福袋 朝井まかて.jpgたしかに江戸の町は、賑やかで粋で、色彩鮮やかで、自由で"とっぽい"。商人も職人も、こんなものを売り買いしていたのか、それで商売が成り立っていたのか。江戸の季節や祭りとのかかわり、風習などがのびやかにに描かれて楽しい。

8つの短編よりなっているが、「ぞっこん(看板書き栄次郎の筆)」「千両役者(贔屓客の心)」「晴れ湯(湯場のお晴)」「莫連あやめ(義姉の正体とは)」「福袋(当時からあったのか大食い大会)」「暮れ花火(枕絵が昔の恋を照らす)」「後の祭(神田祭の祭掛の大変さ)」「ひってん(卯吉と寅次が山ほどの櫛を拾うことに)」――。

歌丸さんらにやってもらったかのような"読む落語"となっている。江戸風情があふれる。


防災訓練180902①.jpg 防災訓練180902②.jpg

9月1日、2日の土日――。地元では、防災訓練や商人まつり、障がい者施設のお祭り、祭礼などが行われました。

2日、地元北区では、9月1日の「防災の日」にあわせ防災訓練が多くの町会・自治会、連合町会単位で行われました。大災害が頻発した夏だけに、避難所の設置の仕方や備品等の整え方、クイズ形式を交えて訓練、体育館で防災全般についての学習会など、様々工夫を凝らした訓練となりました。

また今年は水害が多く頻発しましたが、とくに主張しているのは「タイムライン」や、実際に避難をする住民一人ひとりが、自分自身の家族構成にあったオリジナルの「マイタイムライン」づくりの大切さです。

この日も多くの方と挨拶・懇談をしました。

防災訓練180902③.jpg 防災訓練180902④.jpg


ジェロントロジー宣言.jpg「『知の再武装』で100歳人生を生き抜く」が副題。人生100年時代、80歳以上の人口が1000万人を超えた。60歳還暦後、2周目の人生、それも長い。高齢者のみならず、若い人も以後、80年近い人生が待ち構えている。定年後は余生ではない。寺島さんは「私は高齢化によって劣化する人間という見方を共有しない」「人間の知能の潜在能力は高い。心の底を見つめ、全体像に立ってこそ、美しい世界のあり方を見抜く力は進化しうる。だからこそ"知の再武装"を志向するのだ」といい、そのうえで、社会システム・制度の再設計を本格的に進めるギリギリの時だと指摘する。健全な高齢化社会を創造するために、体系的な英知の結集、高齢化社会工学「ジェロントロジー」を提唱する。

大事なのは、大きな構想力と枠組みで高齢化社会を議論すること、とくに「高齢者の参画プラットフォーム」の形成だ。深刻なことは山ほどある。たとえば、「都市郊外のニュータウンに住む都市中間層の高齢化」で、これまでの日本を担ってきた人々、男性が"暴走老人"化していることなどだ。全く同感、いかに対応し、創るかだ。「知の再武装がなぜ必要か、何を学び直すか」「生命科学がもたらす新しい人間観、AIの進化と人間が人間であること」「ジェロントロジーへの新たな視界――流動性知能と結晶性知能、第三の知能としての唯識性知能」「医療ジェロントロジー、宗教ジェロントロジー、金融ジェロントロジー」「高齢者の社会参画――食と農、高度観光人材、NPO・NGO」など、具体的に示している。


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利根川水系の水害対策に大きな力――。8月28日、群馬県長野原町で建設中の八ッ場ダムを視察、来年度完成に向けて約8割まで進んでいる工事状況を目のあたりにしました。これには、岡本三成衆院議員、福重隆浩県議ら群馬県本部の議員らが参加しました。また、各都県市の関係者の視察や、多くの観光客が訪れている状況も印象的でした。

現地の資料館で全体像の説明を受けた後、ダムサイト左岸下流、ダムサイト右岸天端に行き、技術工法や工事の進行状況を確認しました。大規模な工事ですが、新技術を工夫して行っていること、安全に努めていること、経費節減に注力していること等々、張りつめた空気を感じました。近年の雨の降り方は異常であり、集中化、激甚化、局地化しています。利根川水系の水害対策では、流入する吾妻川に初めてダムができる(野球でいうと外野のセンターがいなかった)という八ッ場ダムの役割が大きいことを改めて実感しました。

私も国交大臣の時に、八ッ場ダムを視察・調査したり、群馬県知事、長野原町長や住民の方々からの要望を幾度となく受け、丁寧に工事を進めて行きました。利根川水系の水害対策の大きな力となります。

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昭和の怪物 七つの謎.jpg昭和史の検証を徹底的に剔抉してきた保阪さん。「40年余に延べ4千人近くの人びとに会ってその体験や考え方を聞いてきた。日中戦争、太平洋戦争を含む昭和の戦争を解明したいと思ってのことだった。多くの証言を聞き、多くの光景についての説明も受けた」・・・・・・。これまで多くのノンフィクションや評伝、評論を著してきたその上に、歴史の急所、生死の瞬間、決断を抉り出す。歴史といっても人。その人物がどういう思想・哲学をもち、どういう性格で誰を仲間としていたか。人物像を探るなかで、重要決断に至る思考の回路と瞬間を解く。どっしりとして、鮮やかで開目する思いだ。

取り上げている人物は6人。「東條英機は何に脅えていたのか」「石原莞爾は東條暗殺計画を知っていたのか」「石原莞爾の『世界最終戦争論』とは何だったのか」「犬養毅は襲撃の影を見抜いていたのか」「渡辺和子(2・26事件で凶弾に倒れた渡辺錠太郎陸軍教育総監の娘であり目撃者)は死ぬまで誰を赦さなかったのか」「瀬島龍三は史実をどう改竄したのか」「吉田茂はなぜ護憲にこだわったのか」――。いずれも短いが、さすが急所に一気に迫っている。

東條の精神論。それも「昭和天皇の真意を誤解して、とにかく"勝たねばならぬ"状態に自らを追いこんだのは、決して責任感があるからではなかった。むしろ無責任だからこそ"勝たなければならぬ"と思いこんだのである」。それに比して石原莞爾は戦略思想、戦争学、歴史観をもった"特別の軍人"。「石原の世界最終戦争論とは、東洋文明の覇者・日本と西洋文明の覇者・アメリカとが最終戦争を行い、その後に世界に永久平和が訪れるというもの。中国との提携による新たなアジアの秩序づくりの論陣」「石原は日中戦争にも反対、太平洋戦争にも反対、長期持久戦争に反対、東條政権と徹底して対決」「津野田知重、牛島辰熊による暗殺計画」「石原にとっての"昭和維新"と2・26事件」「犬養毅の組閣の意味」「"話せばわかる"ではなく"話を聞こう"。"話の政治"の終わり」「"黒幕"の指導者を赦さない――渡辺和子の2・26」「瀬島龍三の東京裁判出廷と軍官僚体質」「吉田の11月3日憲法公布と天皇を守る防波堤たる憲法への思い」・・・・・。

歴史とともに現在の政治と政治家の任務を考える。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任、公明党前代表。前国土交通大臣、前水循環担当大臣。

現在、衆議院議員、党全国議員団会議議長、東京第12総支部長、首都直下地震対策本部総合本部長、現代中国研究会顧問など。

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