東日本大震災の復旧・復興――そのなかで「がれき処理」と「除染」は最重要課題。遅れに遅れていることは明らか。しかも実際に現状がどうなっているか、どう対策が行われているかが、伝わってきません。そこで11日、環境省に南川事務次官をはじめ担当の責任者を訪ね、現状を聞くとともに、被災地現場からの切実な声を紹介。強力な推進を訴えました。
2246万トンに上る震災がれきは、仮置き場への搬入されたのが約75%、最終処分されたのは181万トンでわずか8.1%。私は「今後2年間で、全てのがれきを最終処分するという目標を掲げているが、このままでは困難だ。なんとしても達成しないと復興への道が開けない」「東北被災地沿岸の37市町村で態様は異なる。自己処理ができるという市もあれば、広域で助けてほしいと悲鳴をあげている自治体もある。政府として広域処理がなぜ必要かを、もっと実態に即して説明することが大切だ」「放射能についても受け入れ側自治体に対し、政府として責任をもった説明と理解を求めることが不足している。政府の甘さと説明不足がある限り、不安を払拭できない」などと指摘。
福島県の除染についても、「高圧洗浄や表土の削り取りが行われたとしても、まき散らしたり、盛土しているだけでは除染にならないとの不安が多い。その行き着く先の除染や洗浄した水自体を処理することが大切だ」と技術開発も含めた積極的除染を求めました。これに対し、環境省からは、実情の説明とともに、更に推進することの決意が述べられました。
現場の悲鳴を真正面から聞いて、真剣に取り組む姿勢が政府民主党には欠如しています。政治は結果、まずやるべきことがある――私はしっかり動く決意です。
太田あきひろです。
長い冷たい冬が終わり、春本番となります。
今、街を歩き、企業とも懇談して、必ず問題として出るのは「ガソリンの高騰」「電気料金の値上げ(東電)」――です。「円高・デフレ」「電力不足」「政治の混乱」がこれまでの悲鳴の3点でしたが、今、急速に「ガソリンの高騰」「電気料金の値上げ」が加わっています。
介護施設を訪れると、「介護報酬が4月から事実上、引き下げられる。それに電気料金が上がる。送迎があるので油の高騰も痛い。弱小の施設は、深刻で、閉鎖も考えざるを得ないところも出るぐらい厳しい」と悲鳴をあげています。鍍金や鋳物業界、クリーニング業界......。不安と悲鳴です。
ガソリン・油――。「景気の下落要因になる」「中小企業の目配りを」「業種ごとの詳細な緊急調査と対応を」「東日本大震災の被災地の生活弱者や漁業や建設業への支援を」――26日、私が資源エネルギー庁長官に強く要請したことです。
2007年、福田政権の時も異常な原油高騰がありました。私も随分現場を回り、「福祉灯油」や漁業の燃油の特別支援、中小企業への支援を行ないました。今の民主党政権は、何もやらない。動きすらない。緊急対策の集中討議も見えない。討議といえば"消費税上げ"のガタガタ論議。"民の憂い"に対する急所がはずれています。
電気料金の値上げ――。大口の企業といってもかなり関係しています。民主党政権は困っている中小企業にも、ましてや介護施設などに心は及んでいない。一昨日、関東地方知事会が東電と交渉。企業向け電気料金引き上げの中止を求める要望書を、首相、経産相、東電に提出しました。出席した知事に直接聞くと、「具体的に一寸聞くとシドロ、モドロ」「あきれたが、4月1日までにあと3日しかない」と怒りと焦りを語っていました。3カ月後には一般家庭の10%値上げがスケジュールに入っています。現場は本当に不安のなかにあります。
政府は何をしているか、分からない。東電に対して公的資金を入れるというのに、直面している問題に取り組んでいるような姿勢もない。中小企業には、丁寧に具体的に説明をしないといけない――これまでの経験からとくにそう思います。現場の悩み、不安を放置する"鈍感政治"を変えないと、政治は国民から見放されます。
太田あきひろです。
東日本大震災から1年――。あらためて、犠牲になられた方々に、深い哀悼の誠を捧げるとともに、現在も大変な困難の中で暮らしておられる被災者の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
私は10日、11日と、福島県郡山市、仙台市、石巻市を訪れ、佐藤雄平福島県知事、亀山紘石巻市長をはじめとする多くの方々と会い、この一年の苦闘、現在直面している主要課題について状況を聞きました。
また、郡山の除染現場、石巻のがれきが山積みされた現場、「がんばろう!石巻」の看板前での懇談などを行いました。会う人は、ほとんどの方が1年前のことを思い出して声を詰まらせ、涙する――そうした姿にふれ、復興への決意を更に固めました。
頑張ります。