(探検者)」、自由と柔軟性を重んじて小ビジネスを起こす「インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)」、仕事や活動に同時並行で携わる「ポートフォリオ・ワーカー」など選択肢は増える。そのためのエネルギー再充填と自己再創造の移行期間の確保と環境整備が重要となる。働き方改革を越えて、生き方改革という命題が横たわる。
ロンドン・ビジネススクール教授の著名な2人が訴えかける。
「パクス・ブリタニカ」といわれた英国の栄光の時代は過ぎ去り、第一次世界大戦を経て、世界の覇権は米国へと移っていった。そして経済力・産業力においても世界的地位は低下し、最近はEU離脱を巡って迷走が危惧されている。しかし、英国は「実にしたたか」であり、歴史的にも「引き際の魔術師」であった。今もその存在感、影響力は隠然たるものがある。「英国はグレートブリテン島として捉えるのではなく、そのグローバル・ネットワークの中で捉えるべきである。それがソフトパワーとネットワーク力による『ユニオンジャックの矢』だ」という。「『ユニオンジャックの矢』は『シティ』に世界各国のマネーを呼び込み、世界の開発や産業に関する情報を『シティ』に集中していく仕組みだ」「ロンドン、ドバイ、ベンガル―ル、シンガポール、シドニーと伸びる直線だ」とその構造を提示する。
さらに、英国にある「厚み」「したたかさ」がどこから生まれたかを歴史的に分析する。「デモクラシー」と「ヒューマニズム」――。「自分が圧倒的に優位だという状況で示すヒューマニズム、やさしさ、思いやり――その一方で、自分を凌駕し、否定する可能性のある存在に示す猜疑心、嫉妬心、敵愾心、・・・・・・とりわけアングロサクソンといわれるこの数百年の世界史を主導してきた人たちの思考に交錯する『抑圧的寛容』・・・・・・」「試練の時こそ、つくり上げてきたネットワーク、蓄積、資産がものをいう。民族の英知、ポテンシャルとはそういうものである」「イギリス紳士のいぶし銀のようなユーモア感覚、現実と対話しながら粘り強く回答を求めていく意思。理念に走るのではなく、ほどよく妥協していく柔軟さ、決して深刻にならず、歴史の中から身につけてきた知恵で軽妙に落としどころを見出すしなやかさ、それがイギリス人のスピリットだといえよう」・・・・・・。対欧州、対植民地、対米をはじめとし、世界史の中心として格闘してきた英国の英知とネットワークの厚みが、混迷する世界のなかでどう発揮されるか、それは日本の課題でもある。
江戸時代前期の上方落語の祖・米沢彦八(?―1714年)を描いた小説。江戸の鹿野武左衛門や京都の露の五郎兵衛と並ぶ三大辻咄の米沢彦八。難波村の漬物屋に生まれて、生玉神社の小屋で、当世仕方物真似の看板の下、俄か大名で笑いを取る。「軽口御前男」や「軽口大矢教」など笑話集を出す。江戸と京都と大阪では、「笑い」が違うし、時の流れとともに形式も異なるが、街の盛場や祭礼の場で道ゆく庶民相手に「笑い」をとる辻咄が根源であることがよくわかる。
「儂はただ人を救いたいだけなんや。人笑わすのは、出世のためでも名声のためでもない」。天下一のお伽衆をめざした彦八だが、時代にもまれながら生まれた「辻咄」という、純粋な笑い話だけで銭を稼ぐ、辻芸人の世界のど真ん中に踊り出ていく。笑いを志し、笑いを極めようとし、笑いを大衆文化にした男の挫折と栄光。
2日(土)、公明党千葉県本部(=富田茂之代表)の夏季議員研修会が、新装された公明党千葉県本部事務所で開催され、出席しました。新しく広い新事務所での旭日・千葉のスタートに喜びが広がりました。
私は、「公明党は太陽の党。公明議員は庶民に寄り添い、公平、平等に温かい陽光を注ぎ、心の中から生きる力、希望を与えていく太陽の存在だ」「どこまでも庶民の現場に入り、地域の柱となり頑張ろう」と訴えました。現場を走る議員の姿を、私は自分自身の日常活動を通じて話しました。
さらに劇作家・山崎正和氏が「中道とは、問題を指摘するだけでなく、解決策を提示していく態度だ」 「"問題がある"というのが左で、"問題はない"というのが右だとしたら、"問題はあるが、解決の道もある"というのが中道なのである」と言っていることに触れ、公明の中道主義について話をしました。
地元では町会・自治会の盆踊り、フェスタ、祭礼、特養での納涼祭など多くの行事が行われ、多くの方々と懇談しました。