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首都直下地震が首都圏を襲い、しかも東京オリンピック開催前後というタイミングだった場合、どう首都圏を守り抜くか――10月3日、その最大の防災拠点となる東京臨海広域防災公園(お台場、有明地区にある)を視察しました。

広さは13.2ヘクタール、それも癌研有明病院を囲むように位置し、大型ヘリコプターが7機駐機できるヘリポートを備え、応援部隊、医療、物資の3部門のコントロールセンターとして機能します。

建物は免震構造で、液状化対策も施されているほか、津波の被害を受けない高さを備えています。オペレーションルームは約960㎡の大部屋で、各機関の職員約200名が一つの部屋で画面を見ながら情報共有することが可能です。機動的な対応ができる機能を備えており、災害対応の要になる重要な施設です。

また、2020年の東京オリンピックでは、有明地区には体操、バレーボール、テニス、自転車などの競技会場が設けられる予定です。全体37施設のうち5施設が有明に設けられ、近隣の晴海には選手村が設けられるため、スムーズなアクセスが重要です。既に、環状2号線や首都高速晴海線などの整備が2015年度開通予定で進められており、新規というよりも今ある計画を着実に進めることが大事です。施設の配置や道路のアクセスのほか、地域の液状化対策、津波対策なども現地で確認できました。

しっかり対策に取り組みます。



つれづれ0930①.JPG28、29日の土日、青空の下、地域ではいっせいに秋の行事が始まりました。小学校の運動会、子どもを交えての凧上げまつり、施設のバザー、秋の住宅デー、商店街の秋の味覚まつり、消防団点検、そして伝統工芸展・・・・・・。多くの人が集まり実りある行事となりました。

地域の活性化といっても、防災減災といっても、人のつながりが大事です。東京は大都市であるとともに、こうした地域行事が盛んです。

地域の方々のご尽力に感謝です。懇談のなか、要望もいただきました。頑張ります。


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津波タワー.jpgのサムネイル画像

9月23日、静岡県を訪れ、吉田町の津波避難タワー完成式に出席。さらに、新東名高速道路のヘリポートで、自衛隊の大型ヘリコプターや救急のドクターヘリが防災拠点として離発着できるよう、現地で視察、打ち合わせを行いました。

吉田町は、南海トラフ巨大地震が発生した場合、約6分で最大8.6mの津波が襲うと想定されています。しかし地形が平たんなため、今年度と来年度で15の避難タワーを整備しており、今回その第一号が完成しました。タワーは道路の上空を活用した全国初の取組みで、約1,200人が避難できます。私は式典で、「有事の時だけでなく平時にも利用できる点が良いモデル。いつも行き慣れていることが、いざという時の避難に役に立つ。階段の手すりも3段になっていて、高齢者への配慮の点でも素晴らしい。モデル的な取り組みとしてさらに全国に広げていきたい」と述べました。

その後、川勝平太知事、小川和久静岡県立大学特任教授とともに、新東名高速道路の藤枝と静岡のパーキングエリアにあるヘリポートをそれぞれ視察。特に藤枝のヘリポートは、危機管理の専門家である小川教授から、周囲に盛土があるため自衛隊の大型ヘリが離発着できないとの指摘を受け、改修を実施することとしたものです。その推進状況について、現地で説明を受け、打ち合わせを行いました。

また、途中の富士山静岡空港では、空港、新幹線、高速道路を連結させた広域防災拠点の構想について、川勝知事から説明を受けました。

防災対策、危機管理は、現場感覚に立った取り組みが何よりも大事です。静岡県の先進的な取り組みを現地で確認することができ、今後の対策に万全を期すべく、更に練り上げていきます。

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9月20日は「空の日」。広く国民の皆様に、航空に対する理解と関心を高めていただくことを目的とした記念日です。この日から30日までは「空の旬間」。期間中、全国各地の空港で地域の特色を活かした様々なイベントが行われます。

私も20日午前には、長年にわたり、航空の分野で活躍しその発展に貢献されたパイロット、客室乗務員等22名の方に対し、大臣表彰を授与いたしました。午後には、秋篠宮ご夫妻のご臨席をいただき開催された「日本航空協会」100周年記念式典に出席しました。
  
日本における航空の歴史は、今を遡ること103年前の明治43年(1910年)に始まります。徳川好敏、日野熊蔵の2人の陸軍大尉が東京の代々木練兵場(現在の代々木公園の辺り)において、初めて動力飛行に成功しました。「空の日」は、これを記念し、昭和15年(1940年)に制定されました(制定当初の名称は「航空日」)。
 
航空の利用者は今や年間1億5千万人。すっかり国民生活に不可欠なものとなりました。旅客、物流だけでなく、防災、救急等の分野でもなくてはならない存在です。グローバル時代を迎え、国の競争力を強化していく上でも、ますます、重要性が高まっていくものと思います。

何よりも重要なのは安全の確保。その上で利便性の高い航空ネットワークの充実を図ること。首都圏空港の機能強化、LCCの導入促進、航空機の安全対策、騒音問題など、様々な課題がありますが、解決に向け、どんどんと手を打っていきたいと思います。頑張ります。



東京北区の志茂・岩淵地域とその避難場所となっている荒川河川敷(岩淵水門がある)を結ぶ志茂橋の改修がついに実現しました。

志茂橋は昭和54年に架けられたため、耐震性に問題があり、また大きな車両が入れないことで改修が求められていました。私はこの改修のために、これまでたびたび国土交通省に足を運び、要請をし、昨年春に耐震補強・改修が決定しました。

この度、改修工事が終了し、8月31日には命名式が行われ、新河岸川に架かる新耐震の新しい橋として、「新志茂橋」と命名されました。

式典では、志茂・岩淵地域が「これで荒川河川敷へ確実に避難できる」と喜びが広がりました。私は、地域の防災が前進するとともに、「首都直下地震が起きた時、その時期が荒川の増水と重なると複合災害がもっとも懸念される。隅田川と荒川の増水を制御する岩淵水門は、東京の下町にとって命綱ともいうべき重要性を持っている。この新志茂橋はそれを担っている」とあいさつしました。

新志茂橋の完成を大変うれしく思っています。
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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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