オンリー・イエスタデイ 2009-2015。政権交代の2009年から昨年までの6年間、坪内さんの「文藝春秋」連載コラムを集めたもの。「中川昭一財務・金融大臣の記者会見事件」「鳩山・菅らの団塊の世代内閣誕生」「3・11と石原慎太郎の『天罰』発言」「浅草から映画館が消える時」「テレビのワイドショーはますますひどくなってゆく」「井の頭線には何の罪もないのに」「私もまた『あまちゃん』にはまっている」「2020年の東京オリンピックに私が反対する理由」「私の住む町からCDショップが消えた」「ポール・マッカートニーのコンサートは素晴らしかった」「常盤(新平)さんも山口(昌男)さんもいない新たな年」「増税と『笑っていいとも!』の終了が重なった春」「名画座はもはや滅び行く空間なのだろうか」「かつての予備校――代ゼミや駿台はまるで旧制高校のような場所だった」「マイフェーバリット"健さん"はどの作品だろう」「国立西洋美術館は気持ち悪い」・・・・・・。心に残る多くの方が次々とこの世を去っていく。生活に最も近い文化・芸術・芸能・音楽・映画・テレビなどがどんどん動いていく。大相撲の話題がとても多く取り上げられている。その時の白鵬、その時の魁皇、その時の稀勢の里、優勝した旭天鵬、そして雅山、北の湖、遠藤・・・・・・。くっきりと思い出す。
時代と社会と人間性の変容、とくに「東京」社会の心象風景が浮き彫りにされる。
3月1日、2016年度予算案が衆院を通過し、年度内成立が確実になりました。一般会計総額96.7兆円、自公政権の掲げる「一億総活躍社会」や「地方創生」、「希望出生率1.8」「介護離職ゼロ」の実現に重点的に予算を配分しています。
社会保障費は過去最大の31.9兆円になっており、これからも上昇していくことになります。また財政健全化計画の範囲内に収めるよう新規国債発行額を前年より2.4兆円減らし、国債依存度を35.6%とリーマン・ショック以前の水準に抑えました。私の担当した公共事業関係費は微増の5.9兆円(国交省・農水省など)、防災・減災・老朽化対策や成長戦略に資するインフラのストック効果のあるものに選択と集中をしています。
世界経済に荒波が立っていることもあり、先般成立した補正予算も合わせて、早期に予算が執行されることが、景気・経済にも重要です。また、軽減税率導入を盛り込んだ税制関連法案も衆院本会議で可決、参院に送付されました。
面白い。10年ほど前の著作だが、新鮮だ。それは私自身がこの3年弱、国土づくり・街づくりを考え続けたこと、そして年を経たこともあると思う。「東京とはどういう都市か。東京の家の裏庭を掘れば、5000年以上も前の縄文時代の遺跡が出る」「今の東京のある場所は、縄文海進期の時代、堅い土でできている高所の洪積層と水が浸入した沖積層という砂地の多い別の地層」より成る。
この洪積層と沖積層、湿った土地と乾いた土地、「ある」と「ない」、「ミサキ=岬」と「神社」、湿地のエロテシズム、死と森、天皇の森、人間の理性の力と自然の理法、坂と崖下、崖下の美しい怪物、お酉さまと日露戦争、そして銀座、上野、浅草・・・・・・。縦横に、そして深く論じている。
「下町にやってくると、あらためて東京は1つではないという思いがこみあげてくる。沖積層がつくる低地と洪積層にできた台地状の土地と、東京は二つの違う土質でできた土地、二つの違う地形、二つの違う精神文化のせめぎあいとして、発達をとげてきた」「この世界の息苦しさは、資本主義の原理が入り込んでこない隙間がどこにもないというところにある。・・・・・・自然といわず生命といわず、あらゆるところに自分の原理を浸透させていこうとする押しつけがましさが、キリスト教と資本主義と科学主義という、西欧の生んだグローバリズムの三つの武器に共通している」――。それを拒否しようとする頑固な部分が、この東京を歩くと見えてくるという。東京という都市の深層への思索は時空に広がる。
