6月30日、走行中の東海道新幹線内で火災が発生し、新幹線の乗客に死者、負傷者が発生する痛ましい事故が起きました。被害に遭われ、亡くなられた方のご冥福を心からお祈りするとともに負傷された方々にお見舞い申し上げます。
7月1日、新幹線を運行しているJR東海、JR東日本、JR西日本、JR九州、JR北海道や、警察庁が参加する検討会議を開催し、本事件を踏まえ、新幹線の火災対策を打合せしました。
会議で、私は、JR各社に対し、①気密性や不燃性などに関する車両の安全性の確保②警備体制の強化③危険物の持ち込み規制④火災にとどまらずテロ対策も視野に入れた幅広い安全対策――などについて検討を深めるとともに、できることは直ちに実施してほしいと指摘しました。
新幹線は、我が国の大動脈を担う大変重要かつ安全な交通機関。国民の方々が安心して利用いただけるよう、しっかり対策をしていきます。
6月27日、伊豆諸島の八丈島を訪問しました。当初予定していた飛行機が天候不良で欠航したため、約5時間半も遅れての到着となりましたが、山下奉也八丈町長、町議会議員全員をはじめ、島の皆さんに温かく歓迎していただき、要請・懇談を行いました。
私は防災も離島も観光も担当しており、八丈島の振興は極めて重要。町長・町議会議長からは、「島への観光客は減少傾向。離島にとって重要な航空路の運賃引き下げをぜひお願いしたい」「全国の離島で唯一の地熱発電や歴史民俗資料館、観光振興も見てほしい」と要請を受けました。それに対し私は、「東京都や航空事業者と連携して、引き下げの工夫ができないか働きかけたい」と今後の方針を示しました。
八丈島は本当にきれいな島――。山の緑も海の青さも美しく、ヤシの街路樹や海辺の公園、さらには野球やサッカーの競技場もきれいに整備されています。滞在型など観光面での素晴らしいポテンシャルを感じました。カツオやムロアジ、トビウオなどの漁業、観葉植物やアシタバなどの農業も盛んで、食べものも絶品。私も島の漁協女性部の方々に作っていただいたお弁当を美味しくいただきました。また、火山の地熱を利用して島の4分の1の電力をまかなう地熱発電所など、地域資源を活かした取り組みも進められています。
離島振興はこれからますます大事です。しっかり取り組みます。
「東北の観光をもっと盛り上げたい」──。6月24日、東北の旅館の4人の女将が国土交通大臣室に来られ、懇談、打ち合わせをしました。
日本を訪れる外国人観光客が急増しているなかで、東北を訪れる外国人はまだまだ少なく、回復が遅れています。私はこの状況を打ち破り、何としても東北へ多くの観光客を呼び込みたいと考え、取り組んできました。先月は宮城県南三陸町の南三陸ホテル観洋の女将、阿部憲子さんと対談。6月10日には観光庁長官が現地に行って意見交換。そして第3弾が今回の打ち合わせです。
「先日、全国7つの広域周遊観光ルートに東北を選んでいただいて本当にありがたい。今後に希望がもてる」「日本三景の松島や世界遺産の平泉など東北をじっくりと周遊してもらいたい。地元でももっと工夫していきたい」「東北は自然、温泉、果物など優れたものが多い。山も海も魅力的」「海から上る日の出は海外からのお客様に人気がある」「道の駅も東北で盛り上がっている」など、女将からは次々と前向きな発言が続きました。
東北の復興に向けてカギを握っているのは、人と人とを結ぶ観光の盛り上がりです。これから夏祭りの季節を迎えますが、ますます多くの観光客に東北を訪れてほしいと思います。魅力にあふれた「みちのく東北」の観光を引き上げていくよう、これからも力を入れていきます。
マスコミでも大きく取り上げられていますが、6月12日の閣議後の記者会見で、「広域観光周遊ルート」を全国7地域認定したことを発表しました。これは日本の地方の伝統文化や自然の魅力を海外にアピールし、さらに多くの外国人旅行者を呼び込むことが狙いです。
日本を訪れる外国人旅行者は驚異的な伸びを示しています。3年前は837万人だったものが、一昨年に史上初めて1000万人を突破。さらに昨年は1341万人となり、今年はそれを上回るペースで1500万人をはるかに超える勢いです。
私は外国人旅行者2000万人を達成するためには、観光地の「点」から「線」、「線」から「面」への展開が大事だと言ってきましたが、今回のルート認定はそれを具体化するもの。いわゆる「ゴールデンルート」(東京・富士山・京都・大阪)に集中している外国人の滞在先を、広く地方に展開できます。
7つの地域は、「アジアの宝 悠久の自然美への道 ひがし北・海・道」、「日本の奥の院・東北探訪ルート」、「昇竜道」(石川県から三重県までの9県)、「美の伝説」(京都など9府県)、「せとうち・海の道」、「スピリチュアルな島~四国遍路~」、「温泉アイランド九州 広域観光周遊ルート」。いずれも地域特有の資源を活かしたテーマ性、ストーリー性があり、国内観光としても魅力的なものとなりました。
会見で私は「訪日外国人旅行者2000万人達成のためには、全国津々浦々の地域に外国人が訪れてもらうことが重要。各地の魅力ある資源を磨き、連携して海外に積極的に発信していくことが大事だ。今回の認定で非常に大きな流れができる」と述べました。観光立国に向けた取り組みをさらに強化していきます。
