6月6日、晴海埠頭に寄港したトルコ軍艦ゲディズでのエルトゥールル号125周年レセプションに出席しました。
ゲディズは、明治23年(1890年)のエルトゥールル号遭難から125年の節目にあたり、当時と同じ海路をはるばるトルコから航海。艦上には高円宮妃久子殿下をはじめ大勢の関係者が集まり、懇談が続きました。
エルトゥールル号は和歌山県串本沖で台風により遭難。581人が死亡しましたが、住民による懸命の救助で69人が救助され、日本軍艦が生存者をトルコに無事送り届けました。この事件が契機となり、日本とトルコは深い友情で結ばれています。1985年のイラン・イラク戦争時のトルコ航空機による日本人救出や、東日本大震災でのトルコ救助隊の活躍など、お互いが助け合ってきました。第2次安倍内閣以降も、安倍総理とエルドアン首相(現大統領)との首脳会談が既に3回開催されるなど緊密な関係が築かれています。
私も先月トルコを訪問。ボスポラス海峡横断鉄道やイズミット橋に続き、世界最長の吊橋となるダーダネルス海峡大橋の建設でもインフラ経済協力を深めようとトルコ首脳に働きかけを行いました。お互い地震国としての防災連携もますます重要です。
日本とトルコの友好に関わってきた多くの方々と懇談し、両国の友情をさらに深める大事な機会となりました。
5月30日、皇太子殿下ご臨席のもと、「第26回全国みどりの愛護のつどい」が宮崎市で行われました。
このつどいには全国から、地域の緑化や公園緑地の管理、自然保護に取り組んでいる約1100名が参加。日頃から緑を守り、育てるために熱心に活動している方々が一堂に会し、華やかな式典となりました。
私は式典で「松戸花壇づくりネットワーク(千葉県)」など全国87団体に国土交通大臣表彰として感謝状をお渡し、皇太子殿下とともに記念植樹(私はイロハカエデ)を行いました。
緑は人の心を豊かに育み、生態系を支え、地球温暖化防止や災害防止にも貢献。さらには健全な水循環を維持する源にもなります。緑の大切さを理解し、守り育てる幅広い運動につなげていくために、意義深い集いとなりました。

その後延岡市に行き、「東九州自動車道開通祝賀のつどい」に出席しました。
3月21日の東九州自動車道佐伯・蒲江間の開通式には私も出席しましたが、大分と宮崎がつながったことで大きな効果が既に現われています。「延岡市では開通前から企業立地が進み、新規雇用が587人生まれた」「高千穂では今年のゴールデンウィークの観光客が5割増加。県外からの車も増えた」「九州と四国を結ぶフェリー利用も2割増え、新たな観光ツアーも増えている」「道の駅の売り上げが開通前から3倍になった」「開通の2年前倒しはたいへんありがたい」──開通効果に対する感謝の声が続きました。
「道の駅」が「第7回日本マーケティング大賞」を受賞──。5月26日、全国「道の駅」連絡会会長の本田敏秋・岩手県遠野市長が表彰式から直ちにそのトロフィーを持って、国土交通大臣室に報告に駆けつけてくれました。
日本マーケティング大賞はマーケティングの視点から最も優れたヒット商品を表彰するもの。第1回はユニクロのヒートテック、第2回はサントリーの角ハイボールなど、これまでは民間の商品が受賞してきました。公共の取り組みが受賞したのは今回の「道の駅」が初めてのことです。
「道の駅」は今では全国1059か所まで広がり、年間売り上げは2100億円。私は「地方創生の手段は、右手に観光、左手に道の駅だ」と言っていますが、今回の受賞はその注目の高さの現われです。
本田市長からは、「道の駅で地方の意識を変え、資源を活かしていきたい」「全国の道の駅で取り組みを広げて頑張っていきたい」と意欲的な発言がありました。これからも「道の駅」がますます盛り上がっていくようしっかり支援していきます。