ついに東京の下町を守る「水害対策の要」の岩淵水門や志茂の河川敷にある緊急用船着場などの耐震化が完了しました。
27日、耐震化が完了したことを受けて北区荒川の河川敷に直行。河川敷や船に乗って岩淵水門等を視察しました。これには今年の参議院東京選挙区の予定候補者・竹谷とし子参議院議員と地元の大島実、青木ひろこ、稲垣浩、近藤みつのり各区議会議員が同行しました。
これまで連続的に行ってきたこれらの耐震化事業は、私が強く推進してきたものです。
第1弾として新志茂橋の耐震化。以前から道幅が狭く大型の緊急車両が通行できず、しかも耐震化していなかった志茂橋。志茂地域の指定避難場所になっている河川敷へ通じる大事な橋です。この耐震化と道幅の拡張が、13年8月に新志茂橋として完成しました。
第2弾は岩淵水門。この水門は明治43年の荒川大洪水を契機として造られました。荒川を岩淵のところで、荒川放水路(現在の荒川)と隅田川(旧荒川)に分ける水門。下流には海抜ゼロメートル地帯が広がっており、隅田川の洪水を防ぐ最重要の水門です。まさに東京の下町を守る「水害対策の要」として仁王立ちしているかのような水門で、この耐震対策が昨年の6月に完了しました。
そして第3弾は今回の志茂の荒川河川敷。この河川敷は、日頃は憩いの水辺空間でもあり、防災拠点ともなっています。ここにある緊急用船着場は、東日本大震災で河川敷のいたるところで液状化が発生。船着場としての機能が失われる恐れがあり、このたび緊急用船着場と河川敷の耐震対策が施されました。
これで岩淵水門周辺の耐震対策が全て完了。さらに緊急用船着場に防災照明が設置され、24時間緊急用船着場が使用できるようになりました。
大変寒い風が吹く中での視察でしたが、まず河川敷で緊急用船着場と防災照明について状況を把握。続いて船に乗り、水上から岩淵水門、足立区新田のスーパー堤防を視察しました。
これで荒川・隅田川の水害対策が大きく前進しましたが、さらに災害に強い安心・安全の街づくりに力を入れます。
26日、福島市で行われた公明党福島県本部(代表=甚野源次郎元県議)の新春政経セミナーに出席、挨拶をしました。これには若松謙維参院議員(県本部議長)、真山裕一衆院議員のほか内堀雅雄福島県知事など多数の来賓が出席。7月の参議員選挙のスタートとなる会合となりました。
私はこれまでも福島の復興に向けて、災害公営住宅の整備、国道6号線の復旧や相馬福島道路の整備、常磐自動車道の前倒し開通など公共のインフラ整備に取り組んできました。
東日本大震災から今年で5年となります。何よりも福島の復興が大事です。4月から復興は新たなステージに移ります。5年間の「集中復興期間」が終了し、28年度から「復興・創生期間(32年度まで)」が始まります。その間の復興事業費6.5兆円に見合う財源も確保されます。そして次の5年の復興の基本指針もつくられ、「総仕上げ」に向けてステージが始まります。大事な大事なスタートが今です。被災者支援とともに避難の長期化により体と心の健康への支援、産業・なりわいの再生が重要となっています。 とくに原発問題を抱える福島では格段の支援が重要です。
また観光にも力を入れなければなりません。遅れている東北の観光を加速化させることも今年の重要課題です。福島には果物をはじめ農産物がきわめて豊富です。観光の三大要素「観るもの」「食べもの」「買いもの」が福島にはすべてあります。この5年間の努力してきたことが実感出来る5年にしなければなりません。セミナーでは多くの参加者と懇談しました。しっかり頑張ります。