10月8日は体育の日。秋晴れの青空のもと、北区民体育大会開会式やナショナルトレーニングセンターでの「スポーツ祭り2012」、幼稚園の運動会など、多くの行事が行われました。文科省の調査によると、小中学生や高校生で長年低下していた「走る」「投げる」「跳ぶ」といった基礎的な運動能力に回復傾向がみられるものの、ピークであった1985年当時に比べると、なお低い水準にあるといいます。「長寿」といい「子育て」といっても、社会保障的観点だけでなく、日頃からの運動や食生活等の習慣が大切です。ナショナルトレセンでの昨日のスポーツ祭りはロンドン五輪のメダリストも多数参加、地域の人や子どもたちとの交流が行われ、心身ともに元気がみなぎる行事となりました。素晴らしいことです。
昨年、国ではスポーツ基本法が成立、また地域での総合スポーツクラブの育成、ナショナルトレセンの充実なども図られていますが、もっともっとスポーツ環境の整備が重要です。私も一層力を入れる決意です。この3連休は気候不順ではありましたが、ふるさと北区区民まつり、祭り、カラオケ大会など多彩な行事が催されました。
しっかり頑張ります。
長く厳しい残暑も終わり、秋めいてきました。地域ではスポーツの秋、文化の秋の諸行事が始まりました。強い台風が直撃した月末となりましたが、29日、30日の土日、運動会、凧あげ、ふれあい文化祭、防災訓練、コンサートなど、多彩な行事が催されました。子どもたちの元気な声が青空に響きました。文化・芸術は人の心を豊かにするもの。ストレスも多いハードな社会では、ますます大切になります。約10年前には、「文化芸術基本法」の制定に力を注ぎ、21世紀は文化・芸術の世紀を主張しましたが、更に伝統文化を含め、しっかりバックアップしたいと思っています。
防災訓練は従来のものを越えて、マンション独自の対策が工夫されたり、町会で地域や学校等の備蓄などの使い方の役割分担を具体的に訓練したり、きわめて重要な訓練が行われていました。自助、共助、公助、そして近助――人の絆を結ぶ地道な地域行事や訓練はとても大切です。御尽力に感謝します。しっかり頑張ります。
すっかり秋めいてまいりましたが、今年7月、九州北部を襲った豪雨で河川の堤防決壊や氾濫が相次いだのは、記憶に新しいところです。これを受けて、河川の堤防について国土交通省による全国的な緊急点検が行われ、その結果が先日、発表されました。
実は、この内容が、私の地元である北区・足立区をはじめ、荒川下流域にとっては深刻なものでした。点検した左右両岸のうち75%にあたる33.7kmで強度や高さが不足。対策が必要と判断されたのです。
さらに、増水が続いて堤防内の土に水がしみ込み決壊する「浸透決壊」の発生も、そのうち6.5kmで懸念されています。
九州北部豪雨では、河川の水が堤防からあふれる「越水」や、河川の流れで堤防が削り取られる「浸食」に加えて、この「浸透」による堤防決壊で甚大な被害が発生しました。荒川でも対策が急務です。
そこで、私は昨日26日、国土交通省に羽田雄一郎国交大臣を訪ね、「台風や豪雨、大震災に備えた防災・減災対策の具体論を提起し、予算をつけていくべきだ」と、河川などの防災・減災対策を申し入れました。
具体的には、荒川・利根川をはじめとする全国の河川の万全な堤防強化策をはじめ、住民の生命を守るスーパー堤防の地元住民や自治体の要望を十分に踏まえた整備促進、堤防や水門の耐震性強化、住民が的確に避難できるハザードマップの作成と情報提供体制の確立などを求めました。これに対して羽田国交大臣は、防災・減災対策について「一般の公共事業とは別枠で考えていかなければならない」と語り、「緊急性や人口の密集状況を把握し、選択と集中の観点でしっかり取り組みたい」との回答がありました。
荒川流域は人口が密集しており、国交省によれば、堤防決壊によって想定される最大氾濫区域内の一般資産額は、約142兆円と算出されています。実際に水害が発生した際の被害総額は数十兆円にのぼるでしょう。
国民の生命を守るためにも、資産を守るためにも、さらには首都機能を維持するためにも、荒川の堤防強化は喫緊かつ最重要の課題。一日も早く推進されるよう、今後も尽力してまいります。
9月20日、衆院第2議員会館でNPO法人「全国いじめ被害者の会」(大沢秀明理事長)からの要請を受けました。陰湿で巧妙、集団的、暴力的な「いじめ」の実態の報告とともに、「いじめを訴えても、学校が真剣にすぐ対応してくれない場合が多い」という切実な訴えでした。
毎日、「いじめ」が報道されます。胸がしめつけられる思いです。文科省は9月11日、全国の小中高校(約3万5千校)などを対象にした「2011年度児童生徒の問題行動調査」を公表。いじめの認知件数は7万231件で依然として高水準にある。また一方で児童生徒の自殺(いじめが原因とは限らない)が、200人で最多となったことを報告しています。しかし、実態はより多く、より深刻だと思います。
「『いじめ』は2学期からひどくなる」――これは最近、ポプラ社から発刊された佳川奈未さんの本。ご本人も息子さんにも何年も続いた地獄のような「いじめ」があったと語っています。
1学期は偵察の時期で、2学期からは特に"いじめ"はひどくなる。「1秒あれば、いじめはできる」「持ち物すべてが、隠され、失くされ、壊され、焼かれる」「着る物もトイレに投げられる」「虫を食べさせられる」「性的辱めを受ける」――笑いながら、面白がってやる気晴らしゲームが、閉鎖された学校空間によって地獄を生み出す。
いじめられている子は、顔、表情、体、態度、服装、食欲の変化など、必ず無言のサインを送っている。それをキャッチしたら、すぐ学校を休ませることだ。学校に相談に行くにもタイミングが重要だし、準備も大切だ――解決に向けて、やるべきこと、やってはいけないことを具体的に佳川さんは示し、子どもを悪夢の毎日から救い出さないといけないと言っています。現在の"いじめ"の実態は昔と違っており、そのことをよく知ることが大切だと思います。
また、「教室の悪魔」や「震える学校」(ポプラ社)を出している山脇由貴子さんは、最近の「いじめ」の実態を抉るとともに、「人間の心には、生まれた瞬間から愛情で満たされなくてはならない器がある」「その愛情の器がカラカラに渇いている」と指摘しています。「いじめ」への教師や家庭の敏感力や、特に学校・教師の対処の仕方・行動力が大切です。
しっかり頑張ります。