7月17・18日、新潟県の佐渡島に行き、甲斐元也佐渡市長をはじめ島の関係者と島内の視察、要請・意見交換を行いました。
佐渡は本当にすばらしい島、美しい島です。ここでしか見られないトキ(現在196羽が野生で生息。私も見ることができました)、トキを育む水田や山の緑豊かな自然、佐渡金銀山(江戸時代は金の産出量が世界一)などの歴史・文化、おいしい農産物・水産物やお酒など、佐渡ならではの魅力にあふれています。島を訪れるクルーズ船や外国人旅行客も増えています。
市長からは、「世界農業遺産にもなった佐渡のお米は日本一おいしい」「北陸・上越の二つの新幹線を使った広域観光周遊ルート(直江津港と小木港、新潟港と両津港)も可能だ」「世界遺産や世界ジオパークの登録をめざしたい」――観光をさらに前進させる意欲的な発言が続きました。観光の大きなポテンシャルを実感しました。
さらに離島振興も重要です。市長からの要請では、①国境離島としての定住支援、②観光客増加のため空港の2000m化や運航支援・補助、③災害時の避難のため港湾の耐震バース化や、クルーズ船が着岸できるバースの延長、など島の課題が示されました。それに対し私から一つ一つ方針を示しました。
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」において「蛤御門の変」で久坂玄瑞が死亡した(7月5日放映)。本書は久坂玄瑞を中心として、風倉平九郎、高杉晋作、そして桂小五郎、吉田栄太郎、伊藤俊輔らを「桜田門外の変」「航海遠略策(長井雅楽起草)」「寺田屋事件」「奇兵隊」「蛤御門の変」の5部で描く。
幕末を吉田松陰門下の若者がいかに、師の魂を抱きしめ、尊王攘夷を掲げて走ったか。幕府、朝廷、各藩がいかなる思惑で動いたか。頭に血がのぼったかのような激情と思想。そのなかで久坂玄瑞は確かに「風の如く」去り、「激情のなかにも風の如く冷静に」「風の如くもの悲しく」「風の如く同志にやさしく、さわやかに」散った若者だったのだろう。英傑とは対極にある俊英・久坂玄瑞を感じた。
「国土学」の第一人者の大石さんが、国家論を論述している。日本国家を考えれば日本人論、その日本人論は当然、国土に人間が働きかける「国土学」という広大な背景から把えなければならない。そうした国土学から日本人論、国家論へと迫っている。
その射程は日本の今と未来にある。「戦後は戦前の否定では終わらなかった。日本そのもの、歴史も精神を含むすべてのものを否定された。これを放置したままでは、われわれ日本人は根無し草として世界に漂う存在であり続けるしかない」「わが国土の自然条件、位置条件によって世界中の他の国民や民族と相当に異なる経験をし、考え方・感じ方を育んできたのが日本人」であり、「"仲間と共同して働く""集団力の発揮"を取り戻そう」と指摘する。たとえば新自由主義経済の「小さな政府」「緊縮財政」「規制緩和」「自由化」「民営化」などの主流化は、この日本人の強みである特性を破壊してきた。日本人が厳しい自然に翻弄されながら培ってきた互いに助け合う「共」の原理と、欧米人が築いてきた「公」の原理とは根本的に違う。思考停止を戒め、日本人の強みを生かして未来に挑め。智慧は蓄積されているではないか――そんな声が聞こえる。
7月11日、香川県に行き、濱田恵造知事、大西秀人高松市長、綾宏坂出市長、四国の経済・観光関係の代表者と、要請・意見交換を行いました。また、ストック効果を発揮しているインフラ、瀬戸大橋と香川用水を視察しました。
要請では、南海トラフ地震に備えた防災・減災対策、空港アクセス改善の道路整備、ダム事業の推進、宇高航路の支援、四国方面に乗り降りできない坂出北インターチェンジのフルインター化、坂出港の岸壁整備など、インフラ関係の課題が示されました。その中で特に坂出北インターについて、私は「坂出市内は車も多く、フルインター化は有効。地元と連携して調査を進めたい」と述べました。
四国、香川県はいま、観光で盛り上がっています。先月全国で7ルート認定した広域観光周遊ルートのうち、「せとうち・海の道」と「スピリチュアルな島~四国遍路」の2つが選ばれました。本州・四国連絡橋を通って来る観光客も多く、1988年の瀬戸大橋開通以降、本州と四国の交流人口は約2倍にもなっています。意見交換の場でも、「観光周遊ルートに選んでいただいてありがたい」「海外からの観光客も増えている。ハード・ソフト両面で受け入れを充実していくので支援をお願いしたい」など、発言が続きました。
そして香川用水。香川県は雨が少なく大きな河川もないため、昔から水不足に悩まされてきました。最近でも一昨年、渇水が発生したところです。香川用水は隣の徳島県の吉野川から取水し、讃岐山脈をトンネルで抜けて香川県のほぼ全域に給水する水路。40年前に完成し、香川県の水道水の約46%、農業用水の約26%、工業用水の約16%をまかなっています。
「この水は香川の"命の水"」――。インフラのストック効果で意義深い視察ができました。
