日本人の忘れもの.JPG産経抄を書き続けた石井さん。「世はこともなし?」(正論)と「蛙の遠めがね」(産経新聞)のコラムをまとめたものだが、安倍・福田・麻生の3代と行動を共にした私としては、時の流れと事件を振り返りたいとの思いもあって読んだ。しかし、本書はそうしたものではなく、より本質を凝視しようとしたものであった。

屹立した日本人としての誇りと伝統、そして文化、人間としての道理や義務や責任、見苦しいほどいきり立っている老人や時流に迎合するインテリ。――そうしたことを、少年Hとして、日本人として、ジャーナリストとして、キチッと言い切っている。


こんにちは、太田あきひろです。

1月4日、5日、東日本大震災の被災地に入り、復興に向けた現地の要望を受けました。4日は福島県相馬市の災害公営住宅(被災地で最も早く完成)と港湾の整備状況を視察。5日は、ガレキ処理などで悩んできた石巻市で市街地の復旧・復興の状況と要望を亀山紘市長から受け、南三陸町の鉄骨がむき出したままの防災対策庁舎で佐藤仁町長から「津波警報を早く正確に」との要望を受けた後に町づくりを視察。さらにJR気仙沼線の線路跡地を走行するBRT(バス)の運行の現場視察。またカツオの水揚げや地盤の嵩上げに私自身動いてきた気仙沼漁港では、菅原茂市長や佐藤亮介組合長から現状の説明と要望を受けました。その間、村井嘉浩宮城県知事と懇談、意見交換を行いました。
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「復興元年は昨年。今年は復興実感の年に」「各市町村にはそれぞれ異なった課題がある。街づくりであったり、災害公営住宅であったり、地盤の嵩上げであったり、職人がいなくて入札不調になったり、鉄道やBRTの交通であったり。それぞれのネックを打ち破ってほしい」ーー。このことを痛感し、復興を持続的かつ積極的に行うことを表明しました。

現場を推進する国交大臣としての責任は重く、しっかり頑張ります。
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新しい年を迎えました。

日本再建をかけた重要な年です。皆様の真心を全身で受け止め、全力で走り抜く決意です。地域のためにも働きます。本年一年、何卒よろしくお願いいたします。

何よりも景気・経済の再建――。国力といっても、社会保障といっても、まず景気・経済の再建が大事です。円高・デフレを脱却し、細ってきている企業の基礎体力を回復させ、中小企業が元気になる施策を総動員させます。

防災・減災ニューディール。「脆弱国土を誰が守るか」――私はその責を担うため、東日本大震災の復興に力を注ぐとともに、大地震や災害への備えを図ります。本格的な「防災・減災元年」です。

外交の再建、社会保障の再建(持続性の確保)、危機管理体制の再建・確立など、全方位的に結束して頑張ります。

本年が皆様にとって良き一年でありますよう心よりお祈りいたします。

しっかり頑張ります。


記者会見1230.jpg26日に発足した自民、公明両党連立による第2次安倍内閣で国土交通大臣を拝命しました。

安倍内閣での重要課題は、景気・経済を再生すること、被災地の復興を加速すること、防災・減災をはじめとする危機管理を構築することです。実現に向けて現場でしっかり仕事をするのが、私の役割だと決意しています。

何よりも景気・経済に力を入れるとともに、国土交通行政を預かる身として、防災・減災ニューディール政策を推進する先頭に立ちたいと思います。

さらに、震災から二度目の冬を迎える中、被災地で本当に悩んでいる方々が復興の加速を実感できるように全力で取り組んでいきます。

一昨日は、中央自動車道・笹子トンネルの天井板崩落事故で地元・山梨県から、迂回路になっている国道の渋滞が頻発していることに対する交通分散対策の要望を受け、中日本高速道路に対策検討を指示し、中央道・富士吉田線が1月1日から無料となりました。これで交通が分散化し、渋滞が少しでも緩和する手助けになると思います。

大変お世話になりました地域の皆様、そして全国の皆様のご期待に応えられるように、しっかり仕事をして頑張ってまいります。


日本型リーダーはなぜ失敗するのか.JPG決断できない、現場を知らない、責任をとらない日本のリーダーがなぜ生まれたのか。日露戦争の大勝利の栄光は、「海の東郷平八郎」「陸の大山巌」に代表される「威厳と人徳」のリーダーイメージを定着させた。「威厳と人徳」は、「作戦にうるさく口出ししない指導者」「重箱の隅をつついたりしない将」の人物像に結ばれていく。それはそのまま参謀まかせの「太っ腹リーダー像」と西南戦争以来の「参謀重視」の日本型リーダーシップの型をつくり、その「参謀重視」は「上が下に依存する」という悪しき習慣を生み、本来の意思決定者、決裁者をわからなくする。そして、机の上だけの秀才参謀たちの根拠なき自己過信、傲慢な無知、底知れぬ無責任が戦場でまかり通るようになる。

「くつがえった津軽海峡説」「参謀教育は何を教えたか」「日本の参謀の6つのタイプ――書記官型(瀬島龍三)、分身型(秋山真之)、独立型(石原莞爾)、準指揮官型(辻政信)、長期構想型(永田鉄山)、政略担当型(石川信吾)」を上げている。「参謀教育とは天才を作ることではない。能率と常識を発揮できる通常人員を育成することにある」(ハンス・フォン・ゼークト将軍)とし、正反対のことをやったのが陸軍大学校であり、海軍大学校であったと指摘している。――"小才子、大局の明を欠く"とも。

太平洋戦争にみるリーダーの条件として「最大の仕事は決断にあり」「明確な目標を示せ」「焦点に位置せよ」「情報は確実に捉えよ」「規格化された理論にすがるな」「部下には最大級の任務の遂行を求めよ」の6つを上げる。しかも、ギリギリの極限状況の判断の成否を具体的実名をあげて示している。関係者、本人にも戦後、直接会って取材もしていることも重い。現在の政治と自分を省みる。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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