マタニティーマーク② 0608.JPG「もっともっと鉄道にも、車両にも、そして公共交通にマタニティマークを」――。私はそう思い、動いてきましたが、7日午後、東京駅前で、JR東日本など12の鉄道事業者が集まり、鉄道事業におけるマタニティマークの普及促進セレモニーが行われました。これは、「マタニティマークを付けていても、電車の優先席をなかなか譲ってもらえない」という声が鉄道事業者に寄せられているため、さらなる普及促進を目的としたものです。

昨日のこのイベントには、全国でバラバラだったマークを7年前に統一するのに尽力した松あきら参議院議員と、マークの普及アンバサダーに任命された女優の伊藤裕子さんも出席してくれました。

このマタニティマークの普及については、4月7日に常磐自動車道の守谷サービスエリアで、駐車スペースにマタニティマークを設置する会合が開かれ、私も出席しましたが、それを機に、4月、5月の2か月間で全国806カ所全ての高速道路のサービスエリアでマークの設置が完了しました。

妊婦さんが電車を利用する際、お腹のまだ小さい妊娠初期も、お腹が大きくなった妊娠後期も、体への負担を軽減するためには席に座るのが、妊婦さんにも赤ちゃんにも安心につながります。

この日、一児の母親でもある伊藤裕子さんからは、「まだお腹の小さい妊娠初期に、席を譲ってほしいとなかなか言いづらかったので、マークを付けて気持ちよく席を譲ってもらって助かった」という経験をお話しいただきました。

社会全体で妊婦さんと赤ちゃんを支え、愛情を持って見守っていく、そのための意識づくりの取り組みを、絶えず進めていきたいと思います。


奇跡のリンゴ.JPG「奇跡のリンゴ」「比類なき美味しいリンゴ」「腐らないリンゴ」を農薬も肥料も使わないでつくり上げたリンゴ農家・木村秋則さんの物語。

「悲観主義は感情のものであり、楽観主義は意志のものである」――。仏の哲学者アランの「幸福について」の言葉だ。本書を読んで感ずるのは、陽気、執念、夢、生命力、愛情、苦闘、狂気、自然、生態系......。不可能を可能にした木村さんは、「私じゃない、リンゴの木が頑張ったんだよ」「自然の中には、害虫も益虫もない。土、水、空気、太陽の光に風。岩木山で学んだのは、自然というものの驚くべき複雑さだった」と言う。奇跡のリンゴは、文明の対極、人為を意志をもって捨て去った生命哲学の果実、人生哲学の果実だ。


「地域の守りは、我々の手で」――2日、王子消防団、西新井消防団の消防操法大会がそれぞれ行われ、日頃の訓練の成果を示しました。「首都直下地震、南海トラフ等の大地震の切迫が懸念され、梅雨に入って水害への備えが必要となっている今、日頃からの消防団の御尽力に感謝します」と挨拶をしました。
つれづれHP0603.JPG1日の土曜日は、晴天に恵まれ、小学校の運動会が北区、足立区で多く開催されました。元気な生徒さんを撮るカメラの放列。すごいものでした。たくさん懇談ができました。



つれづれ0531.JPG5月30日、社会資本整備審議会と交通政策審議会が合同で検討していた「社会資本の維持管理・更新のあり方」について、中間報告を受け取りました。「今年はメンテナンス元年だ」と私は言い続けていますが、その具体的な中身についての重要な提言です。

構造物の老朽化対策、メンテナンスが大きな課題となっているなか、国だけでなく地方公共団体の管理する橋梁やトンネルの維持管理のあり方。また、技術革新や人材育成、調査結果などの情報蓄積などについて、戦略的な考え方をまとめていただきました。

「ただちに現場で役立ち、展開できる生きた提言にしたい。ピカ一のメンテナンスマンにも光を」「構造物だけでなく河川など自然公物のメンテナンスも対象に考えるべきだ」と、提言に携わった福岡捷二・社会資本整備審議会長、家田仁・社会資本メンテナンス小委員会委員長から、意欲的発言が続きました。しっかり取り組む決意です。


一路上.JPG小野寺一路、父が謀略によって不慮の死を遂げたあとを受け、突然、参勤交代を取り仕切る御供頭(おともがしら)の大役を継ぐことを命じられる。主君は知行7500石の旗本、西美濃田名部郡を領分とする蒔坂左京大夫だ。道は中仙道。季節は冬の12月、寒い難所続きだ。

参勤交代という珍しいテーマが扱われ、難所と各宿場での当時の現場の状況が活写されてきわめて新鮮。貫かれているのは、「参勤交代の行列は行軍也」ということだ。物語は「一路とは人生一路、命を懸ける道を歩むこと」「一所懸命」、そして「馬鹿とかうつけ、呆けたふりをしている賢者・名君」の振る舞いや、「今の世の中、うつけでのうては命をなくすゆえ」「人間には隙がなくてはならぬ」「人間の幸福とは、ある程度のいいかげんさによってもたらされるものだ」など、人間学の世界へといざなう。

表紙絵に全てが描かれており、これを見ながら読んだ。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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