英「エコノミスト」誌が直近に執筆した、「通貨」に関する記事を集めて一冊に編んだもの。複雑化する世界経済を見通す鍵として「通貨」の角度から分析したものだ。
焦点は何といっても米国、ドル。次いで元だ。「この70年間、世界の金融・通貨システムに君臨してきた基軸通貨、ドルだが、その力を支えてきた米国の経済力は弱体化し、この覇権のぐらつきによって世界経済は急激に不安定化している」「米国はIMF、世界銀行、WTOといったグローバルな経済的枠組みに責任を果たさないようになっている。その原因は、国内の中流層の没落とリンクした国内政治での左右両極のポピュリストの台頭にある」「急速に拡大している米国外のドル資産、オフショアドルの世界。このドル資産をもとに米国以外の国は経済を運営しているが、そこには危機の際に国家や金融機関を救う『最後の貸し手』がいない」「世界各地に着々と人民元取引のネットワークを築いている中国だが、それは中国国内の完全自由化とトレードオフであり、習近平のジレンマだ」「通貨の未来――ビットコインとサイバー上におかれる改竄できない公開台帳『ブロックチェーン』の技術は、為替リスクのない信頼できる究極の基軸通貨にすることができるのか」・・・・・・。
米経済や中国の政治・経済をイギリスからの視点で語り、円についても「マイナス金利」「アベノミクス」について述べている。米国の「金利上げ」をとってみても、世界の経済全体がリンクして激震の波が伝播していることが実感させられる。
参院選2日目の23日、大激戦の神奈川に入っています。神奈川選挙区の三浦のぶひろ候補とともに桜木町駅をはじめ、勝利をめざし全力の訴えをしています。
三浦のぶひろさんは、防衛大学校で18年間教鞭をとってきた工学博士であり、教育者。金属工学の専門家として航空機のジェットエンジンや火力発電所に使われる耐熱金属の研究に従事。航空機の安全性や燃費向上に寄与する研究成果は、高く評価されています。また、科学技術立国をめざし、経済・産業界の発展をリードする「若き即戦力」です。
この日も、三浦のぶひろ候補は「科学技術立国をめざす。ものづくり日本へ若者を更に育てたい」ときわめて歯切れよく、決意を述べました。
私は「三浦さんは科学技術とともに教育者。幼児教育の無償化や給付型奨学金制度の創設など、若者に希望を、そして若者の声を国政に届ける若きリーダー 」と絶大なる支援を訴えました。
【今日の一言】
政治にとって情緒に流されない科学的頭脳・論証的な思考は大事。理工系の国会議員は少ないが、公明党は私、井上幹事長、石井国交大臣、斉藤税調会長など工学部出身も豊富。ましてこれから、ICT、人工知能、ロボット、Iot時代が来る。「ものづくり大国・日本」だ。
今日6月22日、いよいよ参院選が始まりました。7月10日投票をめざしての舌戦です。私は、兵庫選挙区の伊藤たかえ候補 の第一声に駆けつけました。
「希望が、ゆきわたる国へ。」――公明党は今回の参院選で「希望」を全国に届けることを掲げました。
この3年半の安倍政権、自公政権が進めてきた経済政策(アベノミクス)をさらに進め、デフレ脱却宣言ができるところまで押し上げる。そして、その景気回復の成果を全国津々浦々の地域に、中小企業に、家計へ届ける。これが公明党の役割です。
野党は「アベノミクスは失敗」などと、口を揃えて言っていますが、間違いです。株価をみても、有効求人倍率をみても、高校・大学の就職率をみても、国と地方の税収も飛躍的に上昇。私が担当した外国人観光客も急増をみても、日本には勢いがあります。数字をみれば明らかです。これを加速させ、その果実で社会保障、雇用、若者・子育て支援に力を注ぎます。
私は大激戦の兵庫選挙区で、「庶民に寄り添い、戦ってきた伊藤たかえさんに絶大なる支援を、勝利を」と訴えました。
【今日の一言】
世界の激動のなかで、日本の未来に責任を持つ。基本政策バラバラの野党ではない。「政治は結果」「未来に責任」「常に全力」――。
いよいよ参院選――。20日、兵庫県神戸市で開かれた兵庫県本部の時局講演会に、伊藤たかえ女性局次長(参院選予定候補=兵庫選挙区)と共に出席し、22日から突入する参院選の大勝利へ絶大な支援を訴えました。
伊藤さんは、弁護士として18年間培ってきた経験がある法律のスペシャリスト。中小企業が抱える問題や働く人の悩み、そしてなによりも女性の視点で、子育てや若者の雇用、医療・介護の問題などで悩んでいる人のために働いてきた人です。
この日、伊藤さんは阪神淡路大震災の経験から兵庫を安全安心の街にしていくことを表明。女性の視点を政治に活かし「今度は法律を使う側から作る側で、弱い立場の人のために働きたい」「悩んでいる人に寄り添って力になる政治を目指します」と決意を述べました。
私は、有効求人倍率が24年ぶりの高水準となり、株価も上昇し、安定した自公連立政権によって経済再生、デフレ脱却が着実に成果が上がっていることを紹介。「中小企業、家計に景気回復を届け、子育てや医療・介護など社会保障の充実を託せる政治を選ぶというのが今回の参院選の意義。公明党の出番だ」と絶大な支援を訴えました。
2012年から3年余、雑誌「潮」や読売新聞等で発表してきた文章をまとめたもの。この間、世界も日本も政治・経済・社会の激動が続いたが、その激動の底流にある人間、人心、文化、文明の大きな変化から解き明かしている。まさに如実知見。哲学と教養が心奥に届き響く。掲載された都度、「『持続可能な成長』を脱却する」の定常型社会論をはじめとして、安倍総理とコピーをもとに話し合ったことも多々ある。現代社会の本質を剔り、その確たる動体視力が素晴らしい。
「高学歴・低学力という病弊」「世は無常であることを痛感するがゆえに、今日を常の通りに生きようとする、という積極的無常観のすすめ(今日を深く味わう生き方)「混迷を極める"道徳感情"」「"介護の社会化"が家族を救う(新しい家族関係)」「(科学技術の進展のなか)だからこそ今必要なのは人間とは何かという哲学」「戦争を起こし、一転して再び平和な日常に回帰した日本人の"律儀"と呼ぶ倫理感覚」「目を覆う高学歴・低学力化を変えるには、まず義務教育の再構築」「教養と知的能力を備えた社会人を育てるに十分な教育を」「人生十年先延ばし論」「国立戦没者追悼施設のための議論を」「ポピュリズムとナショナリズム」「若者の労働観を抜本的に変える教育を」「18歳選挙権とそこに欠落している権利は勝ち取るものだという歴史の教訓」「戦争犯罪を詫び続ける理由」「知的エリートによる戦後復興」「人類史的大転換に知的に衰弱した日本社会は対応できるか」「煽情的な政治運動、ポピュリズム的な大衆感情をいかに賢明に防げるか」「政治に知性の安全弁を」――。この哲学不在の時代、いずれも改めて感銘を深くした。
