政治コラム 太田の政界ぶちかましCOLUMN
NO.207 少子化止まらず、出生数67万人に/若い世代の「所得増」、「共働き・共育て」社会を!
少子化が止まらない。この6月、厚生労働省の発表によると、昨年生まれた日本人の子どもの出生数は67万1236人。女性一人が生涯に産む子どもの推定人数(合計特殊出生率)は1.14で、ともに過去最低を更新した。出生数の最多は団塊の世代を形成する1949年の約269万6638人で、1975年以降減少傾向が続くなか2016年に100万人を下回った。その後急速に減少を続け、2024年についに70万人を切った。問題は国の推計より15年も早いペースで少子化が進んでいることだ。2023年に国立社会保障・人口問題研究所が公表した将来推計(中位)では67万人台となるのは2040年頃と予測していたのだ。
「次元の異なる少子化対策」を打ち出した岸田内閣以降、児童手当の拡充など子育て支援策は一定程度進んだが、少子化対策全体への総合対策こそ急務だ。高市政権は「静かな有事」と言いながら新設した「人口戦略会議」も目立った動きが見られず、真正面から取り組む姿勢、危機感が乏しい。熱量ある取り組みを望みたい。
昨年、出生数は前年に比べて1万4937人減少。減少率は2.2%で、5%台で推移していた2022年~24年に比べて若干縮小した。合計特殊出生率は前年に比べて0.01ポイント低下。都道府県別に見ると石川県、香川県など13県で上昇した。最も高かったのは沖縄県で1.52、次いで宮崎県1.46、福井県1.45、最低は東京都の0.96(前年と横ばい)で、北海道、宮城県が1.00。首都圏の千葉県1.07、埼玉県1.06、神奈川県1.05、そして大阪府1.13、愛知県1.20、福岡県1.21となっている。若者の多い大都市圏で低いのが深刻だ。
少子化対策は2023年6月の岸田内閣が打ち出した「次元の異なる少子化対策」の実現に向けた「こども未来戦略方針」で方向性は明確に出ている。私はその考えに添いつつ、「少子化対策は『非婚』『晩婚』『晩産』『少産』の4つの壁を破れ」と主張した。「非婚」については、若い世代の「所得増加(賃上げ)」と「結婚支援(出会い等)」が要となる。今回の人口動態統計で、婚姻数は2年連続で増加し、48万9119組で、前年から4027組増えたが、コロナ禍前の水準(19年は約59.9万組)には戻っていない。東京都の合計特殊出生率は横バイだったが、出生数は857人増の8万5064人となった。東京都は「チルドレンファースト」支援策が功を奏したと言っているが、婚姻数も4%程増えている。婚活イベントの開催やAIを使ったマッチングシステムを2024年度から本格稼働させている。
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