2日、2021年度予算案が衆院本会議で可決、参院に送付されました。一般会計の総額は106兆6097億円。コロナ克服へ様々な予算を計上、生活や企業・事業主を守るとともに、コロナ禍で落ち込む景気の底上げをはかります。歳入は税収が減り、57兆4480億円にとどまっています。新規国債の発行額は約3割増の43兆5970億円で、財政運営は厳しい状況となります。
この予算では新型コロナウイルスへの対策を中心にして、コロナ対策の予備費として5兆円を計上。もっとも多い社会保障費は35兆8421億円に達しています。また、防災・減災に重要な公共事業費は6兆695億円、防衛費は5兆3235億円になります。コロナ対策に万全を期すとともに、国民生活を守り、防災・減災、デジタル化や脱炭素、不妊治療、公立小学校の35人学級への取り組みを加速させるものとなっています。
憲法の規定により、予算案の年度内成立が確実となりましたが、新型コロナウイルス感染症に対処するためにも予算案の速やかな成立と、迅速かつ着実な執行が大事です。
2021年度予算案の衆院通過を受け、菅義偉首相の表敬を受けました。
2月28日、東京北区のUR神谷掘公園ハイツに備蓄倉庫が完成。岡本みつなり衆院議員、古田しのぶ区議会議員らと視察しました。
この地域は北区のハザードマップによると、水害時に最大3階下の5メートルまで浸水の危険性があります。この倉庫は12階につくったもので、非常用電源、赤ちゃんのオムツ、マスク、体温計、タオルなど災害時に必要な多くのものを収納することができます。
一昨年10月の東日本豪雨では、荒川、隅田川の水位が大変上がって緊迫した状況でした。私は「集会所や防災倉庫の多くが1階にあるため、浸水時には使えなくなる。ハザードマップの水位の上に集会所や防災倉庫をできるだけつくる体制を」とURや都営団地に提唱してきました。これを受けての第一歩が、今回のハザードマップの水位の上につくった防災倉庫です。
これをきっかけに、災害・浸水に備えていく公営住宅にするようさらに頑張ります。
JR埼京線北赤羽駅赤羽口にエレベーターーー。2月28日、待望のエレベーターか運用開始となり、岡本みつなり衆院議員、大松あきら都議会議員、近藤光則区議会議員とともに視察をしました。
JR北赤羽駅は浮間口にエレベーターが設置されておりましたが、同駅の構造が特殊。駅の真下に新河岸川が流れており、反対側の浮間口までは約300メートルの距離。「高齢者や障がい者、小さなお子様連れの方々が大変に困っている」と10年以上前から強い要望をいただいていました。
しかし、「1つの駅にはエレベーターが1つ」との原則でこれまで難航してきましたが、国や区、JR等の関係者と連携を取り続けてきた結果、今回の実現にいたりました。この日も多くの方から喜びの声を聞きました。
これからも皆が移動しやすいバリアフリーのまちづくりを推進していきます。
東京・埼玉の洪水に最も影響を与える荒川。その洪水防止のため2003年、埼玉県戸田市、さいたま市等5市にまたがる大きな第一調節池ができあがっており、一昨年10月の東日本豪雨(戦後最大の降雨446mm)では、大きな力となりました。現在、荒川上流に大規模な第二、第三の調節池を建設しています。私がとくに力を入れてきたもので、2030年度の完成をめざして工事が着々と進んでいます。
このほど、第一調節池に常時ためている(渇水もあるので)水量を、台風襲来の時には事前に259万トン放流することを決定しました。これにより、荒川における洪水リスクの一層の軽減が期待されます。第二、第三調節池の建設中でも、第一・第二・第三の各調節池がある程度使えるようにさまざまな工夫を求めています。今回はその一環で、岡本みつなり衆院議員が予算員会等でも繰り返し訴えてきたものです。防災・減災に更に力を入れます。